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【ゴルフ】4月8日マスターズ開幕 タイガー・ウッズの復帰を願い16番ホールの2つのショットを振り返る

野洲明ゴルフ活動家

今年はタイガー・ウッズ不在のゴルフの祭典「マスターズ」

2019年に14年ぶり5度目のマスターズ制覇を遂げたタイガー・ウッズは、2月の交通事故の影響で今年のマスターズに出場することができない。ゴルフファンにとっては少し寂しいマスターズとなるが、タイガーの復帰、そして復活を願い、2005年大会と2019年大会の最終日パー3の16番ホールで見せた2つのスーパーショットを、動画とともに振り返る。

2005年大会

2位に3打差リードで最終日スタートしたものの、危うい展開になってきていたタイガーは16番ホールティーショットをミス。しかし、この後の奇跡のアプローチショットによって、プレーオフに持ち込むことができ、4度目のマスターズ制覇となった。

グリーンの傾斜が強いことが影響して、ピンのかなり左に打ち出す必要があったショット。グリーンにキャリーしてからスピンにより4バウンド目でブレーキがかかる。そこからカップに吸い寄せられているように転がるボール。結果、チップイン。

ボールがカップに近づくにつれて、テレビ画面に向かって身を乗り出した、テレビ観戦しているゴルフファンは多かったのではないだろうか。タイガーの雄たけび、ギャラリーの歓喜、揺れるテレビカメラが、この1打の凄さを物語っている。

ショットだけでなく、打った後のボールを目で追うタイガーの仕草、ガッツポーズなどをすべて含めて、"これぞタイガー"と思わせるシーンとなった。

2019年大会

メジャーでは初めて最終日2位以下からの優勝となったのが、14年ぶりのマスターズ制覇となった2019年大会。メジャー制覇は11年ぶり15度目だ。優勝を手繰り寄せたのが16番ホール。ティーショットをピン右サイドにキャリーさせて、傾斜を使ってピンまで1メートル弱にピタリと寄せてバーディ。これが効いて、17番ホールをパー、18番ホールをボギーでプレーして1打差で後続を振り切った。

※16番ホールは1分40秒あたりから。

1997年のマスターズ優勝時はホールアウト後、今は亡き父、アール・ウッズ氏と抱擁した。そしてそれから22年後のこの年、10歳の息子のチャーリー君と抱擁。世界中のゴルフファンが、この2つの抱擁をセットにした動画に感動した。

来年はタイガーの雄姿が見られるはず

報道によると、交通事故の後は順調に回復に向かっているようだ。タイガーはマスターズの会場、オーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブで多くのスーパーショットを繰り出してきたが、そのスーパーショットは、来年再び見ることができるはず。まずは今年、2年ぶりに従来の4月開催になるマスターズ・トーナメントを楽しむことにしよう。

<関連情報>
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ゴルフ活動家

スポーツメディアに寄稿、ゴルフ情報サイトも運営する。多くのゴルファーを見てきた経験や科学的根拠をもとに、論理的なハウツー系記事などを中心に執筆。ゴルフリテラシーを高める情報を発信している。ラジオドラマ脚本執筆歴もあり。

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