Yahoo!ニュース

【札幌市中央区】ハイキング日記・円山で鳥と樹木を観察する!入門編としては最適。

ゆべーる地域クリエイター(札幌市)

ついに今日から雪!

しかし私は秋から書きためていてアップできない(時間がなくて最後の確認ができないまま時がすぎてしまった)ハイキング初心者日記が数本あるので、なる早でアップします。円山は冬でも、足元は滑りやすくなるけど登れます。円山の標高は225mですが、円山公園横の登山道の入り口との標高差が170mほどしかないので、ちょうど173mのJRタワーを1番上まで階段で上がる感じ、あるいは一般的なタワマンが100m前後の高さが多いので、これを2回弱登れば同じくらいでしょうか。

なお、この記録は2023/11/16の記録です。

円山公園は、暖かかった。

気温は10度を超えていました。実は11/10,11と別件で円山公園に来たときは寒かったのですが一時的に回復していたようです。

それではここから左前に進みます。

横断歩道を渡って、登山道入り口へ。

この時は落ち葉だらけ、腐葉土の匂いはバナナのようでしたよ!そして更に遠くから感じられる甘ーい香りはカツラの木の香りです。

針葉樹ですが落葉するカラマツの落ち葉。

円山川は、現在は途中で暗渠となり、界川(マルヤマクラスの横の辺りを暗渠となって流れています)や琴似川と一緒になり、新川に流れ込みますが、かつて新川がない時代(1897年運河として完成)は、それらの全てが茨戸付近で石狩川に流れ込んでいたわけです!

さあ、ここからスタートです!

円山八十八ヶ所の観音様は、本場四国由来の真言宗の信徒さんたちによるものです。一方、藻岩山三十三観音浄土宗が元となっています。

いきなり、出だしから札幌軟石の階段がありますが、軟石故にかなりすり減っています。軟石は比較的雨でも滑りにくいと思われますが十分に注意して下さいね。往時の石工さん達がツルハシでカットした模様が美しい!

この後、お稲荷様があります。

円山ハイキングは、植物の宝庫。冬でも樹木を楽しめる。

円山ハイキング(標高差が300mあるいは500m以下は登山ではなくハイキングというカテゴリーにしているクラブツーリズムの分類に従うと、標高差が170m程度の円山はハイキングとなります)の最大の醍醐味は「こんな大都会なのに、自然が直ぐそこにある」という事です。地下鉄を降りて10分(この写真を撮りつつゆっくり歩いても13分)でハイキングができる100万都市は、日本では他にないのではないでしょうか?

特に上り道では、様々な植物が観察できるのが本当に魅力的カツラカラマツ以外にもたくさんの樹種がありますし、そのほとんどには案内があるのも嬉しいです。

年輪が美しく建築材によく利用され、若い芽が食用になるハリギリ

アイヌ民族の方々が、衣服を作るためにその樹皮の繊維を利用したオヒョウ。

こちらの樹皮もアイヌ民族の方々は衣服を作るのに利用していた、北海道に特に多いシナノキ。

この木は初めて知りました、アサダ

すごく硬い木と言うことで根に触らせて頂きました。本当、軽金属のように硬かった。

かつて、日本の野球ブームの黎明期を支えたのは、北海道のヤチダモから作られたバットでしたね。

その風鈴は、72番。

円山ハイキングの良いところは八十八ヶ所の観音様が立っているおかげで、今どのくらいまで来たのかを比較的類推しやすいことですね。長い時間の中でなくなってしまった番号の観音様や、逆に重複しているのもあります。また、傾斜が緩いところに狭い間隔で密集していたりもしますが、心の中で挨拶をしながら登るのもほっこりしますね。

今回、ちょっと残念だったのは特にお若い方であまり他の方と関わりたくないと言う感じで、挨拶をしても素通りされてしまう方がそこそこいました。山の途中ではぜひ良い意味の慣例に従って、笑顔と挨拶をしてくれると良いなあ、と思います。

この72番観音様の辺りは、結構傾斜がきつくなっていますが、かなり下からこの風鈴の音が聞こえて励まされます。無理をしないで行きましょう。

山の風景は、40番台の観音様あたりから徐々に眺望が開けて来ます。

さあ、途中、少しの下りを経て、間も無く山頂です。

今回、下りは同じ道は戻らず、この看板の右側の方に進み、動物園の近くに降りることにします。

山頂です!

