先日の札幌駅西コンコースにできたサンドイッチ自販機のお話に続いて、今回は私が主に利用している東コンコースの話題です。

札幌駅の新幹線対応工事に伴い、東コンコースはかなり様変わりしている最中。工事が多く行われています。広いのがメリットの東コンコースですが、工事に伴い狭くなり、少し不便さも生じて来ていますので、ご注意ください。

コンコース中央にあったキオスク閉店。

この広いコンコースの中央にあって便利だった「キオスク札幌東コンコース中央店」が閉店！そして、シートの内側はすでに空洞になっていると何やらすごい告知が。

思えば駅構内にあった巨大なセブンイレブンがなくなって以来、結構キオスクに依存する割合が増えていましたので、少しさみしい気持ちもします。快速エアポートに乗る前の駆け込みサンドイッチは、これから改札を潜ってからにしなくては！（駆け込みダッシュの時のサンドイッチは、自販機よりも機敏に動くキオスクのお姉さまたち頼りですよね。私はいつもサンドを手にしてそれをレジスターに置く前に「スイカで払います、袋なし、ありがとう」と言ってしまうせっかちな男です。）

エスカレーターも閉鎖中。

幅の広さが取り柄？の東コンコース。各種のイベントが開催されたり、団体旅行の待ち合わせ場所だったりする余裕がありましたし、そのコンコースの真ん中には、キオスクの他、地下に通じるエスカレーターもありました。しかしそれもクローズされました。

狭くなっているのは「北区サイド」。

うーん昨年6月に撮影したPaulやエノテカなど中央区サイドからの写真と比較すると、確かに北区側サイドがかなり狭くなっている感じがしますね。ここのスペースの幅は変わりません。というのもここの上はステラプレイスがあり、本当の駅構内ではないからです。

実際の線路は現在の北区サイドの上ですので、新幹線工事で影響を大きく受けるのは、主に札駅構内の北側ということになりそうです。現在は黒く塗りつぶされたサインパネルには、かつて「パセオ」の文字が入っていたのかと思うと感慨深いものがあります。

旅行者用のスペースになりつつある？

一方、「コインロッカー通り」閉鎖に伴い多くのコインロッカーは東コンコースに移動していますので、荷物の多い旅行客にはもしかしたら、かつての奥まったコインロッカー通りを使うよりも、改札すぐ外にコインロッカーがあるということは便利かもしれません。

東コンコースサイドには南口のタクシー乗り場が接続していますので、コインロッカーからタクシーへの動線も短くなりましたね。

かつてのイベント広場的なコンコースから変化して、「旅の駅」としての旅情が出てくるのかも知れませんね。

これらの工事によるレイアウト変更が恒久的なものか、一時的なものかわからないのでますが、その変化を観察していきたいと思います。

本質的な変化の予兆。

いずれにしても、まだしばらく先でありますが、北海道新幹線の札幌延伸に向けての本質的な変化が札幌に起こっているのだと思います。その本質は札幌が東京とつながるように交通のレイアウトが再編成されると言う事であり、（運賃はかなりの値段になるのでどの程度札幌まで延伸した時に利用客が増えるかわかりませんが）札幌が孤立した商圏ではなく、世界最大の東京メガロポリスと一層近くなるのだという事だと思っています。つまり単に北海道の中心駅というだけではなく、東京メガロポリスと効率よく行き来できる機能的な一大交通拠点として。

札幌駅は四代目駅舎ができた時に、日本でも有数の民衆駅（駅舎の中に商業施設を入れて共同維持する。札幌の場合は主に地下利用）となり、それは５代目になっても実質ステラプレイスやアピア、パセオなどを足す事で実質的な民衆駅として大きな機能を果たしていましたが、私はこの東コンコースの変化を見ると、このスペースはより東京圏との接続なども意識した交通拠点、より鉄分の濃い場所になるのかな？と思っています。

もちろん駅エリアでお買い物をする人は減らないと思うので、それを吸収する複合商業施設が駅に隣接した場所にたくさん（既に予定されている高層ビルなど以外にも）できていくんだろうなあと思っています。

まちづくりとしては、すでに新幹線は走り始めてるとでも言えましょうか。

■札幌駅■

住所：札幌市北区北6条西4丁目

ただし、その南側のメインエントランスや駅前広場は中央区側にある。

公式サイトは、こちら。

駅構内の公式サイトは、こちら。