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【札幌市中央区】少し早いけど残暑お散歩コース「三菱→三井」その1 まずは「東の三菱」からスタート!

ゆべーる地域クリエイター(札幌市)

まだまだ暑い?でも秋の気配?

残暑シーズンに入ったのかと感じる今日この頃。でもまだまだ暑い。ということで、夏向の歴史散歩コース「三菱→三井」を紹介します。三菱鉱業寮から三井クラブまで、大通公園の北側を、涼むために建物の中も通りながら歴史散歩をするというコースです。

これは先日、官公庁の事業のガイドなどで複数回、メディア関係者を連れてガイディングした時の歩き方に、私が創成イーストと大通ウエストで関係しているガイドプログラムで感じたものを足しています。

今日はその1 創成イーストから創成川までです!

この後別な記事を挟みつつ、少し間を置いて(かなり空くかも)「三菱→三井」その2 大通公園北側散策、その3三井クラブまで、をアップする予定です

創成イーストの特徴って?

この地区は、いわゆる下町ですが、単に人情溢れる下町ではないと思います。元々札幌は創成川より東に職人や工場を配置したことにより、鉱工業や製造業関係の職人さんが多く住むことにより形作った個性的な下町だったと思います。

では、この地にはどんな製造業があったのでしょうか?

★現在のファクトリーやビール園の元となっているサッポロビール第一製造所&第二製造所、現在の中央郵便局付近にあった帝国製麻などの、開拓使由来のもの

★JR(国鉄)苗穂工場や、鉄道運搬を前提としていた中央区の東端に位置する太平洋セメント(昔の北海道セメント→浅野セメント)など

★豊平川由来の地下水を利用して醸造をした千歳鶴(1872年に現在の創成川ほとりで柴田酒造店として開業、現在の会社名は日本清酒)、サッポロビール、今は栗山にある小林酒造などのお酒工場の他、サッポロラムネ(岩佐ビル)なども

★その他、木材関係、馬具製造、醤油味噌醸造など多数

三菱鉱業寮

そんな一大ものづくり拠点の中で、特にこの創成イースト()で目立つのが永山武四郎邸に隣接した三菱鉱業寮。三菱はこのローカルなものづくりタウンの一隅に、北海道全土のものづくりのシンボル的存在をこの街に用意したのです。

1911年に三菱合資会社が永山邸の土地・建物を買収、1937年頃に三菱鉱業寮部分を増築しました。当時、三菱鉱業は空知など北海道各地に主要な炭鉱を持っており、ここは社員たちの交流は憩いの場所でした。なんとテニスコートなどもすでにあったようですよ。昭和初期のモダニズムを感じさせる建物。

まずは暑いので、ここの建物の中の歴史年表や資料を眺めて、昔の札幌に思いをはせてみましょう。カフェを利用しない限りは無料で入れますので、待ち合わせとしても利用できます。

サッポロビール第一製造所

お次は1876にその原型が完成した現在のサッポロファクトリーであるサッポロビール第一製造所(元々は札幌麦酒会社工場)。開拓使のビール工場由来ですね。

三菱鉱業寮を出て、永山記念公演の木陰を通ってすぐに入り口があるファクトリーのアトリウムに入りましょう。そこで少し涼んでリラックスしてから反対側から抜けて、ビールの歴史関係の資料を館内で見た後、現在工事中のレンガ館の外壁のツタにご注目。現在は「まちばしゃ」の拠点にもなっています。

残暑シーズンの情報ではないですが、次に続く秋の紅葉もとても綺麗です。

日本基督教団札幌教会

1904年にメソジスト(美以)教会が火災の後、ここに移転して来ました。当時の道庁職員が設計した札幌軟石を利用しています。1998年には国の登録有形文化財に指定されました。

メソジストとはアメリカに多く元々は英国教会にルーツを持つ規律を重んじるスタイル。北海道に開拓使に招聘されたアメリカの御雇外国人たちは主にニューイングランド、比較的イギリス色の強い地域から来ました。その北大の生徒たちがメソジストになったりしましたので、札幌のキリスト教は、函館が元々フランス由来のカトリックが多いのに比べて、このメソジストが初期には主流だったのです。この教会もできたのは開拓使より後の時代ですが、その影響を濃厚に受けています。(教会内は一般開放していません。)

北海道中央バス札幌ターミナル

では暑さを避けつつ、少しづつ西に向かいましょう。創成川まで出てくると、1956年この地に移転してきた中央バス札幌ターミナルの中で少し涼みながら、売店に売っている太宰治のイラスト付きの青森銘菓を探してみてはどうでしょうか?売り切れの時も多くありますので、そこはご愛敬で。

創成川公園。

創成川公園は長い間の検討の末、2011年の整備によって、アートをたくさん配置した憩いの空間となりました。身長が実際より高く計測できる?TAKEKURABE(団塚栄喜作)や、夏でも寝そべると涼しい安田侃のいくつかの彫刻など面白いものがあります。

この地区には2024年には北海道新聞の本社も移転してきますし、そもそも新幹線開業に向けて盛り上がっている地区ですので、今後も目を離せません。

それでは次回は(少し間が空きますが)大通公園の北側を建物の中で定期的に涼みながら歩いていきたいと思います。残暑が終わらないうちにアップできると良いのですが!

三菱鉱業寮

「旧永山武四郎邸及び三菱鉱業寮」の公式サイトは、こちら

サッポロファクトリー

公式サイトは、こちら

日本基督教団札幌教会

公式サイトは、こちら

北海道中央バス札幌ターミナル

位置関係マップは、こちら

創成川公園

札幌市の情報サイトは、こちら

地域クリエイター(札幌市)

通訳案内士(全国&札幌)、そしてライターや町おこし組織の認定ガイドとして、いつも札幌市内の出来事やおすすめ情報を探しに歩いてます。コーヒーショップ、ワイン、レストランなどが大好き。またホルン奏者でもあります。

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