きょう私が仲良くしてもらっている記者さんから「田辺駅前にある和菓子屋さんが今月末で閉店するらしいで」と連絡をもらいました。以前、その記者さんとこの周辺を取材した時に、買い物に行った記憶があり、お店に向かってみました。

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お店は「銘菓処　松屋」。場所は大阪メトロ谷町線の田辺駅の前にあり、利用されていた方もかなり多いのではないでしょうか。

お店に着くと、閉店を告げるはり紙がありましたので、こちらに記します（原文ママ）。

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閉店のお知らせ

平素より当店をご利用いただきありがとうございます。

このたび店主の高齢化に伴い、令和五年五月二十九日（月）を持ちまして閉店する運びとなりました。

昭和二十六年の開店以来、多くのお客様に長年のご愛顧いただきました事を心より御礼申し上げます。　　

銘菓処　松屋

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昭和26年の開店って、72年もこの地で営業されていたんですね。このお店の目の前にある大阪メトロ谷町線の田辺駅の開業が1980年（昭和55年）11月27日。

お店のすぐ前にある阪神高速14号松原線の阿倍野入口〜西名阪道松原IC間が開通したのも同年の3月1日ですから、今となってはあって当たり前となっている交通機関ができる様子も見守っておられたということになりますね。

きょう買い物した時、お店の方に「閉店されるんですか？」とお聞きすると「そうなんですよ」と優しくお答えいただきました。

このお店は、あの「大阪産（もん）」にも認定された「田辺大根」が有名ですが、私は「栗みかさ」（150円）が大好きです。

この手焼きのふっくらしたお菓子、食べると落ち着くんですよね。中にはその名の通り、栗も入ってて、これがまた美味しいんです。

これが食べられなくなるのかなと思うとけっこう寂しいのですが、閉店まで何度も買いに来ようと思いました。あと、仲良しの記者産も「むかし何かの取材の時にここでお菓子買って食べたなあ。残念やなあ」と言っていました。私がはり紙の写真を撮っていたら、通りすがりの方も何人かの方が、はり紙に気づいて「えっ、閉店するの？」と言っておられました。

閉店は残念ですが、店主様、長い間おつかれさまでした。そして、幸せになる味をご提供いただき、ありがとうございました。