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合う練習器具を使えば上達する!ショット精度向上のために使うべき練習器具の選び方【ゴルフ】

野洲明ゴルフ活動家

練習器具の効果

練習器具は、ものによって使い方や狙っている効果が似ていても、力の使い方が異なる場合がある。

例えば、「両腕で挟む系」の器具と「両腕を縛る系」の器具は、胴体と腕を同調させてスイングする動作を体感しながら覚えていく、という点が同じだ。

左が:両腕で挟む系 右:両腕を縛る系
左が:両腕で挟む系 右:両腕を縛る系

しかし、それぞれ使用時の力の使い方は異なる。「両腕で挟む系」は力を内方向に使うが、「両腕を縛る系」は力を外方向に使う。

内方向へ力を使う両腕で挟む系
内方向へ力を使う両腕で挟む系

外方向へ力を使う両腕を縛る系
外方向へ力を使う両腕を縛る系

使ったときに、表れる形は似た感じになるかもしれないが、スイング中に使っている筋肉や力を使う方向が違えば、体全体の連動性やしなやかさが違ってくる。

自分の体の特徴

練習器具の特徴を知り、より自分に合ったものを使うことは、理想的な動きを体感しやすくなる。自分の体の特徴については、以下の記事を参考にしてほしい。

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ただ、自分の体の特徴に合わない練習器具を使うことが無意味かといえばそうではない。「体の特徴に合った動き」と「ゴルフスイングに合った動き」は別問題だったりする。これはどちらが優位かを述べることは難しい領域だ。

「体の特徴に合った動き」は、その動きによっては「ゴルフスイングに合っていない動き」となり、直すべき“クセ”となる場合がある。

よって、そのクセを取り除くために、自分の体の特徴に合っていない動きのイメージを取り入れることは有効な場合がある。挙げた練習器具の例でいうと、合わない方の練習器具を使うのもまた、パフォーマンスアップのためには“あり”の場合があるのだ。

要は、自分の体や練習器具それぞれにある特徴をより正確に理解して練習器具は使うべき、ということ。練習器具は正しく使えば効果が表れるはずだ。

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ゴルフ活動家

スポーツメディアに寄稿、ゴルフ情報サイトも運営する。多くのゴルファーを見てきた経験や科学的根拠をもとに、論理的なハウツー系記事などを中心に執筆。ゴルフリテラシーを高める情報を発信している。ラジオドラマ脚本執筆歴もあり。

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