みなさまこんにちは、ニセコのおそばライター伊達千歳です。

観光客のるつぼ、我らが道の駅ニセコビュープラザ。

年々進化していく個性的なお店の中に、控えめにたたずむ小さな蕎麦屋さんがあります。

あまり目立たなくて、トレンディな「ＮＩ★ＳＥ★ＫＯ！」をイメージしている人にはちょっとアンテナにかからないかもしれませんが、これがなかなかの名店なのです。

ちょっと珍しい韃靼蕎麦を、ニセコで食べて行きませんか？

【ニセコ】そば処おおはし／ファンの多い老舗の蕎麦屋さん

こちら、道の駅ニセコビュープラザの向かい側に位置する、グリーンシーズン限定営業の小ぢんまりとした蕎麦屋さん。

けっこう昔からある老舗のお店で、地元の常連さんも多くていつも満席。

今日は閉店時間ギリギリに滑り込みました。

カウンター席にテーブル２つ、清潔感があるシンプルな内装で、ざっくばらんに落ち着くことが出来る雰囲気です。

何ともローカル感があって、「昔のニセコ」っぽい感じ。

よく店内を見ると、何とも言えない味わいのある渋いオブジェがあちこちに置かれています。

このようなオブジェを眺めながらお蕎麦を待ちましょう。

【ニセコ】そば処おおはし／これがニセコの韃靼（だったん）そば

初めて食べた韃靼（だったん）蕎麦がこちら。

私たちがふつう目にするごまそばとは全く違う、黄色っぽい、ぬるっとした感じの重量感のある蕎麦で、重くて歯ごたえのある、噛めば噛むほど味が出る食感。

薬っぽい不思議な苦みがある味で、お店側は「薬膳蕎麦」として宣伝しています。

腰が強くて端切れも良い、しかもちょっとした東洋ハーブのような不思議な味を、ボリュームがあるため長く味わうことができて、お腹いっぱい満足。

韃靼蕎麦は中国雲南省、ネパール、チベット、モンゴルといった高所で多く栽培されており、日本ではほとんど栽培されていない珍種だそうです。

健康にいいと言われる「ルチン」という成分が韃靼蕎麦には多く含まれ、その量はふつうの蕎麦の100倍以上だとか。

お店のチラシにはいろいろな効能が書かれていましたが、私的には「口臭が消える」という部分に大注目。

ザックザクの食感が嬉しい季節の天ぷらがこちら！

基本、店主のおばさまが一人で切り盛りしていますが、ぬくもりのある「実家の天ぷら」という感じで、すごくいいです。懐かしい味。

ニセコの道の駅は観光客の人が押し寄せる場所ですが、農作物や原料を運ぶ農家や商店の人、運送業の運転手さんなども多いです。

お店の目線はなんとなくですが、古くからの地元民向けの部分が多めなのかな？と思いました。

【ニセコ】そば処おおはし／メニュー一覧表

「花巻蕎麦」というのは海苔たっぷりのお蕎麦です。次回注文してみよう。

「二色盛りそば」は、ふつうのごま蕎麦と韃靼そばの２種類を一玉ずつ、同時に食べれられるオトクな人気メニューです。

来店客は旅行客の他に、常連比率も多いようで、しっかり地域に密着しているお店です。

もちろん観光客も意識しているのでしょうが、店内の雰囲気や味付けは、昔懐かしい家庭料理に近いです。

汁が濃くて深くて、故郷の食卓を思い出します。

韃靼蕎麦を提供するお店は少ないようなので、貴重なお店かもしれません。