みなさまこんにちは、ニセコのキャンドルライター伊達千歳です。

コロナに打ち勝ちつつある我ら人類は、各イベントを復活させつつあります。

今回は3年ぶりに開催された「雪トピアフェスティバル」のメニューのひとつである「シーニックナイト」に焦点をあててみました。

シーニックナイトは、雪の降る地域で行われるスノーキャンドル作りのことで、寒い冬の夜を楽しむイベント。

雪を利用してキャンドルを作る方法は、以前から伝えられていて、雪をかき集めて周囲を覆い、内部にキャンドルを差し込んで火を点けて完成する、幻想的なオブジェ。

雪の美しさとスノーキャンドルの暖かさを楽しむ冬のイベントとして人気があります。

時間制限があるので駅前通りしか回れなかったのですが、町内の随所において、有志町民の方々の作品を見ることができます。

強制ではないので、「ニセコ倶知安大大大好き！」という気概のある方が自分の時間を使って、物言わぬイベントに参加してくれています。

雪あかりそのものの明かりの向こう側にある、そんな地元民の方々の心意気に、2重に心が温まる夜です。

倶知安町役場前は、雪壁をくりぬいた空間に雪玉を積み上げて灯りをともすやり方。

あたたかく感じる雪の窓が、とてもきれいです。

なんだかすごかったのが北海道後志総合振興局。

普段あまり接する機会のない北海道の組織ですが、力が入ってます。

幻想的な正面の長い道を、不思議な気分で歩くことができます。

何なのでしょう、このクオリティ(笑)。

甘酒とか出してくれると、とてもいい雪トピアスポットになりそうです。

今年はたまたま暖かい日でしたが、毎年こうとは限らないので、難しいところですが。

こちらがシーニックナイトのメインといえる、倶知安町八幡のビューポイントパーキング。

札幌雪祭りの出張所かと思ったくらい、とても立派な会場になっていました。

どうも、町内の建設業者さんが重機を動員して作ってくれたみたいです。すごい。

脇にコンテナハウスまであったので、数日かけて雪像づくりしてくれたのですね。

お子ちゃま連れのご家族が何組か来ていて、正面の山の上に登っていました。

びっくりして横に回ってみると、なんと階段まで作られていて、てっぺんまで上れるようになっています。

私も雪山の登って後ろを振り返ると、ニセコ連山の各スキー場のリフト照明が煌々ときらめいている光景が見えます。

京都の大文字焼きにも負けない光景です。

しかもウインターシーズン中、ずっとこの美しく光った山を眺めることができるのですよ、ビバニセコぉ！

シーニックナイトは、冬の静かなお祭り。

雪トピアは土日にかけて開催されますが、シーニックナイトは土曜の夜のみ、しかも数時間で消えてしまうろうそくを使った、短くはかないイベントです。

スキー場は海外からの観光客が本格的に戻ってきて、ディスコさながらの盛り上がりを見せています。

その一方で、山のふもとの平地では、ひっそりとした冬のお祭りが開催されました。

派手なBGMはないので今風ではないかもしれませんが、家族との会話や時間を思い出させてくれる不思議な雪あかり。

来年はぜひ雪明りを求めて、町内を歩いてみてください。