【札幌市中央区】藻岩山へ行くには「地下鉄&バス」という選択肢もある!
藻岩山へ行くには、結構時間がかかる。
新日本三大夜景の常連であり、数年前のフィリピン映画KitaKita(日本未公開)でもブームとなり、一年中、日本人、インバウンド観光客問わず多くの人が訪れる藻岩山。
通常は、市電〜シャトルバス(ロープウェイ入口駅〜ロープウェイ山麓駅)経由ですよね。
しかしその往復には、時間がかなりかかります。
これは今年の6月某日の私のGoogleタイムラインから割り出したものですが、大通起点の往復とした場合、このような感じでした。
17:30 市電 西4丁目駅
17:53 市電 ロープウェイ入口駅
18:00 シャトルバス乗車
18:05-18:15 ロープウェイ山麓駅〜ロープウェイ乗車
18:25 中腹駅〜もーりすカー(ミニケーブルカー)乗車
18:28 山頂駅
かなりうまく接続できたと思いますが、それでも大通から藻岩山頂までは、約60分はかかるのですね。通常はもう少し接続が悪く、結果、大通から藻岩山に行って戻ってくるのには、頂上の滞在時間も勘案すると約3時間かかるというのが実際なのです。
なぜ時間がかかるかというと、確かに公共交通機関を使うのは便利ですが、それぞれの乗り待ち時間がかかるからなのですね、乗り換えが多いほど時間はかさんでいきます。手数ならぬ足数が多いと大変なのです。
そうは言っても、山麓駅から「ロープウェイ」と「もーりす」を利用して山頂駅まで上下するのは変えようもないのですが、せめて
17:30 市電 西4丁目駅
17:53 市電 ロープウェイ入口駅
18:00 シャトルバス乗車
18:05 ロープウェイ山麓駅
この区間はもう少し短縮できないか、つまり大通〜ロープウェイ山麓駅までの35分を短縮できないかなと思ったのです(実際はそれよりかかることの方が多いと思います)。
そこで、円山バスターミナル経由で考えてみる。
というわけで7月某日に別ルートの実験をして来ました。
1. 地下鉄東西線大通駅から円山公園駅まで行き、
2. 徒歩数分の円山バスターミナルから、JR北海道バス「循環円11」を使う。
こちらも私のGoogleタイムラインから割り出したものですが、こんな感じでした。実験が昼間だったので時間帯がずれている事にご注意ください。
14:27 地下鉄東西線大通駅
14:32 地下鉄円山公園駅〜徒歩
14:43 円山バスターミナル
14:56 ロープウェイの山麓駅(バス停名は「もいわ山ロープウェイ」)
地下鉄東西線とこのバスを利用すると、接続にもよりますが、29分で大通駅からロープウェイの山麓駅まで到着します。一方、市電と連絡バスを使うと、35分はかかりますので、約6分の短縮となります。(注意/運行本数が少ないので、必ず事前に時刻表確認)
6分ですから誤差範囲という考えもあると思いますので、そこは人それぞれですが、手数(足数)として利用する交通機関がこのルートだと1つ少ないので、待ち時間が膨らむ可能性が低いかなと思います。
特にみなさんご存知の通り、シャトルバスでは乗り切れなくて次の便に回されるなど、ここで時間が膨らむ可能性が高いのです。
一方、地下鉄&バスだと円山バスターミナルは始発なので、そこから逆算すると大通から出る時間はほぼ正確に割り出されるので、待ち時間は比較的少ないかなと個人的には思いました。もちろん出発後のバスが少々遅くなる可能性もありますが。
加えて重要なのが、皆さんが藻岩山に登る時、親しいご関係だったりご家族で登られる方も多いでしょう。「市電+シャトルバス」よりは「地下鉄+バス(JR北海道バス)」の方がスペースに余裕あり、座れる可能性も高いのではないでしょうか?
しかし注意点も大きく分けて2点ありますので、メモしますね。
このルートの注意点-1 少し歩く。
まずは「少し歩く」ということです。
地下鉄円山公園駅と、主にJR北海道バスやばんけいバス、北都交通が利用する円山バスターミナルは、地下通路で接続はしているものの、少し離れています。距離的には碁盤の目1.5ブロックほどですがアップダウンもあるので3ブロック450m程度離れていると考えておいた方が良いです。つまり5分程度でしょうか?
