梅雨時に心を和ませてくれる多彩なアジサイ。横浜栄区に1万人以上が訪れるアジサイの名所があるのをご存じでしょうか。市民ボランティアによりきれいに手入れされた「上郷あじさいの丘」で、2022年6月11日（土）～19日（日）までの9日間「上郷あじさい祭」が開催中です。11、12日は会員によるアジサイや野菜、メダカにカブトムシなどの出店、最終日19日には切り花のプレゼントも！

第5回上郷あじさいまつり

約200種、3000本のアジサイが楽しめる「上郷あじさいの丘」は、市民ボランティア栄区「紫陽花の会」が手掛けています。2013年に栄区主催「区民プロデュース講座」の受講生5人からスタートし、10年目を迎える今では会員・賛助会員を含め100人をこえるメンバーに。

第1回あじさい祭りが行われたのが2018年。傾斜を利用した自然なアジサイの美しさは口コミで徐々に広まり、新聞やテレビなどでも紹介され、シーズンには1万人をこえる人が訪れる名所になりました。

アジサイの丘の歴史

今では3000本のアジサイが咲き誇る「あじさいの丘」ですが、2015年に土地の所有者の鎌倉カントリークラブと本郷台キリスト教会の許可を得て、アジサイの植栽がスタート。

傾斜を整備するところから始め、挿し木に水やりとその作業は予想以上に大変だった……と会員さんから当時の様子を教えていただきました。

ボランティア活動10周年特別企画

発足10周年を迎える今年は、最初の週末2日間は会員や関係者によるイベントも開催。

6月11日～12日限定販売

特別販売「鎌倉はんなりいなり」では、おいなりさんだけでなく、朝どれ生しらす（600円）やイベント限定「あじさい弁当」（1380円）も販売中。

横浜を代表する「美濃屋あられ製造本舗」と開発した「甘茶あら～れ」(200円）は、世界でここだけのオンリーワン商品。他にも「港南地域活動ホームひの」のマドレーヌも販売しています。

会員による売店で地域の方と交流しながら買い物するのもまた楽しい。

丹精を込めて育てたアジサイの販売では、手入れの仕方なども詳しく教えていただけます。

手作りの竹ポットに入ったサボテンや多肉植物。丈夫な竹のくつべらなどの竹細工もありました。

すてきな手編みのカゴ、メダカ、園芸植物、アジサイ柄のマスクやアクセサリーなどが並び、みているだけでも楽しめます。

階段を上がった「シャロンバラ園」ではカブト虫！竹切ワークショップやスタンプラリー（景品あり）もあり、お子さんにも楽しいイベントです。

売店は11、12日限定ですが、最終日の19日 16:00～16:30には切り花プレゼントがあり、挿し木の仕方も教えてもらえます。

紫陽花のように「和気あいあい」と

アジサイは小さい花が集まって寄り添うように咲くことから、「和気あいあい」という花言葉があり、会員みんなで楽しく和気あいあいと活動していますと笑顔で話す「紫陽花の会」硲野会長の言葉が印象的でした。

高齢化・過疎化の進む中、少しでも元気が出るように「緑の街・花の街・栄区」を標榜と、紫陽花を通じた街おこしボランティア。今年でちょうど10年目を迎える素晴らしい活動です。

あじさい祭り期間中は紫陽花の中を自由に散策できます。お花は6月いっぱい咲いていますが、民有地のため中に入ることはできません。期間中にお出かけくださいね。

上郷あじさいの丘　アクセス

野七里第一公園を目印に向かってください。駐車場・駐輪場はありません。

• JR港南台駅より神奈中バス
  ❶桂台中央行「犬山」下車徒歩5分
  ❷上郷ネオポリス行「西ヶ谷」下車徒歩5分
• JR大船駅より神奈中バス
  ❹金沢八景行「八軒谷戸」下車7分