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【札幌市中央区&白石区】もうひとつの札駅「札幌駅バスターミナル」を利用して遠出!

ゆべーる地域クリエイター(札幌市)

私事ですが、今年は通訳案内士(インバウンドガイド)と並んで、小樽と日本遺産「炭鉄港」の登録ガイド(炭鉄港ガイド)として、仕事で空知に行くことが多くなっています。

残念ながら、「炭「鉄」港」と言いながら(鉄は鉄鋼と鉄道の二つの意味があります)空知には「炭」がほとんど閉山してしまったため、それを運ぶために必要だった「鉄道」が激減してしましました。

激減した「鉄道」は、どうなったのか。

元々主に石炭を運ぶために存在していた空知地域の鉄道。そもそも鉄道は大量輸送のために真価を発揮するので、石炭がなくなり人口が少なくなった地域への交通は、バスがその役目を引き継いでいることが多いです。

というわけで、今回は鉄道の代わりに赤平に行くのにバスを利用しようと、札幌駅に隣接している札幌駅バスターミナルに来ました。

実質的にはもうひとつの札幌駅ですね。(あ、地下鉄もあるから3つ合わせて札幌駅か。)

まず苗穂駅から札幌駅まで電車を利用し、駅前に出てバスターミナルに向かいます。タクシー乗り場に行く時同様、雨よけのルーフの精巧さに感動。

札幌駅バスターミナル

このターミナルはエスタの1Fにあります。中央バス、JRバス、じょうてつバス、道南バス、沿岸バスなど多数の会社が乗り入れています。

青いレーン(北レーン)は、JR北海道バスの市内や郊外のメジャー通勤路線が並びます。私も札幌駅から自宅に帰宅する時、雨が激しい時などは、鉄道よりこのバスを利用した方が自宅に近いので、そちらを利用します。

また真ん中の赤いレーン(中レーン)が、かつての鉄道を置き換えたものが多い印象があります。8番のりばの岩見沢、栗山や三笠という中央バスの路線は、そのままかつての夕鉄線や国鉄幌内線のルートですし、10番のりばからは道南バスの日高方面行き。11番のりばからは沿岸バスがかつての国鉄羽幌線を行きますし、12番のりばは、ほぼかつての定鉄の路線で、もちろん運営もじょうてつバスです。

そして今日は緑のレーン(南レーン)の16番のりば利用。高速ふらの号です。このレーンの各地域への高速バスは現役の鉄道路線を補完しているような存在です。

いつも使っているJRバスの青バスレーンから信号を渡り緑レーンに向かいます。これに乗って赤平まで行きます。もちろん赤平炭鉱遺産ガイダンス施設炭鉄港メシ取材、そして777段のズリ山に登るためです!

今回利用する中央バスの高速ふらの号は予約不要、後払い。シートは9列なのでピッチ広くて快適!充電も可能です。

特筆すべきは、その速達性。

この高速ふらの号を利用して赤平に行く場合、平均1.5時間で到達してしまいます。鉄道の場合、どうしても滝川で乗り換えがあるので、時には2時間以上かかります。高速ふらの号の方は滝川に止まらないのが大きいですよね。(バスも鉄道も便数は多くはないのでご確認ください。)

現在、工事中。

ところで北海道新幹線の工事のため、このバスターミナルのバス出口側である西2丁目通りには歩いて出ることができなくなっています。もっとも、そこから外に出る人は、あまり元々いなかった気もしますが。。。

そして工事といえば、このバスターミナル自体が新幹線工事に伴いクローズすることはわかっているので、今のうちに少し昭和の香りのする雰囲気をせめて写真に撮っておこうと思います。

1978年にまだ札幌駅が第4代目の民衆駅(商業施設との複合施設で、札幌の場合は地下にステーションデパートがあった。現在のアピア)だった時代に、国鉄バスターミナルに置き換わる形でエスタはできました。

最初は札幌そごうがコアの店舗でしたね。「エスオージーオーそごうに行こう」のCMを覚えている方も多いのではないでしょうか。

そして札幌駅バスセンターはその1Fに入りました。当時は札幌駅(4代目)が現在のステラプレイスの前庭のあたりにあり、ちょうど隙間なしに真横にエスタがあったと記憶しています。今の5代目駅は高架に伴い線路が北側にずれたので、ステラプレイスを挟んで少し距離がありますね。

今年の8月31日にエスタが閉業、そして9月30日には、この札幌駅バスターミナルもクローズし、どうやら後継の高層ビルが立つまでの数年間、バスターミナルの機能は南口の複数の箇所に分散して乗降場を設けるようです。

今のうちにエスタの昭和な雰囲気を味わっておきたいですね!

このカフェ、結構打ち合わせで使いました。
このカフェ、結構打ち合わせで使いました。

札幌の変化を見守っていきましょう。

バスはやがて札幌インターへ。

さて、バスターミナルを出た高速ふらの号は、札幌から空知や道北、オホーツクへと向かうゲートウェイである、札幌インター料金所を通過します。

野津幌川が札幌市と江別市の境界となりますが、その少し手前で解体されつつある北海道百年記念塔が見えました。歴史は変わるなあ。。。

写真真ん中より少し左側の対向車線のポールの上に見える遠方の鉄塔の右側に、半分以上解体された記念塔とクレーンが見えますでしょうか?
写真真ん中より少し左側の対向車線のポールの上に見える遠方の鉄塔の右側に、半分以上解体された記念塔とクレーンが見えますでしょうか?

1.5時間で、お城のような赤平駅に到着!バス停留所も兼ねています。

■札幌駅バスターミナル■

乗り場などはこちらをご参照ください。

エスタ閉業案内、今までのあゆみ、今後の通路変更は、こちら

地域クリエイター(札幌市)

通訳案内士(全国&札幌)、そしてライターや町おこし組織の認定ガイドとして、いつも札幌市内の出来事やおすすめ情報を探しに歩いてます。コーヒーショップ、ワイン、レストランなどが大好き。またホルン奏者でもあります。

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