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【目黒区】開放感たっぷり、縁側飲みも楽しめる「アナザー8コーナー」が学芸大学にオープン!

Chikuwa地域ニュースサイト号外NETライター(東京都目黒区)

学芸大学駅西口から徒歩約1分、目黒にある「ANOTHER8(以下、アナザー8)」の姉妹店である「Another8 Corner(以下、アナザー8コーナー)」が2022年5月26日(木)にグランドオープンしました。株式会社酒八が手掛けるお店。

プレオープンに出席してきたので、学芸大学「アナザー8コーナー」はどんなお店なのか、目黒店との違いはどんなところかをお伝えしたいと思います。

街との境目があいまいな、開放感たっぷりのつくり

お店の入口を入り、向かって右手は大きな開口部となっている「アナザー8コーナー」。店内にいても外の様子が間近に感じられるつくりです。

ガラスのサッシ窓は開閉可能で、外に向かってベンチ席のように利用することもできます。

モデルを務めてくれたスタッフのお2人
モデルを務めてくれたスタッフのお2人

まるで縁側でくつろぎながら飲んでいるようで楽しそうですね。

酒八の代表取締役CEOである大東赳彦(おおひがし たけひこ)さんいわく「近所の人がふらりと遊びに来て、気軽にお酒やおしゃべりを楽しむ。街の酒場(赤提灯)として育っていくことを目指します」とのこと。

初めてお店に来た方でも、気兼ねなく立ち寄れそうなカジュアルさが魅力ですね。

以前使われていた場所の痕跡を残したままリノベーション

お店の壁に残されているタイル
お店の壁に残されているタイル

お店の中は真新しく改築されていますが、未完成のように見える場所も。例えば、上の写真のように古いタイルが貼られたままの壁があったり、店奥の壁はそのままの状態だったり・・・。

酒八が出店するにあたり、大切にしていることは以下の通り。

時が流れ、建物の役割が変わる中、人の集う空間を再解釈し、新しい役割を見出しつつ、街の中で生き続けてほしいという願いを込め、一度役目を終えた場所にもう一度光を当てる

京都にある「BEFORE9(以下、ビフォア9)」は古い町屋を、目黒の「アナザー8」は元ガレージをリノベーションさせてオープンさせていますが、今回の「アナザー8コーナー」も元美容室・お花屋さんとして使われてきた場所をリノベーションしてオープンさせています。

この場所で歴史を刻んでいたお店の痕跡をどこか感じさせる、その思いを引き継ぎながらも新しいお店として街に溶け込んでいく、そんな「アナザー8コーナー」のメッセージが感じられました。

ここでもやっぱりビールタップは8つ、旬のクラフトビールを楽しめます

クラフトビールを提供するタップ
クラフトビールを提供するタップ

目黒の「アナザー8」のタップは8つでしたが、学芸大学の「アナザー8コーナー」のタップもやはり8つです。国内外から厳選した旬のクラフトビールを常時8種類提供します。

注文の仕方は目黒と同じで、店内に入ってすぐ左手にビールタップと注文カウンターがあり、こちらで支払いを済ませてビールを受け取ってから席へ。

手前にカウンター席、その奥にテーブル席、窓際にベンチ席があります。

店舗奥にあるテーブル席
店舗奥にあるテーブル席

そして「アナザー8コーナー」の一番の特徴はビールを供給する方法。

通常、タップの裏側にビールを冷やす冷蔵庫を設置するのが一般的です。しかし、こちらでは店内スペースを有効活用するため、奥に貯蔵容器を設置し、専用パイプで供給。

ビールを冷やす冷蔵庫は店内奥に設置・専用パイプで供給
ビールを冷やす冷蔵庫は店内奥に設置・専用パイプで供給

上の写真、銀色のシートで覆われている部分が、ビールを冷やす冷蔵庫を設置している場所です。天井を走るベージュ色のパイプで入口近くのタップまでクラフトビールを供給しています。

ビールの鮮度を落とさずに供給するための施工が難しいのですが、ブリュワリーなどとつながりが深い酒八だからこそできた離れ業だそうです。

皆さんもぜひお店を訪れたら、天井を見上げてみてくださいね。

目黒で人気メニューに加え、「アナザー8コーナー」限定メニューも提供

内覧会で試食したのは3つのフードメニュー。写真向かって左が「黄桃と人参のマリネ」、奥が「冷製レバニラ」、右手前が「ガパオ春巻き チリミントソース」です。

写真奥にクラフトビールが3種類ありますが、向かって左から小・中・大の3サイズで提供してくれます。

目黒「アナザー8」ではおなじみの定番メニュー冷製レバニラ

レバニラ好きにはもちろん、レバーは苦手という私でもおいしくいただきました。ひんやり冷たい食感で、夏バテ予防にもよさそうですね。

フルーティでほんのり甘い「黄桃と人参のマリネ」

まろやかな酸味と甘み、フルーティな味わいが楽しめる一品。クラフトビールの繊細な香りや味わいを邪魔しないおつまみです。

エスニック感は控えめ、お子さんでもOKの「ガパオ春巻き」

「アナザー8コーナー」オリジナルのおつまみ、ガパオ春巻き。豚ひき肉のバジル炒めを春巻きで包んで揚げています。

香辛料は控えめなので、お子さんでも食べられそう。スイートチリソースをつけていただきました。

3種類のクラフトビールを試飲!