私の上記の記録では、11分で地下鉄駅を出て写真を撮りながらバスターミナルに到着し、その後ターミナル内をチェックしていますので、移動そのものはやはり5分程度かなと思います。
構内表示は親切です。エレベーターもあります。(札幌はなぜかエスカレーターが少ないのが難点ですね。)
円山バスターミナルからは、藻岩山だけではなく、円山球場や円山公園に行くバスなども出ています。
階段がご面倒な方は、左手のエレベーターまで!
ところでこの右の看板「バスのりば」の書体に萌えませんか?
このルートの注意点-2 乗り場、路線、時刻に気をつけて。
まず円山バスターミナルには少し余裕を持って到着し、何番のりばかをくださいね。「もいわ山ロープウェイ」(山麓駅)に行く「循環円11」は1番のりば。これは地下鉄方面から階段を上がったらすぐ正面にあります。伏見稲荷神社にもこの路線で行けます(要注意/後述)。
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路線にも注意しましょう。「循環円11」は、もいわ山ロープウェイの山麓駅(バス停名称は「もいわ山ロープウェイ」)経由で時計回りのみ運行。つまり山麓駅に行くには南から回り込むルートしかないということです。
兄弟路線の「循環円10」は反時計回りで、山麓駅には寄りません。他は「循環円11」の逆回りです。
また時刻表にも注意しましょう。「循環円11」は原則毎時1本しかありません。
確実にバスの発車時刻を事前にJR北海道バスのサイト内の時刻表ページで把握する事を強くおすすめします。(循環円11を含んだ時刻表はこちらに掲載。)
なお、バスキタ!JHBでJR北海道バスの運行状況や時刻を検索する方も多いと思いますが、「円山バスターミナル」というターミナル名ではヒットしません。バス停名称の「円山公園駅前」で検索してください。
1番ホーム(のりば)。
ここから13分で(遅延がない場合)藻岩山のロープウェイ「山麓駅」前のバス停「もいわ山ロープウェイ」バス停に着きます。
では、楽しんできてください!
付録/伏見稲荷神社を訪れる場合の注意
藻岩山に近い伏見稲荷神社を合わせて訪れる方に、いくつか注意点をお伝えします。
まず、現在、こちらの境内は鳥居を含めて撮影禁止との事です(あまりにも特殊な撮影目的に使われる事が多いため)。こちらの写真は道を挟んだところから、まっすぐ撮影を避けて内部が映らないようにしましたが、この辺りが限界と思われます。
また「循環円11」は「もいわ山ロープウェイ」バス停に寄った後、伏見稲荷神社の最寄りバス停である「伏見高台」か「慈啓会前」に立ち寄りますが(その中間に神社はあります)、逆回りの「循環円10」は「もいわ山ロープウェイ」には止まりません。
つまりバスを利用して「藻岩山下山→伏見稲荷神社」という順番の訪問は可能ですが、「伏見稲荷神社→藻岩山登山」という順番の訪問は不可能、という事です。歩く場合は1km弱ですが坂があるのでご注意を!
私は今回、「伏見高台」バス停利用とし、バス待ち時間は、お気に入りの「ミッシュハウス」さんにて一服。限定の桃パフェが美味しかった!
■円山バスターミナル■
住所:札幌市中央区大通西27-1-1
JR北海道バスによる情報サイトは、こちら。
参考/各交通機関の時刻表
★地下鉄東西線の大通駅時刻表は、こちら。(大通駅出発分。円山公園駅には大通駅から5分で到着。降車後、バスターミナルまで5分以上かかる事を念頭に置いてください。)
★JR北海道バス「円山公園駅前」バス停(円山バスターミナル内)の「循環円11」を含む時刻表は、こちら。
★もいわ山ロープウェイ「山麓駅」「中腹駅」(同時出発)のロープウェイ時刻表は、こちら。
★もいわ山ロープウェイ「中腹駅」「山頂駅」(こちらは同時出発ではありません)のミニケーブルカー「もーりすカー」時刻表は、こちら。
★市電経由で行く場合、接続するシャトルバス「ロープウェイ入口駅」(市電の「ロープウェイ入口」駅に接続)「ロープウェイ山麓駅」(ロープウェイの「山麓駅」前)の時刻表は、こちら。