Yahoo!ニュース

ジャズと洋食。お洒落な神戸っ子のスタンダードを新開地で楽しむのも、マニアックでいいかもです【神戸市】

Hinata Yoshioka旅するフォト&ライター(神戸市)

今年で第21回目となる、ジャズイベント「神戸新開地音楽祭」。二日間とも雨予報の開催にも関わらず、ニュースでは初日、人がいっぱいだったとか。家でウダウダしていた両親を引っ張って3人で行ってみることにしました。

まずは新開地のシンボルゲート「BIG MAN」前のステージへ。ちょうど切り替えの時間で、空いたばかりの椅子に座ります。ここではジャズ以外の音楽もやっているようですよ。

大音量のファンクのリズムが心地よく、珍しくうちのオトンが足でリズムを刻んでいました。オーディエンスはお酒を飲みながら楽しそうに踊っている人も多く、雰囲気は賑やか。

ポツリポツリと雨は降っていますが特に気にする様子もなく、さすが新開地という感じで三宮界隈とは違った盛り上がり方が面白い。

メインステージに行くと、今年のジャズクイーンが歌っていました。毎年コンテストによって新たなクイーンが登場しますが、そういうのも神戸っぽくていいですよね。

今年のラストは横尾昌二郎ビックバンド。NHK朝の連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』にミュージシャン役でエキストラ出演もしていたという横尾さん。人気もあるようで、演奏が盛り上がるたびにお客さんの拍手が。

と、ここで両親がソワソワし出したので、今から最高潮に達そうとしているジャズに後ろ髪を引かれつつ、オトンおすすめの洋食屋「グリル一平」へと向かうことに。

商店街を歩きながら「2日ぐらい前のテレビ番組で、グリル一平が洋食屋で全国1位になってたで」とオカンが自慢げに言います。さすがテレビの番人、言うことがちがいます。

店内に入ると、ちょっと早目のご飯どきともあって、常連さんらしき家族連れやおっちゃん達で賑わっていました。

私たちはシェアしながらあれこれ食べてみようと、「Cセット(ポタージュスープ、海老フライ、貝柱フライ、魚フライ、ポークチャップ、ロースハム、ライス)」と、オムライス、ヘレビーフカツとライスを注文。

オトンはここのポタージュとポークチャップが好きなようで、ここに来たらよく食べるんやと言っていました。どうやら私たちに内緒で密かにひとりで来ているようです。

昔ながらの薄皮が嬉しいと評判のオムライス、ひと口食べるとバターの風味が広がって懐かしい味。オムライスの風味を邪魔せずサラッと引き立てるような優しいソースの味です。思ったより小さいサイズだったので、他のメニューと一緒に注文できるのが嬉しいかも。

隣のおっちゃん4人組の席に運ばれてきた、ジュウジュウと音を立てている鉄板の料理も気になります。どうやら昔懐かしいようなスパゲティーの面持ちですが、4人とも同じものを食べています。もしやおっちゃんグルメなのでしょうか。

カツは「ヘレビーフカツレツ」の他にも「ビーフカツレツ(オールドスタイル)」というのがあって、お肉を薄く叩きのばして揚げているものもありました。オールドスタイルはしっかりと火が通っているようで、ヘレの方はレアに仕上げてあるということです。

柔らかいヘレカツに、デミグラスソースのようなコクあるソースがかかっています。ポテサラやマカロニなど、全体的に懐かしさを感じる味の洋食屋さん。昔から守り抜いたその味は、時代を超えて沢山のファンに愛されているようです。

ジャズと洋食。お洒落な神戸っ子のスタンダードを新開地で楽しむっていうのも、ちょっとマニアックでいいかもですね。グリル一平にも、是非。

第21回神戸新開地音楽祭+KOBE-JAZZ100th (外部リンク)
グリル一平新開地本店 (外部リンク)
グリル一平 新開地本店
神戸市兵庫区新開地2丁目5−5 リオ神戸 2F
TEL:078-575-2073
定休日:水曜・木曜
営業時間:11:30~15:00(LO14:30)、17:00〜20:30(LO20:00)
席数:36席
Google マップ

旅するフォト&ライター(神戸市)

旅なしに人生は語れない、ノマド系フォトライター。国内から世界各国まであちこち歩きまわって取材する、体当たりレポートを得意とする。趣味は美味しいもの食べ歩き、料理、音楽、ダンス、ものづくり、イベント企画などなど、気になる物には何でも手を出してしまう。南国気質で、とにかくマイペースな自由人。

Hinata Yoshiokaの最近の記事