ビールグラスは3サイズ
ビールグラスは3サイズ

クラフトビールを提供するグラスのサイズは写真向かって左から大・中・小の3サイズ。目黒の「アナザー8」にはない、小さいサイズのグラスを用意しています。

小さいグラスでいろいろな種類のクラフトビールを飲み比べもできますね。

京都酒造「夏の気まぐれ 2022」

クラフトビール1杯目は、京都醸造「夏の気まぐれ 2022」を試飲しました。京都醸造は「ベルギー&アメリカ」スタイルのビールに特化した醸造所として、3名の外国人の方が起業した小規模醸造所です。

「夏の気まぐれ 2022」はIPAタイプのビールで、爽快でフルーティなホップの香り、苦味の少ない飲みやすいタイプ。以前「アナザー8」で京都醸造のフルーツビール「玉<巨峰ブレンド>」を飲みましたが、全然タイプが違う味です。

夏の暑い日にゴクゴク飲める爽快感、ビールらしいキレが魅力的。

Be Easy Brewing「5ing my8(ゴーイングマイウェイ)」

2杯目は青森にあるBe Easy Brewing(ビーイージーブリューイング)「5ing my8」です。こちらはアメリカ人でアメリカ空軍の爆弾処理班に所属していた経歴を持つギャレスさんが立ち上げた醸造所。

「5ing my8(ゴーイングマイウェイ)」は、目黒「アナザー8」5周年のお祝いに一緒に醸造したビールだそうです。5種類のホップを使ったIPAタイプで、華やかな香り、きりっとした苦み、軽さがありながらコクも感じるような味わいでした。

HOP GARDEN BREWERY「Abukuma Red(アブクマレッド)」

3杯目はHOP GARDEN BREWERY(ホップガーデンブルワリー)の「Abukuma Red(アブクマレッド)」。HOP GARDEN BREWERYは東日本大震災の影響で一時避難地区となり、ほぼ休眠状態となってしまっていた福島県田村市の公共施設「グリーンパーク都路」内の建物を一部改修し、開設された醸造所です。

阿武隈高地にある契約農家で栽培された「あぶくまホップ」を使い、ビールを醸造しています。

「Abukuma Red(アブクマレッド)」は、アルコール度数高めでしっかりとしたモルトのフレーバーを感じる一杯。ちょっと珍しいライ麦を使ったIPAタイプです。

スパイシーさとコク、複雑な味わいが楽しめました。

日本酒やスウェーデンから直輸入したシードルもラインナップ

(画像提供:株式会社酒八)
(画像提供:株式会社酒八)

「アナザー8コーナー」では8種類のクラフトビールの他、日本酒も楽しめます。

「FRUKTSTEREO(フルクステレオ)」のシードル(画像提供:株式会社酒八)
「FRUKTSTEREO(フルクステレオ)」のシードル(画像提供:株式会社酒八)

また、学芸大学はご家族連れでの利用が多いと想定し、酒八の姉妹会社である「DIG THE LINE(ディグザライン)株式会社」がスウェーデンから輸入しているシードル「FRUKTSTEREO(フルクステレオ)」もラインナップ。

家族や友人と、1人で、いろいろな使い方ができる「アナザー8コーナー」。

目黒「アナザー8」のDNAを引き継ぎつつ、「アナザー8コーナー」らしさ、学芸大学という街の特性にマッチするお店として個性を発揮していると感じました。

駅から近いので、仕事帰りに立ち寄り、気持ちをリセットして帰宅する、という止まり木のような存在として利用される方も多いのではないでしょうか。

ちなみに同じビルの2階は2022年4月にオープンした居酒屋「びゃく」があります。こちらは食事をしっかり楽しみながら飲めるお店。

両方行き来しながら楽しめるロケーションになっています。ぜひ、皆さんも気軽に立ち寄ってみては?

■取材協力

株式会社酒八

【店舗概要】
Another8 Corner(アナザー8コーナー)
営業時間:15時~25時、月曜定休
住所:東京都目黒区鷹番3-8-10大根ビル1階

地域ニュースサイト号外NETライター(東京都目黒区)

コピーライターからWebライターへ転身。アロマセラピスト・整体師としても時々活動しています。趣味はカンフー(八卦掌・長拳)と古代史。目黒区の魅力やおもしろいところを発信していきます。取り上げて欲しい目黒の穴場や情報もぜひお寄せください!

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