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【倶知安町】キッチンなり田/コロッケと鹿肉カレーが大人気!手づくりのすがすがしいぬくもりレストラン

伊達千歳地域グルメと観光旅行ライター(札幌市)

みなさまこんにちは、ニセコのコロッケライター伊達千歳です。

北海道には、例年より早めの春がやってきました。

あまり身動きの取れない冬ごもりを挽回すべく、おいしいレストランめぐり始動です。

ニセコのスカイブルーの空を眺めながら倶知安町郊外に車を走らせること約10分、コアなファンが多い大人気レストランを紹介します。

混んでるときはUターン必須なんですよねー、地元民特権をフルに使って空いた時間に突撃しました。

【倶知安町】キッチンなり田/スローフード&スローライフ

外側から見ると小ぢんまりとしているんですけどね
外側から見ると小ぢんまりとしているんですけどね

久しぶりに来ました、羊蹄山のふもと、倶知安町南側の郊外にある「手作りキッチンなり田」。

農家さんのかまぼこ型の倉庫を譲り受け、レストラン用に改装したそうです。

なんとまあ、ニセコの空に映えること映えること。

最初見た時は、ちょっと大きめのプレハブ小屋っぽいコンパクトな建物なのかなと思ったものですが、

中に入ると「なり田ドーム」
中に入ると「なり田ドーム」

中に入るとごらんのとおり、ドーム状に天井が高い広々とした空間。

まるでどこでもドアでも使って別の場所に来たようで、入店前後のギャップに驚き。

空気がゆっくり流れ、居心地良い雰囲気の中で手作り料理がゆっくり楽しめます。

南側の席からは遮るもののない羊蹄山ビューで、抜群のロケーション。

片隅にドラムセットとチェロかな?
片隅にドラムセットとチェロかな?

内装はすべて手作りで、テーブルは台風で倒れた倶知安町のポプラの木、奥のカウンターは道南杉を使っています。

ゆったりとしたジャズ音楽が流れていて、このスピーカーもハンドメイドだそう。

ニセコエリアで良く見かける系のオシャレ設計かなと思ったら、たくさんのCDやギターが装飾に使われていて、内装を眺めていると、店主がバイクとスキーでジャズバンドな趣味であることが伺えます(厨房にいらっしゃいます)。

注文とお会計はご一緒に
注文とお会計はご一緒に

席に座り、メニュー表を見て内容を決めたら、入り口近くのこちらのカウンターで注文します。

お会計もこの時に先払い。

呼ばれたら取りに行き、食べ終わった食器を下膳棚に置いていくセルフサービス方式。

基本ご夫婦で切り盛りしている大人気レストランなので、協力しましょう。

【倶知安町】キッチンなり田/おすすめは全部ですがあえていうならメンチカツ

メンチかつ エゾ鹿カレーセット 1150円
メンチかつ エゾ鹿カレーセット 1150円

じゃん!優しい奥様の手作りカレーがこちら!

「メンチかつ エゾ鹿カレーセット 1150円」!

なり田さんの自家農園で収穫された食材をふんだんに使った、自然の恵みいっぱいの料理。

地元でキッチンなり田のどういうところがいいの?と聞いたら、だいたい①コロッケ⓶鹿肉③ビーフカレー の3つの答えが返ってくるはず。

本日は、コロッケと鹿肉とカレーの2.5つをカバーした内容にしてみました。

なり田さんちの伝説コロッケ
なり田さんちの伝説コロッケ

私はここのコロッケの大ファン。3種類あります。

男爵コロッケ …甘みが常時割増中の越冬じゃがいも使用中。
かぼちゃコロッケ …あずきとオーツ麦入りのあまあまコロッケ。
おから入りメンチカツ …おからとカスピ海ヨーグルト入りのふわふわふわカツ。

周囲では男爵コロッケが一番人気ですが、私の激押しは「おから入りメンチカツ」!!

肉よりおから多めのあっさりタイプ。

初動は「さくっ」、食べ進めていくうちに、次第にふわっとやわらかく膨らんでいくような感触がします。

そしていつの間にか口の中でとけていく……というより「消えていく」といった表現の方が近いかもしれません。

本当にあっという間に食べきってしまうので、いつもいつもいつも食べ足りなくて、このメンチカツに釣られて何度も足を運んでしまうのです。

しかにくー
しかにくー

ここのカレーには、ザ・ジビエ鹿肉が入ってます。

ニセコエリアでは意外と見かけないんですよね、鼻ではなく、舌から味わう独特の臭みがいい感じ。

地元野菜がちりばめられていてカラフル、ぽりぽりとした歯ごたえが元気いっぱい。

カレーにつきものの福神漬けの代わりに出てくるのが、大根の山ぶどう漬けという、上品な漬物です(3つ前の写真の左上)。

また、ここのカスピ海ヨーグルトは、種菌を10年以上育てているこれまた自家製で、生命力があるというかパワフルというか……やはり市販のものよりヨーグルトがしっかりしてます。

メニューが豊富
メニューが豊富

メニューはかなりレパートリーがあります。

メインカテゴリは定食、どんぶり、うどん、ビーフカレー、エゾシカカレー。

その中を、とんかつ、コロッケ、塩こうじざんぎ、えぞ鹿肉、ビーフが縦横無尽に泳いでいますよ。

今どき1000円札1枚でランチできるのも、裏に自家農場を持っているおかげです。

【倶知安町】キッチンなり田/全てがすがすがしいレストラン

バイクの模型と羊蹄山さん
バイクの模型と羊蹄山さん

メニュー表の一番最後のページの下側に、さりげなく店主の趣味などが記載されているのですが、林を切り開いて自宅も手作り、住めるようになるまで7年もかかったとのこと。

この日、厨房の奥には息子さんとおぼしき男性がお手伝いに入っておりました。

店主はちょっと迫力があり、対照的に非常に奥さんは優しげで、目に見えるものすべてが手作り、そしておいしいレストラン……なんだかテレビドラマになりそうなシチュエーションです。

観光地の喧騒を忘れさせてくれる、ぬくもりあふれる空間でランチした後に外に出ると、すべてがすがすがしいニセコスカイと羊蹄山!

ニセコに寄る時は、必ず来てくださいね!

手づくりキッチンなり田
住  所:倶知安町高砂52-8(地図はこちら
電  話:0136-22-5876
営業時間:11:00~14:00
定 休 日:日曜日、祝日
公式HPは⇒こちら
※現金のみ
※駐車場あり

地域グルメと観光旅行ライター(札幌市)

おいしいものと新しいことが大好きなサラリーウーマンです。コロナで試され続けている北の大地のお店や人を応援するため、たくさんの話題スポットをご紹介します。

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