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うどん・そば「どっちが体にいい?」栄養カロリー比較!

こんにちは、料理家ふらおです。

「うどんとそばって、どっちがカロリー高いんだろう?」

「どっちでもいいな、という時に選ぶべきはうどん?そば?オススメってある?」

今回はこんな疑問にお答えすべく「うどん・そばの比較」「オススメはどっちなのか」についてご紹介します。実はあの貴重な栄養素3倍以上も異なるなど、大きな違いがあるんです。

まずは結論!

「比較はあとでいいから、まず結論を教えてオススメはどっちなの?」という声にお応えして、まずは結論から。

  • 生活習慣病が気になるなら「そば」
  • お通じ改善を気にするなら「そば」
  • 消化の良いものが食べたいなら「うどん」

なぜこのような結論になるのか、ご説明していきます。

うどん・そばココが違う!3選

(1)ルチンは「そば」にしか含まれない

まず決定的に異なる点は、「ルチン」という栄養素が「うどん」には含まれていないという点です。

「ルチン」は、聞きなれない方も多いかもしれませんが、実は動脈硬化脳卒中といった生活習慣病の予防血圧を下げる効果があるといわれている、非常に重要な栄養素なのです。

一般的に、そば(1食・260g)には、このルチンが概ね30g前後含まれており、これは1日の推奨摂取量(30g)と同程度です。

このため、「生活習慣病が気になる」「血圧が気になる」という方には「そば」がオススメといえます。

(2)食物繊維は「そば」が3倍

次にご紹介したい違いは、腸内環境を整える栄養素「食物繊維」の含有量です。

  • そば(1食・260g):5.9g
  • うどん(1食・230g):1.8g

比較していただくと一目瞭然ですが、「そば」の方が1食あたり3倍以上多くの食物繊維を含んでいることが分かります。

野菜の摂取量が低い人は食物繊維が不足しがち。上手にそばを取り入れて食物繊維を補うという方法もありますね。

以上から、「便秘がちで悩んでいる」「食物繊維が足りてないかも」という方には「そば」がオススメといえます。

なお、上記の食物繊維含有量は、そば100gあたり1.5g、うどん100gあたり0.8gで計算(小数点以下第二位を四捨五入)しています。

(3)消化の良さは「うどん」

最後に確認したい違いは「消化の良さ」です。これは食物繊維脂質の含有量が関係してきます。一般的にこの2つの栄養素が多いと消化に時間がかかるといわれます。

「うどん」は、そばよりもこの2つの栄養素が少ないため、消化がスムーズな食品といえます。体調を崩した時にそばよりも「うどん」を食べることが多いと思いますが、胃腸に負担をかけないという意味で、とても理にかなっていることが分かりますね。

以上から、「風邪を引いて食欲があまりない」「食べ過ぎたから胃腸を休めたい」という時は「うどん」がオススメといえます

ちなみに…カロリーは大差なし

実はうどんとそばではカロリーに差はそれほどありません

  • そば(1食・260g):114kcal
  • うどん(1食・230g):105kcal

カロリーよりも、栄養素やその時の体調気分などに合わせて選ぶのが良さそうですね。

まとめ

今回の内容をまとめると次のとおりです。

  • 生活習慣病が気になる→ルチンの多い「そば」
  • お通じが気になる→食物繊維の多い「そば」
  • 消化の良いものが食べたい→「うどん」
  • カロリーには大差なし

とはいえ、うどんもそばも日本人になじみのある美味しい食材であることに違いはないと思います。また、そばアレルギーの方は食べたくても食べられないということもあるかと思います。どうか今回の内容は、あくまで今後の食材選びの参考のひとつとして扱っていただければ嬉しいです。

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29歳で脱サラし料理家になった1児の父|フーディストノートアンバサダー|食生活アドバイザー|懐事情が厳しくて節約レシピを研究中|メディア掲載→アイスム、macaroni、SmartNewsほか|レシピや料理に関する豆知識を毎日1〜2記事 投稿|X(旧Twitter)でレシピを毎日発信|フォローすると、毎日の料理を「時短化」できるうえ、知ってうれしい「キッチン周りの雑学」が自然と身につきます|目標はレシピ本出版

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