距離感や方向が合うテンポが良いストロークとは パット解析結果が示す一般ゴルファーのストロークの傾向
パッティングストロークで始動からフィニッシュまでの時間を気にしているゴルファーは少ないだろう。だが、これに注目してみると、よりリズミカルでテンポが良いストロークをしやすくなり、距離感や方向が合いやすくなるかもしれない。
一般ゴルファーを対象に、パット解析器「CAPTO(キャプト)」による測定をしてみると、バックストロークの時間に対して、フォロースルーの時間が長い傾向が見て取れる。
腕力で腕とクラブを一体化させてストロークしようとしたり、クラブの重みや慣性を使わずに腕力でボールを押し出すようにして打ったり、クラブヘッドを目で追いながら動きをコントロールしようすると、フォロースルーの時間が基準よりも長くなる。
ストロークの時間の基準
バックストロークの時間、ダウンストロークの時間、フォロースルーの時間、の比率の基準は、2:1:1。フォロースルーの時間はバックストロークの時間の半分、というのが基準となる。
一般ゴルファー5名の3メートルのパットを5回ずつ測定(計25回)。その平均はバックストロークが0.73秒、ダウンストロークが0.41秒、フォロースルーが0.49秒となった。
多くのゴルファーのフォロースルーの時間は、バックストロークの時間の半分よりも長くなっているようだ。
「基準が絶対」ではないものの、数値抜きに、単純に打ち方を見ても、多くのゴルファーはもっとしまりのあるフォロースルーを心掛けた方が良い。
一般ゴルファーの多くは、「頭も上体もターゲット方向に流れていてルーズなフォロースルー」になっている。この動きは、フォロースルーの時間が長くなる、ということと密接につながってくる。
ストローク時間を基準に近づける方法
ストローク中、ヘッドを目で追いかけない。始動でクラブに力をかけたら、あとはクラブ任せ。こういった感じのことができると、再現性高い振り子の運動でリズミカルなストロークがしやすくなる。
インパクトでボールを押し出すように転がすのではなく、落下するパターとボールの衝突によりボールが転がるイメージを持つと良いだろう。
よくショットでは「クラブの重みを感じて~」と言われるが、これはパッティングも同じ。腕力でパターをコントロールしきろうとせずに、クラブの重みや慣性を使ってストロークできると、結果的に基準に近いストロークの時間になる。
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