ミスを減らす方法がある!? 研究結果から分かる、狙い通りにボールを飛ばす為のポイントとは【ゴルフ】
アドレスを決める一連の流れも重要
アドレスが重要であることは言うまでもないが、アドレスを決めるまでの一連の流れも重要だ。飛球線後方から狙う方向を定めてボールにクラブを合わせる、そして足踏みをしながらアドレスを決めていく、といったプリショットルーティーンを徹底することで、ショットやパットのリズムやテンポが一定になり再現性が高まる。結果、狙った方向に狙った距離を飛ばしやすくなる。
ダーツの研究論文
ルーティーンの有無が動作の質にどう影響を与えるかについて興味深い研究結果が「ルーティン動作が非アスリートの集中力と作業精度に及ぼす効果」という論文内で発表されているので紹介したい。ダーツの研究だが、ゴルフにもつながる内容となっている。
「ルーティーン動作無し」「動作だけ有り(対象動作)」「事前のイメージトレーニング付きで動作有り」の3種類で、ダーツの成績と、動作時の脳波にどのような変化が見られたかをまとめている。
ここでは「事前のイメージトレーニング付きで動作有り」が成績が良かった。中心から外れた距離が短く、ダーツの距離の差が小さかった。脳波を見ると、高い集中力を発揮することが分かった。
この研究報告内で記されている一部の文と図が以下の通りだ。
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まずは一つ型を決めよう
ゴルフでも過度な緊張を防ぎ集中力を高め、ショットの精度を上げるためには、プリショットルーティーンは大きなポイントになる。
イメージを膨らませる必要があるため、根拠を持ってルーティーン動作を定める必要があるが、まずは好きなプロゴルファーの真似など、自分なり型を一つ決めたい。それを体に覚えさせて、同じ流れのルーティーンをする癖をつけたい。そこから少しずつ、より意味を持たせたルーティーンに変化させていくと良いだろう。
どうスイングするかの前にどういうアドレスにするか。そして、どのような流れでそのアドレスにするか。スイングは、アドレスを決めるルーティーン動作から始まっている。
引用文献
・進夏未,當山美唯,東美空,田中和子,&吉村耕一.(2017).ルーティーン動作が非アスリートの集中力と作業精度に及ぼす効果.科学・技術研究,6(1),85-88.
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