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【ニセコ】手打蕎麦いちむら/香り高くコシつよし!蕎麦に宿るは甘露水の神息吹 大地の滋味のオーケストラ

伊達千歳地域グルメと観光旅行ライター(札幌市)

皆さまこんにちは、ニセコのお蕎麦ライター伊達千歳です。

本日は、ミシュランガイドにも掲載された、素晴らしい蕎麦屋さんを紹介します。

開店前から大行列、マナーとして観光客には勝利を譲り、地元民は閉店直前にダッシュで入店するような大人気のお店。

「ミシュランガイド北海道2012」の「ビブグルマン(コストパフォーマンスのよい良質な店に与えられる称号)」に選ばれ、「食べログラーメン百名店」に2017・2018・2019と、3年連続選出されている名店です。

【ニセコ】手打蕎麦いちむら/店舗はニセコ式和モダンでとってもおしゃれ

「いちむら」の正面
「いちむら」の正面

赤と黒のコントラストがオシャレな建物。一見、蕎麦屋さんとはわかりません。

私も始めてニセコに来た時は、ここが蕎麦屋さんだとわからず、ちょっとお高めのカフェレストランだと思ってました。

和モダン
和モダン

入り口の近くの壁には、綺麗ですがちょっと渋めのリースが飾られています。

壁がこのように黒いのは、ニセコ地域ではよく見る仕様で、景観に非常に良くマッチしていると思います。

待ち合い席
待ち合い席

とにかく人気のお店で、混んでいます。

毎週土日は特に開店前から行列ができていて、この待合い席にお客さんが収まりきらず、玄関外にまで並んでいることなんて「いちむら」にはよくあること。

ちょっと早く家を出て車をとばして来ても、「ああ、今日もダメだった…」と、がっくりして車のハンドルを別の方向に切ることなんて、日常茶飯事です。

しかしこんなことでめげていては「いちむら」のお蕎麦にありつけません。突撃あるのみ!

スネーク、潜入に成功した
スネーク、潜入に成功した

安心してお店に入れるのは14時を過ぎてからでしょうか、天気が悪いとなおGOOD。

土日がいつも快晴ではないので、ニセコまでドライブに行きたいけどちょっと雨が降りそうだなあ、という時こそ「いちむら」に寄るチャンスかもしれませんよ!

天井は高く、木のぬくもりを感じるあたたかい空間です。

店内の様子
店内の様子

テーブル席と小上がり席があり、家族連れも多いです。

営業時間が11:00から15:00までの4時間と短く、予約は受け付けておりません。

でもお蕎麦屋さんは回転が速いのも特徴なので、少し待っていればすぐに順番が来ます。

特等席のテラス席
特等席のテラス席

私が一番混んでいる時間をさける理由のひとつは、このテラス席が目当てだから。

目の前が小さな谷になっていて小川が流れ、抜群のロケーションを眺めながらおいしいお蕎麦をのんびりいただくのが、もう楽しみで楽しみで。

隅っこの席が最高
隅っこの席が最高

テラス席からは、木々の間から羊蹄山が見え、雄大な自然と共に味わう蕎麦は、本当に格別なひと時です。

【ニセコ】手打蕎麦いちむら/1600円で手に入るぜいたく!

天ぷらせいろ(税込1600円)
天ぷらせいろ(税込1600円)

蘭越の契約農場から厳選した農薬不使用の玄蕎麦(げんそば)を仕入れ、お店で石臼で碾き、蕎麦の命といえる水はニセコの山脈から湧き出る名水「甘露水」を用いた、毎朝手打ちして作られる「手打蕎麦 いちむら」のスペシャルな一杯。

これを毎日、すべてのお客さんに提供しているって、すごいですね……。

冷たい蕎麦はどうしても天ぷらせいろしかオーダーしない私は、いつもこのメニューになってしまいますが。

魅惑
魅惑

香り高くコシ強く、噛みごたえがしっかりしていて、のどごし抜群で美味しかった~!

するするするすると、まるで蕎麦の香りがする爽やかな風を食べているよう。

ツユは強めというか濃いめというか辛めというか、醤油味でキリっとした感じのツユで、軽やかな蕎麦をしっかりと印象付けてくれます。

このロケーションで石臼で引いた手打ちの蕎麦、毎日食べても飽きない蕎麦、海老の天ぷらも付いてミラクルですよ。

天高くしっぽそそりたつ海老!
天高くしっぽそそりたつ海老!

見てください、天ぷらはえび2本、そそり立つしっぽの見事なこと!

季節の天ぷらの具材は常に4~5種類、春はアスパラ、夏のとうもろこし、秋のまいたけ……その年の山の恵みをいつも楽しみにしています。

衣はもちろんさっくさくのほっくほく! 「いちむら」は天ぷらに力を入れていて、抹茶塩とつゆの、2通りの方法でいただけます。

食後は蕎麦湯も持ってきてくれて、塩みが効いていたあっさりとろとろ味。全部飲んでます。

目の前のパノラマを眺めながら、お蕎麦の余韻を最後の一滴まで味わえます。

いつ来ても飽きが来ません
いつ来ても飽きが来ません

香りも歯ごたえも喉越しも、すべて申し分なしの美味しさ。

右のカップルは揃って「とろろ飯」、その隣のご夫婦もワンコイン小天丼を注文していたので、ご飯もののファンも多いようです。

【ニセコ】手打蕎麦いちむら/メニュー一覧はこちら

【冷たい蕎麦】
せいろ …750円 
おろしせいろ、つけとろせいと、冷やし狸、納豆蕎麦 …900円
天ぷらせいろ …1600円 ←オススメ!

【温せいろ】
わかめせいろ   …850円
豚おろしせいろ …1100円
鴨葱せいろ   …1600円

【暖かいそば】
かけそば  …750円
わかめそば …850円
ねぎそば、卵とじそば、山菜そば …900円
海老天とじそば …1300円
鴨南そば、天ぷらそば  …1600円

飲物もあります
飲物もあります

いちむらの蕎麦は、基本「二八そば(そば粉8,つなぎ2)」ですが、+150円で10割蕎麦を注文できます。

ただ、10割蕎麦は数量限定なのに大人気のため、かなり早い時間で売り切れてしまい、実は私、まだ食べたことがありません…。

+250円で大盛、+450円でせいろのおかわり可能です。

【ニセコ】手打蕎麦いちむら/羊蹄山眺めながら感動的な美味しさを実感できる衝撃のリーズナブル

各テーブルに季節の花が置かれています
各テーブルに季節の花が置かれています

北海道の蕎麦好きならば、知らない者はいないと言われるニセコひらふの名店。

蕎麦好きの皆さまの、蕎麦アンテナにビッシバシに反応するオーラを感じ取っていただければ幸いです。

ニセコエリアで絶品なお蕎麦がリーズナブルな価格でお蕎麦を食べられるのは、本当にありがたいです。

燃料費や材料費の高騰で、大変な環境下ですが若干の値上げのみでがんばっていただいているお店なので、ますますこちらに足を運んで応援しましょう!

手打蕎麦いちむら
住  所:北海道虻田郡倶知安町字山田68-4(地図はこちら
電  話:0136-23-0603
営業時間:11:00~15:00(売切れ次第終了)
定 休 日:なし、年中無休
公式HP:niseko-ichimura.jp
※現金のみ
※駐車場あり
※予約不可

地域グルメと観光旅行ライター(札幌市)

おいしいものと新しいことが大好きなサラリーウーマンです。試され続けている北の大地のお店や人を応援するため、たくさんの話題スポットをご紹介します。

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