【札幌市中央区】藻岩山のなぜ?インバウンド激増の理由と、必要な往復時間をご紹介!
新日本三大夜景にも指定されている藻岩山。私は2017年から最近まで全国通訳案内士として数多くインバウンドツアーを担当し、ゲストを引率(ガイド)してここに訪問しました。(今はガイド業のメインは少し別なことに移行しています。)
なぜインバウンドが激増しているのか?
2017年、日本では札幌フィルムコミッションによる限定上演しかされていませんが、フィリピンで「kita kita movie」という北海道、主に札幌を舞台としたラブロマンスが上映され大成功を収めました。(札幌フィルムコミッションによるトレイラーは、こちら。)結果として特に多くのフィリピン人が、メインの舞台の一つであった藻岩山を多く訪問するようになったのです。
札幌はこの映画の前にも、2016年に「One day(邦題「一日だけの恋人」)」というタイの作品で小樽と共にロケ地として大いに広まりました。(この映画では藻岩山は単独では登場しません。公式トレイラーは、こちら。)
もちろん、その見せ方は日本人が感じるものとはかなり違いますが、(個人的にはもっと札幌のユニークな歴史や至高の旨味などに触れてくれる映画があれば良いなと思っています。)いずれにしても、アジア圏におけるこうした(日本では正式上映されていない)映画の影響、最近はそれに加えてインスタグラムやYouTubeを使った主にアジア系のインフルエンサーたちの影響が大きくなり、結果札幌が一大観光地になったともいえるでしょう。
恋人の聖地
さらに藻岩山は、2012年の「恋人の聖地」に認定され頂上展望台にある「幸せの鐘」が有名となり、多くの国内、インバウンド観光客が訪れるようになっています。
永遠に離れないという希望を込めて取り付けられるという、たくさんの「愛の鍵」がずらっと!
そして「幸せの鐘」を二人一緒に鳴らすのです。
(私はいつも、それを少々醒めた目で眺めておりました。笑)
そこには長蛇の列ができています。移動にも滞在にも時間がかかりがちの藻岩山です。
藻岩山訪問には、往復でどのくらい時間がかかるのでしょうか?
それでは公共交通機関を使って、藻岩山訪問には往復どのくらい時間がかかるか、調べて来ましたのでご報告します。(市電、もいわ山ロープウェイ、ミニケーブルカー利用)
直近では2月11日に札幌市関連のモニターツアーに参加して藻岩山に登ってきたので、その時のデータです。
17:30 市電「西4丁目駅」より出発
内回りの市電に乗ります。
(外回りだとススキノが通過できて見栄えはしますが時間はかなりかかります。)
17:52 市電「ロープウェイ入口」に到着
徒歩あるいはシャトルバスで、もいわ山ロープウェイ「山麓駅」へ(シャトルバス利用の場合は市電停留所から50mほどの位置にあるシャトルバス停留所に徒歩にて移動
注意 現在、平日の昼間運転はしていません。
今回、私たちは市電「ロープウェイ入口」駅からロープウェイの起点であるロープウェイ「山麓駅」まで運行されているシャトルバス(時刻表などは、こちら。)は使いませんでした。今回の同行者は歩くのが大好きな私よりさらに運動大好きな友人でしたので、18:00の次のシャトルバスの出発時間を待っているよりも歩こう!ということになったのです。
距離的にはたった500m。しかし既に市電の駅付近から藻岩山の傾斜は始まっていると言えそうで、かなりこの坂の傾斜はきついです。冬道ですと滑りやすいですから、ヒールのある靴などで行くのはおすすめできません。(この写真は上りきったところから下を見下ろしています。)
18:00 ロープウェイ「山麓駅」到着
徒歩8分で到着です。
もしシャトルバスに乗っていると山麓駅到着は18:05くらいでしょうか?はっきりわかりませんから、今回は結局同じロープウェイに乗れたと過程して話を進めます。(実際には、混み具合からしてそうならない可能性は高いです。)
山麓駅では、既にたくさんの人が戻ってきていて、シャトルバス、またはJR北海道のバス(50番 啓明線 札幌駅バスターミナルー中央区役所前ーロープウェイ)を待っている方が大勢います。
山麓駅の建物に入ると、ここからエレベーターで4階に上がりますが、ここも結構混んでいます。
4階のチケット売り場で、無事チケット購入。すかさずロープウェイ待ちのラインに並びます。
18:25 ロープウェイは「山麓駅」から出発
つまり、この駅に到着してからロープウェイに乗るのに25分かかったということになります。
注意 ロープウェイは毎時上り下り共に00 15 30 45 にスタートなのですが、写真の記録を見ているとどうやらこの時は出発時間がずれていたか、臨時便だったのかもしれません。
ロープウェイに乗ると、あまり実はロマンチックな夜景などというものが得意ではない私は、早速足の下の雪原にある動物の足跡を観察します。鹿、狐、うさぎ、えぞりす。たくさん発見できますよ!
(この写真を18:27に撮影したという記録が残っています。やはり定時運行ではなかったようですね。)
18:30 ロープウェイは、「中腹駅」に到着
すかさずミニケーブルカーの乗車待ちに並びます。
18:32 「中腹駅」からミニケーブルカー「もーりす」出発
今回はすぐもーりすに乗れました!
(この時間も少し標準時刻表とずれていました。)
中腹駅にはお土産売り場などもありますので、時間があるときは少しここで時間をとっても良いと思います。
2011年にもーりすは開通しました。それ以前はリフトだった長い時代を経て、2005年からはシャトルバス「もーりす号」だったのを覚えている人もいるのではないでしょうか?冬の間は雪上車でしたね!
18:37 「山頂駅」に到着!
山頂駅から見下ろすと、もーりすの線路は結構急傾斜です。
しかしここからもう少し階段かエレベーターで登ります。私たちはもちろん階段。
18:40 ついに山頂展望台に到着!
というわけで、現在日本人だけではなく、数多くのインバウンド旅行客でゴッタがえしている藻岩山展望台に到着するには、大通エリアからですと
市電ーシャトルバス(または徒歩)ーロープウェイーミニケーブルカーと乗り継いで、片道70分かかかるだろうということがわかりました。実際トイレタイムや乗り物待ちがあることを考えると90分と考えても良いと思います。
結論は、往復約3時間必要!
すなわち、都心部から公共交通機関を使って藻岩山の夜景を見に行こうとすると、3時間はかかる、と見ておいた方が良さそうです。
もちろん、時間帯によっては帰路も大混雑必至。
帰りも徒歩で市電まで向かう人も多いですね。
JR北海道バスについてはまた今度、改めて札幌駅から乗ってみたいと思います。
おまけ
下山?した後は、最近狸小路にできた場所で、一服。
藻岩山は寒いので、こうした暖を取ることも大切ですね!
■もいわ山ロープウェイ■
(山は「藻岩山」、ロープウェイは「もいわ山」表記です。)
公式サイトは、こちら。
必ずここで営業時間、運行状況などを確認してからお出かけください。
ロープウェイ、ミニケーブルカーの時刻表などは、こちら。
シャトルバスの時刻表などは、こちら。
札幌観光協会の公式観光サイト「ようこそSAPPORO」の中のもいわ山ロープウェイの案内は、こちら。
チケットの事前購入は、こちら。