Yahoo!ニュース

インパクトでは、ボールをヘッドで押さない!少ないパット数になるストロークのポイント【ゴルフ】

野洲明ゴルフ活動家

パッティングストロークの基準としてはいくつか挙げられるが、その内の一つとして「左右対称の振り幅」、つまり「バックストロークとフォロースルーで、ヘッドの動く距離が同じストローク」がある。

しかし、多くのゴルファーは左右対称にならずに、フォロースルーの方が大きくなりやすい。

理由は、左右対称の意識が強すぎることや、腕力でパターの動きをコントロールしようとし過ぎていることがあげられる。

ヘッドでボールを押すイメージが強いと、左の方が過度に大きくなりやすい。

手でクラブの勢いを押さえつけるように、無理にフォロースルーを小さくするのは良くないが、インパクトが安定するのは、フォーロースルーの大きさが抑えられたストロークだ。

<関連記事>
距離感や方向が合うテンポが良いストロークとは パット解析結果が示す一般ゴルファーのストロークの傾向(Yahoo!ニュース エキスパート)

フォロースルーが長くなる傾向

一般ゴルファーは、バックストロークよりもフォロースルーの方が、クラブヘッドが動く距離が長くなる傾向。打つ人の主観でいうと、左の方が大きくなっている。

パット解析器のCAPTO(キャプト)で、一般ゴルファー5名の、3メートルのパットのストロークを測定し、ストロークの長さの平均値を算出した。

結果は、バックストロークが20.67センチ、フォロースルーが29.86センチ。フォロースルーの方が大きい値となった。

CAPTO(キャプト)
CAPTO(キャプト)

ストロークの長さを調査
ストロークの長さを調査

アマチュア5名のストローク長さ
アマチュア5名のストローク長さ

ストローク全体も長くなる傾向

「バックストロークがとても長く、フォロースルーもとても長い」これでも左右対称にはなるが、これはこれで問題がある。

ストローク中、目でクラブヘッドの動きを確認すると、ストローク全体のヘッド移動距離が長くなりやすい。

全体が長くならないようにしたい
全体が長くならないようにしたい

振り幅やフェースの向きは重要だが、それはストローク中に確認するものではない。下手投げで箱にモノを投げ入れる動作中に、バックストロークの大きさや手の平の向きを確認しないのと同じだ。

パットは、動きやボールの転がりなどのイメージを打つ前に作り、打つ時はそのイメージに浸って打ちたい。

ストローク全体が小さめで、フォロースルーが小さい

基準のパッティングストロークは、ストローク全体が小さめでフォロースルーが小さい、としたい。

そうするためには、ヘッドでボールを押すインパクトイメージは捨てて‟落下するパターとボールの衝突”によりボールを転がすイメージを持てると良いだろう。

そうすることでリズミカルでテンポが良いストロークになりやすくなり、距離感や方向が合いやすくなる。

<関連記事>
パットのデータ解析でわかる、一般ゴルファーのストロークの傾向(GOLFERS SUPPORT)

ゴルフ活動家

スポーツメディアに寄稿、ゴルフ情報サイトも運営する。多くのゴルファーを見てきた経験や科学的根拠をもとに、論理的なハウツー系記事などを中心に執筆。ゴルフリテラシーを高める情報を発信している。ラジオドラマ脚本執筆歴もあり。

野洲明の最近の記事