モニュメントの横に座るカラス。人懐っこい。

なんと、山頂は日光が当たるせいもあるのか、山麓より暖かかったです。水銀寒暖計は13度、デジタルのものは16.6度!

山頂には先客が5名ほど。コーヒーを飲んでいらっしゃいました。いいなあ。

夕張岳も見えました。また暑寒別岳も見えました。

藻岩山が見えます。

復路開始。

さてそれではオニグルミに挨拶をして下り始めます。

山頂方面から。右が今登って来たルート。今度はまっすぐ行きます。

真言宗の方が建てられたモニュメント。高野山、と見えますね。

昭和時代の落書きというか落彫り?がたくさんありました。修復できませんのでやめてね、令和の方は。

アカゲラがいた!

下り始めてすぐのところにアカゲラが一生懸命ドラミングしていました。数分、黙ってそれをみていました。アカゲラは背中の方から見ると、本当に白黒が綺麗です。もちろんちょこんと赤い色も見えました。ゆっくりと大きなコダマが響いていました。至福の時間です。

こちらのルートは途中までが山道、そしてやがてそれが森林ハイキングに変わるというところです。この山道の部分が0.7kmと短いのですが、そこから往路の登山道入り口までが1km。

今度は、ハシブトガラの家族。

人間など関係ないね、という感じで飛び回るハシブトガラ。足元にきた時にはっきりとその白黒灰色を確認しました。このエリアでは他にもシジュウカラ、ゴジュウカラ、ヤマガラなど多数のカラの仲間の声が聞こえました。

木道に入ります。

木道は、ご存知、素晴らしいスギの空間です。打率5割くらいでエズリスを見るのですが今回は発見できず。良く木道の下をダイナミックに走り回っています。

下山完了!

今回は、

上りが樹木観察をしながらゆっくり50分、

下りが、石堂とアカゲラとハシブトガラを観察停止して50分です。

つまり2時間も有れば行って戻って来れます。

私は、ハイキングガイドではなくスルーガイド(アドベンチャートラベルの)を目指しています。つまりインバウンドのゲストをここまでバスや地下鉄で引率をして、登る時にはハイキングガイドのアシスタントをする担当ですので、ガシガシ登るのではなく、どこまで疲れないでゲストのフォローのためにしんがりで冷静に行動できるか、その訓練のために登っています。ですからハイキングだけでしたらもっと短時間にすることも可能です。

しかし意外と2箇所ほど上りできついところもあるので、ハイキングシューズはあったほうが私は良いと思いますし、体力消耗を避けるためトレッキングポールも使います。各自のペースと目的に合わせて、楽しみましょう!

それではポプラの大木にサヨナラをして、本日のトレーニング完了!

。。。と思ったら札幌のバンクシーさんがリスを作っているのに遭遇!制作途中ですが、本当に可愛かった!!!

次回は、この数日前に札幌市の事業「ポロコン」で円山公園の中を歩いた記録をアップします。

■円山公園パークセンター■

パークセンターさんで、暖をとったり資料を見たり購入したりできます。

すぐ近くに化粧室もありますので、ハイキングの前後に寄ってみることをお勧めします。

住所:札幌市中央区宮ヶ丘3

売店の営業時間:9:00~17:00

公式サイトは、こちら

地域クリエイター(札幌市)

通訳案内士(全国&札幌)、そしてライターや町おこし組織の認定ガイドとして、いつも札幌市内の出来事やおすすめ情報を探しに歩いてます。コーヒーショップ、ワイン、レストランなどが大好き。またホルン奏者でもあります。

ゆべーるの最近の記事