【横浜市】セロ―テープで作られた世界「セロテープアート(R)展2023 in Yokohama」
すべての作品が、おなじみの文房具セロテープで作られているという驚きの展示会へ行ってきました。
「瀬畑亮 セロテープアート(R)展2023 in Yokohama」です。
横浜駅から徒歩7分のフェイ アート ミュージアム ヨコハマで、7月11日(火)まで行われています。
セロテープアートとは、セロテープアート作家(R)瀬畑 亮さんがニチバン株式会社のセロテープを使って作った作品。今回の展示では、40点以上の作品が展示されています。
会場にいらした瀬畑さんから、直接お話を聞くことができました。展示作品の一部を瀬畑さんから聞いた解説を交えてご紹介します。
会場に入り、まず最初に目につく巨大な花。
背丈を超える大きな作品も、芯の部分からセロテープを固めて作っているそう。
花びらは、特注カラーセロテープを重ねて色を出していて、あとからの着色はしていないとのこと。
根元を覆う緑もすべてセロテープ。なんとセロテープを一度水洗いし、質感を変えて使用しているそうです。セロテープを洗うという発想がすごいです。
近くで見ると花も草も、セロテープで配色されたとは思えない精密さを感じました。
中には手を触れることができる展示作品もあります。
この「卵作品」、触ってみると決してやわらかくはないのです。でも思ったよりは硬くなく、なんともいえない不思議なぬくもりを感じました。
これ、ほんと、触ってみてほしいです。
瀬畑さんの作品用に製作された「SEHATAモデル」の特注カラーセロテープを使った作品の展示も。
一枚一枚、セロテープをモザイクのように貼り付け、重ね貼りすることでグラデーションをつけています。
木のキャンバスに直接セロテープを貼りつけ、凹凸もセロテープを使って表現しているそう。
その細かさに見入ってしまい、自分の部屋に飾りたくなりました。
コロナ禍の社会を反映した大作も展示されていました。
作品「未来を創る 社会的距離」を鑑賞していると、コロナ禍で感じるいろいろな思いがこみ上げてきました。
見る人によっていろいろな感じ方があると思います。会場で直接、見て感じてもらいたい作品です。
作家の瀬畑さんがセロテープで作品を作り始めたのは3歳のとき。
NHKの教育番組『できるかな』を見ながら工作していたとき、失敗して丸めたセロテープを見て「セロテープを丸めると固まるんだ!」と思ったのが一番最初のきっかけだったといいます。そこからセロテープを丸めて、形にし始めました。
だんたんとセロテープで造形することに夢中になり、親に無断で近所の文房具店からセロテープを買ってくるほどだったとか。
ある日、瀬畑さんのお母さんが見かねて、3つの袋にどっさりとセロテープを買ってきてくれました。
「これだけあればそのうち飽きるでしょう」との思いだったそうですが、瀬畑さんは「今も飽きてないんです」と語ってくれました。
私は展示を見る前、セロテープで作られた作品がどんなものか想像がつきませんでした。
作品は無機質に感じられるのかと思っていましたが、セロテープの柔らかい色味のためか、展示全体から温かさを感じました。
瀬畑さんは「子どもたちが折り紙で遊ぶように、セロテープアートが広まるといい」と話されていたのが印象的です。会期中は、瀬畑さんと一緒にセロテープアートを楽しめるワークショップも開催されます。
セロテープの新しい魅力をぜひ感じてみてほしいです。
※セロテープ(R)およびセロテープアート(R)はニチバン株式会社の登録商標です。
アーティスト活動25 周年
「瀬畑亮 セロテープアート展 2023 in 横浜」
2023 年6 月22 日(木)ー7 月11 日(火)[月曜休]
時間:10:00~19:00
観覧料:500 円(中学生以下無料)[電子マネーも利用可]
会場:FEI ART MUSEUM YOKOHAMA(フェイ アート ミュージアム ヨコハマ)
住所: 神奈川県横浜市神奈川区鶴屋町3丁目33
<ワークショップ >
みんなのセロテープ(R)工作
①7/2(日)10:30~12:00 [満席]
②7/8(土)10:30~12:00
◉所要時間:1 時間半程度
◉参加費:500 円
◉定員人数:各回10 組
◉対象年齢:子どもからお年寄りまでどなたでも可。
◆予約方法◆ ※先着順(定員になり次第締切)
*下記メールアドレス又はFAX にて必要事項を記入の上、申込
*必要事項:名前・連絡先(電話番号・メールアドレス)・年齢・人数・希望日
*メールでのお申し込みの際は【みんなのセロテープ工作 申し込み】と明記
FAX:045-411-5032
メールアドレス:artmuseum@fukasaku.jp