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【横浜市】セロ―テープで作られた世界「セロテープアート(R)展2023 in Yokohama」

ゆきWebライター(横浜市)

すべての作品が、おなじみの文房具セロテープで作られているという驚きの展示会へ行ってきました。

「瀬畑亮 セロテープアート(R)展2023 in Yokohama」です。

横浜駅から徒歩7分のフェイ アート ミュージアム ヨコハマで、7月11日(火)まで行われています。

セロテープアートとは、セロテープアート作家(R)瀬畑 亮さんがニチバン株式会社のセロテープを使って作った作品。今回の展示では、40点以上の作品が展示されています。

会場にいらした瀬畑さんから、直接お話を聞くことができました。展示作品の一部を瀬畑さんから聞いた解説を交えてご紹介します。

セロテープアート作家(R)瀬畑 亮さん(49) 今年はプロアーティスト活動25周年
セロテープアート作家(R)瀬畑 亮さん(49) 今年はプロアーティスト活動25周年

会場に入り、まず最初に目につく巨大な花。

背丈を超える大きな作品も、芯の部分からセロテープを固めて作っているそう。

花びらは、特注カラーセロテープを重ねて色を出していて、あとからの着色はしていないとのこと。

「セロフラワーオリジナル~未完の花~ver.2」
「セロフラワーオリジナル~未完の花~ver.2」

根元を覆う緑もすべてセロテープ。なんとセロテープを一度水洗いし、質感を変えて使用しているそうです。セロテープを洗うという発想がすごいです。

近くで見ると花も草も、セロテープで配色されたとは思えない精密さを感じました。

中には手を触れることができる展示作品もあります。

この「卵作品」、触ってみると決してやわらかくはないのです。でも思ったよりは硬くなく、なんともいえない不思議なぬくもりを感じました。

これ、ほんと、触ってみてほしいです。

卵も黄色の土台もすべてセロテープ。卵の黄金色はセロテープの色そのまま
卵も黄色の土台もすべてセロテープ。卵の黄金色はセロテープの色そのまま

瀬畑さんの作品用に製作された「SEHATAモデル」の特注カラーセロテープを使った作品の展示も。

セロテープを使った「セロハン画(TM)シリーズ」
セロテープを使った「セロハン画(TM)シリーズ」

一枚一枚、セロテープをモザイクのように貼り付け、重ね貼りすることでグラデーションをつけています。

木のキャンバスに直接セロテープを貼りつけ、凹凸もセロテープを使って表現しているそう。

その細かさに見入ってしまい、自分の部屋に飾りたくなりました。

「セロハン画(TM)シリーズ」で使用されている特注カラーセロテープ SEHATAモデル
「セロハン画(TM)シリーズ」で使用されている特注カラーセロテープ SEHATAモデル

コロナ禍の社会を反映した大作も展示されていました。

作品「未来を創る 社会的距離」を鑑賞していると、コロナ禍で感じるいろいろな思いがこみ上げてきました。

見る人によっていろいろな感じ方があると思います。会場で直接、見て感じてもらいたい作品です。

「未来を創る 社会的距離」展示期間中に少しずつ人形の距離が縮むそう
「未来を創る 社会的距離」展示期間中に少しずつ人形の距離が縮むそう

セロテープアートを制作する瀬畑 亮さん(ご本人から提供いただきました)
セロテープアートを制作する瀬畑 亮さん(ご本人から提供いただきました)

作家の瀬畑さんがセロテープで作品を作り始めたのは3歳のとき。

NHKの教育番組『できるかな』を見ながら工作していたとき、失敗して丸めたセロテープを見て「セロテープを丸めると固まるんだ!」と思ったのが一番最初のきっかけだったといいます。そこからセロテープを丸めて、形にし始めました。

瀬畑さんが「心の師匠」と語るのっぽさんを作品にした展示も
瀬畑さんが「心の師匠」と語るのっぽさんを作品にした展示も

だんたんとセロテープで造形することに夢中になり、親に無断で近所の文房具店からセロテープを買ってくるほどだったとか。

ある日、瀬畑さんのお母さんが見かねて、3つの袋にどっさりとセロテープを買ってきてくれました。

「これだけあればそのうち飽きるでしょう」との思いだったそうですが、瀬畑さんは「今も飽きてないんです」と語ってくれました。

セロテープを操る瀬畑亮さん
セロテープを操る瀬畑亮さん

私は展示を見る前、セロテープで作られた作品がどんなものか想像がつきませんでした。

作品は無機質に感じられるのかと思っていましたが、セロテープの柔らかい色味のためか、展示全体から温かさを感じました。

中指には「セロテープだこ」。テープが扱いやすいように爪は切りそろえている
中指には「セロテープだこ」。テープが扱いやすいように爪は切りそろえている

瀬畑さんは「子どもたちが折り紙で遊ぶように、セロテープアートが広まるといい」と話されていたのが印象的です。会期中は、瀬畑さんと一緒にセロテープアートを楽しめるワークショップも開催されます。

セロテープの新しい魅力をぜひ感じてみてほしいです。

※セロテープ(R)およびセロテープアート(R)はニチバン株式会社の登録商標です。

アーティスト活動25 周年
「瀬畑亮 セロテープアート展 2023 in 横浜」
2023 年6 月22 日(木)ー7 月11 日(火)[月曜休]
時間:10:00~19:00
観覧料:500 円(中学生以下無料)[電子マネーも利用可]
会場:FEI ART MUSEUM YOKOHAMA(フェイ アート ミュージアム ヨコハマ)
住所: 神奈川県横浜市神奈川区鶴屋町3丁目33

<ワークショップ >
みんなのセロテープ(R)工作
①7/2(日)10:30~12:00 [満席]
②7/8(土)10:30~12:00
◉所要時間:1 時間半程度
◉参加費:500 円
◉定員人数:各回10 組
◉対象年齢:子どもからお年寄りまでどなたでも可。
◆予約方法◆ ※先着順(定員になり次第締切)
*下記メールアドレス又はFAX にて必要事項を記入の上、申込
*必要事項:名前・連絡先(電話番号・メールアドレス)・年齢・人数・希望日
*メールでのお申し込みの際は【みんなのセロテープ工作 申し込み】と明記
FAX:045-411-5032
メールアドレス:artmuseum@fukasaku.jp

Webライター(横浜市)

横浜市在住。横浜市にある身近でほっとするような場所を紹介していきたいと思い、活動しています。Yahoo!エキスパートで紹介することで街のお店を応援したいです。記事がお役に立てたらうれしいです。

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