もはや晩秋、いやそろそろ初冬と言える時期が近くなって来た札幌。次の週末あたりが最後の秋景色を楽しむチャンスでしょうか？とは言え、紅葉黄葉だけの場所はもうピークも過ぎている箇所が多いですので、雪の降る前の最後のドライブとして、紅葉がもうイマイチでも、景色の良いところを選びたいですよね。

朝里ダムからさっぽろ湖に入る、道道1号線のドライブ。

こんなルートはどうでしょうか？小樽を楽しんだ後、朝里から定山渓に抜けるルートです。

小樽サイドから道道1号線に入り、朝里ダム湖を楽しんで、朝里峠を超えて札幌市の南区に入ります。札幌国際スキー場を超えて10キロほどで、小樽内川に作られた定山渓ダム（1989年竣工）によって堰き止められた美しいダム湖、「さっぽろ湖」に出会います。

このダムは豊平川本流に作られた豊平峡ダムと共に、「発電、上水道、洪水調節」という重要な目的を果たしている重力式コンクリートダムで、湛水面積230ha（日本最大の朱鞠内湖は2373ha, 2位のシューパロダムは1400ha）ですが、なんと言ってもその堤高（ダムの高さ）が117.5mと北海道第2位。つまり、とても深いダム湖だという事になります。

ですので、大都市札幌の郊外と思えないほどの、奥深い渓谷の自然を感じる場所になっています。

滝の沢大橋

まずは四ツ峰トンネルを抜けたところにある「滝の沢大橋」で一度車を降りてみてはどうでしょうか？支流が流れ込むところです。

湖水大橋

その後、もしドライバー担当が車を運んでくれるなら、少し南に1キロほど歩いてみてはどうでしょうか？第４展望台を通過し、第3展望台を通過し、第2展望台まで。

第3展望台と第2展望台の間には美しいトラス橋「湖水大橋」の風景を堪能できます。

第1展望台

もしさらに体力と気候が許すなら、さらに1キロ南下して、化粧室のある1番大きい第1展望台まで歩いてみるのも良いですね。ここが唯一大型バスが駐車できるスペースがある場所です。売店などはありません。

景色を楽しんでウォーキングした後は車に戻って、定山渓ダムの上を通り、定山渓の街中に向かいましょう。

新しい定山渓？

定山渓と聞くと、特に北海道民は「修学旅行や社員旅行の思い出」の場所と捉えてしまうかもですが、最近はそうしたマスツーリズムのイメージをくつがえす、素敵なスポットが急増しています。

「ロケール定山渓」の道産グラスフェッドのミルクにこだわったソフトは本当に美味しい。喉の渇かないナチュラルなテイスト。コーヒーもおいしいとの事ですから、次回トライしてみたいと思います。

「心の里　定山」では、ゆっくり足湯を楽しんだり、良質の音楽を聞いたり書画骨董に触れる事もできるリラックスの空間。

併設された「埜ノ山キッチン　はるらんな」の「北海道 埜のシチュー」は絶品です。

そして、「エクスクラメーションベーカリー」の独創的で美しい作品には、惚れ惚れします。

もちろん、この他にもたくさんの自然、そしてカフェやリラックスの楽しみがありますので、定山渓再発見のお出かけを、本格的に雪のシーズンになる前にしてみてはどうでしょうか？

■定山渓ダム■

北海道開発局の公式サイトは、こちら。

■定山渓の観光情報■

定山渓エリアの観光情報については「定山渓観光協会」の公式サイトが非常に秀逸です。今回のスポットの情報も掲載されていますので、定山渓へのお出かけの際には、ぜひチェックすることをおすすめします。