2023/8/31にESTAがクローズして、早くも2 か月が経過しました。

多くの世代の思い出作りに貢献した場所の喪失感は大きいものはありますね。

しかし不思議なもので、ESTAのない日常が当たり前にありつつある今、毎日の行動パターンを変化させて何食わぬ顔で日常を過ごす我々にとり、ほんの少し前の出来事であっても、もはや懐かしいとか、あれこんなだったっけ？という違和感を感じたりするでしょう。

あたかも私達は2023/08/31にESTAのないパラレルワールドにスキップしてしまったのだ、とでもいうように。

閉店日の記憶。

そんなわけで、今日は最終日のESTAの風景を見てみましょう。まだ覚えてらっしゃいますか？今日はその第一弾で、B1Fです。

このESTAの歩み（過去形の歴史）パネルも、ESTA自体の閉店によって仏語で言うところの「大過去形」（英語で言う過去完了）になってしまったのですね。記憶の地層が積み重なります。。。

3代目札幌駅のレリーフ。これも「過去の駅舎を偲んだ壁画」があった事自体を懐かしむと言う大過去形の歴史となりますね。

ちなみに札幌駅の歴史上、1番アイコンになったのがこの3代目と思われますが、1950年代で4代目にバトンタッチしていますので、私は見ていません。。。

工事中面積の拡大。

皆さんの思い出がたくさん詰まった壁もなくなりました。明治神宮の絵馬か、安井金毘羅宮に貼られたお札のように。びっしりと思いが詰まっていました。

エスタ大食品街。

ここまで書いておいてなんですが、実は私は皆さんほどESTAに対する思い入れが強くないのかもな、と思うのは1985-1996までは札幌の住人ではなかったからかな？と思うことがありました。（一方、私は若い頃過ごした御茶ノ水や神楽坂などのエリアの激しいノスタルジアを今でも感じ、しょっちゅう行きます。）

サラリーマン経験のほとんどない私ですが、別なビジネスを辞めてガイドになる前の2010年代前半には、英語をブラッシュアップしようと複数のオフィスに契約スタッフとして通ったり海外へ長期出張したりしていましたが、そんな時期に、自分より若い世代の同僚さんたちが、お昼になるとしゅっちゅうこのESTAのB1Fをうろうろしてランチを食べたり、テイクアウェイをしたりするのを興味深く眺めていました。

そうか、彼らが学生の頃、このESTAが全盛期だったのだなと気づいたのです。それは寂しいでしょうね。。。

なかなか最終日、人の映り込まない写真を撮るのは難しかったので大した写真はありませんが、私はここ数年、ガイド旅のお供のチーズやおつまみ購入のためJupiterに立ち寄る事が多かったです。

皆さんはどのお店に強い思い出がありますか？

「新しい生活」そして感謝。

ビックカメラやユニクロ、ナムコ、GUだけではなく、実は地下フードテナントもいくつかは東急に移動、あるいは統合しています。

個人的にはESTAのコア部分が東急（だけではないですが）にスライドしたイメージがありまして、実はESTA閉店に伴って無くなったお店や文化は、ESTAではないところにあったのかも知れない、と感じています。

こうした垂れ幕や告知も懐かしいですね！

私に取って一層濃厚なESTAの思い出は、次の記事で紹介するバスターミナルにありました。少々数奇な運命をも持ち合わせたバスターミナル側の最終日の写真も明日か明後日紹介致します。

■ESTA閉店のお知らせ■

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