Yahoo!ニュース

【ガーデニング】寒さで花の葉が赤くなってしまった時のお手入れ方法

グロ子園芸愛好家 / FPライター

こんにちは、園芸愛好家のグロ子です。

今年は暖冬かと思っていたら、大きな寒波が続いてやってきました。
庭の花たちも寒そうです。
寒い日が続いた後、花の葉がなんか赤茶色に変色していることありませんか?
寒さで枯らしてしまったか!と慌てないで下さい。
葉が変色しただけで、花そのものが枯れているわけではないのです。

なぜ緑であるべき花の葉が冬に赤くなってしまうのか

モミジは葉を落とす前に紅葉します。
時期は違えど、本来は緑で越冬するべき庭の花の葉が、なぜか赤くなるのはこれと同じ原理です。
低温になると、葉に含まれるクロロフィルが寒さで分解され、アントシアニンという色素が合成されます。
この色素の変化が葉を赤茶色に変色させてしまうのです。
葉が傷んだだけで花の苗が枯れてしまったわけではありません。

葉が赤茶色になっちゃった!
葉が赤茶色になっちゃった!

まずは葉を赤くさせない努力をしよう

寒さで赤く変色した葉は、悲しいことにもうもとの緑色には戻りません。
ということは、春に可愛い花が咲いても、葉は赤茶色のままなのです。

まずはできるだけ低温にさらさないようにしましょう。
もともと庭に置いていた鉢花なら、寒さには順応しています。
寒波の時だけ軒下に移動させたり、ゴミ袋をかぶせたりするだけでも効果があります。
葉が出てきてしまった気の早い球根植物には、もう一度土を被せて下さい。
夜の冷え込む時間帯に、バケツを逆さに被せるだけでも違ってきますよ。

ちょっとの手間で違いがでる
ちょっとの手間で違いがでる

葉を赤く変色させてしまったら

寒い間は葉をいじらない

葉は色素が変わって変色していますが、まだこの段階では葉が枯れているわけではありません。
慌てて葉を取り除かないで下さい。
寒い時期に葉を取ると、花本体が弱ってしまいます。
3月でも初旬は低温になるので、3月中旬くらいまでは放置しておきましょう。

春になったらお手入れを始めよう

春になると、気温も上がって新芽が展開するようになります。
新芽とうまく入れ替わるように、徐々に赤い葉を取り除いていきましょう。
この時気をつけないといけないのは、葉を絶対に引っ張らないようにして下さい。
葉は変色して傷んでいても、軸はしっかり茎についている場合があります。
うっかり葉を引っ張ると、筋を引いて茎や他の葉をダメにしてしまいます。
茎にしっかりくっついている葉は、軸の部分をハサミでカットして下さい。
パンジービオラなら、葉は引っ張らずに切った方が賢明です。

引っ張り厳禁!
引っ張り厳禁!

一気に葉が減ると花が弱ります。
日にちをかけて徐々に赤い葉を減らしていきましょう。

イベリスやアリッサムの小さな葉なら、葉が自然に落ちていくときもあります。
適当に手でやさしく落としてやりましょう。
落ちた葉は掃除しておかないと、梅雨時期にカビがついて病気の原因になります。

新しい葉の展開を促すために、液肥を切らさないように与えること、日光にしっかり当てることも忘れないで下さい。
一年草でも多年草でも、冬越しを終えた花に栄養分が不足すると花芽がつかなくなる場合があります。

イチゴも紅葉します

花ではありませんが、イチゴの葉も冬に赤くなります。
赤いうちは無理して取りませんが、春になって茶色く枯れてきたら取り除きます。
そのままにしておくと病気の原因になるから注意してね!

イチゴの紅葉はキレイ
イチゴの紅葉はキレイ

お暇なら見てね!growfood365のHP ⇒ growfood365.net
私の庭の様子を解説付きでUPしているInstagram ⇒ growfood365
力を入れているイチゴ栽培の話題多し Twitter ⇒ growfood365
ガーデニングYouTubeもやってます!⇒ growfood365

園芸愛好家 / FPライター

花、野菜、盆栽、コンポスト、ありとあらゆる植物系お稽古事をやり尽くした園芸歴30年のFPライターです。私の強みは自分で実際に経験した幅広い園芸ネタ。FPとしてコスパよく園芸を楽しむコツもお伝えします。コキア友の会代表(会員私だけ)

グロ子の最近の記事