Yahoo!ニュース

1パットでカップインできる、ショートパットのストローク方法【ゴルフ】

野洲明ゴルフ活動家

パットのヘッド軌道

パットをする時、多くのゴルファーはパターのヘッドをストレートに動かす意識が強い。無理にストレートにヘッドを動かそうとすると、体のバランスを崩しヘッド軌道が乱れてしまう。

「カップに入れたい」という気持ちが強まるショートパットでは、ストレートにクラブを動かす意識が強まりやすい。だが、強すぎると狙った方向に打ち出しにくくカップインする確率が下がる。

基準はわずかに弧を描くイントゥインだ。ストレートに近い軌道にはなるが、"どストレート"ではない。

なぜイントゥインかというとライ角が70度程だから。ライ角が90度であれば、ストレート軌道を基準とするべきかもしれないが、90度未満なので、ストレート軌道を基準とするべきではない。

ライ角:クラブヘッドの底面とシャフトの成す角度

<関連記事>
1.5メートルの1パットの確率を15パーセント上げる パッティングのチェックポイント3つ【ゴルフ】(Yahoo!ニュース エキスパート)

グリップ

クラブヘッドの軌道をコントロールしようとし過ぎると、わしづかむような握り方になりグリップ圧が強まりやすい。パットもクラブを指にひっかけるようにグリップすることで、スムーズにヘッドが動きやすくなる。

練習ドリルを一つ紹介する。両手とも小指、くすり指、中指の3本だけでグリップして打つドリルだ。人差し指、親指、手の平はクラブから離したまま打つ。慣れるまではグリップが不安定に感じるかもしれないが、自然なクラブの動きを体感することができる。

指でクラブを「ひっかける」感覚を磨く
指でクラブを「ひっかける」感覚を磨く

アドレスからフィニッシュまで親指、人差し指、手の平の大半をクラブから離したまま打つ
アドレスからフィニッシュまで親指、人差し指、手の平の大半をクラブから離したまま打つ

リズムやテンポを一定にする

ヘッド軌道よりもリズムやテンポを意識すると良い。クラブの重みを使い、支点が安定した振り子のイメージでユラユラとクラブを動かすと自然なヘッド軌道(イントゥイン)になるだろう。

ストロークの支点がどこかは色々な考え方があるが、まずは首の付け根として良いだろう。

<関連記事>
パットもクラブの重みを使って打つ パッティングストロークの基本(GOLFERS SUPPORT)

ゴルフ活動家

スポーツメディアに寄稿、ゴルフ情報サイトも運営する。多くのゴルファーを見てきた経験や科学的根拠をもとに、論理的なハウツー系記事などを中心に執筆。ゴルフリテラシーを高める情報を発信している。ラジオドラマ脚本執筆歴もあり。

野洲明の最近の記事