寒さが一段と厳しくなり、おしるこが恋しい季節となりました。
柴又帝釈天参道のおだんご屋「亀家本舗」では、名物の草だんごが入った「柴又しるこ」が食べられます。香り高いおだんご入りのおしるこで、身も心も温まりますよ！

参拝客でにぎわう柴又帝釈天参道の右側、二天門の屋根が見えてくるところに亀家本舗の店舗があります。
店頭では草だんごをはじめとする名物がずらりと並び、どれもおいしそう。左側には、食事や甘味を楽しめる店内への入口があります。

明治34年創業の亀家本舗は、旧店舗が、映画『男はつらいよ』に出てくるおだんご屋のモデルになったことで知られています。

格子窓と木のテーブルセットが風情のある店内には、『男はつらいよ』のポスターやフライヤーがずらりと勢ぞろい。撮影時の亀家本舗の社長さんと、寅さんが一緒に写った写真もあります。

寒さにくじけかけていたので、冬季限定メニューとしておすすめされていた「柴又しるこ」を早速注文してみました。

お茶とお漬物とともに運ばれてきた柴又しるこは、湯気の立つ小豆あんの汁の中に、草だんごが二つ入っています。
小豆色のお汁の中で、草だんごの薄緑色が際立ちます。

よもぎの香りが漂う草だんごは、もちもちした食感が甘い汁にぴったり。
噛みしめるほど香り高いおだんごは、おしるこにさわやかな味わいをもたらしています。身も心も温まる美味しさです。

こちらのお店の草たんごには、最上級の上新粉と、春先のやわらかいよもぎの新芽のみを冷凍保存したものが使われているそうです。
あんこは北海道十勝産の特選小豆を使い、上質ザラメで丹念に煮込んだもの。十勝産小豆の風味を活かした逸品です。

これらの極上の素材から作られたおしるこは、抜群のハーモニーで冬の寒さを吹き飛ばしてくれます。

お店の方によると、冬季限定メニューの柴又しるこは「寒い間は出し続ける」とのことです。
寒風の中で柴又帝釈天へお参りの際には、亀家本舗へ立ち寄り、香り高い草だんご入りのおしるこで温まってくださいね。

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