「バンカーショットはもっともやさしいショットである」 プロゴルファーがバンカーを苦にしない理由
「バンカーショットはもっともやさしいショットである。ボールすら打たなくていいのだから」
by ジャック・バーク・ジュニア(世界ゴルフ殿堂入りしている、1956年のマスターズと全米プロのチャンピオン)
トッププロはアマチュアの5分の1の距離に寄せる
ジャック・バーク・ジュニアの言葉を証明するかのように、トッププロはバンカーから見事にピンに寄せている。
カップまで20ヤードのバンカーショットでは、29フィート(約9メートル)残る平均スコア100ゴルファーに対して、トッププロは6フィート(約2メートル)に寄せている。
カップまで30ヤードのバンカーショットでは、41フィート(約12メートル)残る平均スコア100ゴルファーに対して、トッププロは9フィート(約3メートル)に寄せている。
バンカーショットの打ち方
まずは、バンカーショットの打ち方について確認しておこう。
- ボールの手前の砂を打つ
- 3倍の距離を打つ
が、バンカーショットのポイントになる。
バンカーはボールを直接打つのではなく、ボールの手前の砂を打ち砂を爆発(エクスプロージョン)させてボールを飛ばす。
砂を打つ分ボールは飛ばなくなる。例えば10ヤードのバンカーショットであれば、芝から30ヤード飛ばすスイングで距離が合いやすい。
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プロがバンカーショットを苦にしない理由
基本スイングができている
トップ選手であっても、イレギュラーな状況やライでない限り、特別なテクニックを使っているわけではない。
クラブのセットアップやアドレスで通常の芝からのショットとは異なる部分があるものの、クラブの動かし方や体の使い方には大きな違いはない。基本スイングが身についていれば、バンカーショットの精度を高めやすくなる。
豊富なバンカー練習量
プロはゴルフ場のバンカー練習場などを利用して、多くの時間をバンカー練習に使っている。一方、バンカーが得意でない一般ゴルファーの多くは、バンカーの練習時間が少ないようだ。
「バンカーショットをするのはラウンドでバンカーに入った時だけ」にならず、バンカー練習に時間を使うことでバンカーショット上達が加速する。
バンカーショットが上達すれば、グリーンを狙うショットの精度が上がる
バンカーショットが上達すれば、そのバンカーショットが良くなるだけでなく、遠くからグリーンを狙うショットの精度向上も期待できる。
「バンカーに入っても何とかなる」と、リラックスして臨めることで結果バランスよくスイングすることができてグッドショット、ナイスオンの確率が上がりやすくなる。
対して、バンカーが苦手で「絶対に入れたくない」とプレッシャーがかかっていては、かたい動きのスイングになり、ミスしやすくなってしまう。
バンカーショット上達の効果は大きい。バンカー練習の時間を設けて、バンカーショットの達人を目指してみてはどうだろうか。
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