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【上越市】カウンターで味わえる絶品和菓子と焙じたてのお茶!非日常感が楽しい、仲町新名所のこれから

かどまる珈琲と緩いものを愛すWebライター(上越市)

雁木が並ぶ地域に住むライターのかどまるです。
今回ご紹介するのは繁華街の仲町新名所、「多賀茶焙煎所」さん。ここ周辺は昔からの料亭や高級感がある和食のお店など、「ちょっといいお店が並ぶエリア」でもあります。前回はご縁があってオープン前にお邪魔することができました。

【上越市】4/16~見学会あり!4/26開店「多賀茶焙煎所」、新名所でいただくお茶と和菓子はいかが?

前回の記事では女性和菓子職人の古川さんにお話をお聞きしましたが、今回はオープンから1か月が過ぎ喫茶の利用についてのお知らせと、これからの季節の販売予定について伺ってきました。まだ多賀茶焙煎所の非日常感を体験していない方は是非、ご覧ください。

喫茶もショップも楽しい、ワンランク上の新名所「多賀茶焙煎所」

多賀茶焙煎所は仲町通り、料亭の宇喜世さんの並びにあります。

店内では大きなカウンターテーブル1つで複数のお客様をもてなすため、オープン当初は人数に関係なく全席予約制となっていましたが、6月に入り予約が無くてもOKになりました。広告はSNSが多いので、お店について簡単にまとめてみました。

多賀茶焙煎所とは

・厳選された日本茶と和菓子を楽しめる喫茶店です。(食事類は提供していません)
・和菓子、おかき、日本茶、素敵なカトラリーや器が買えるショップ&ギャラリーが併設されています。
・テーブルはヒマラヤ杉の巨大なカウンター1つのみ。(座席数は10席)予約は無くても大丈夫です。でも念のため予約したいという方はインスタグラム又はホームページからどうぞ。

店内は細長く、いかにも高田の町家らしい造り。大きい窓で明るくて落ち着いた店内にはお茶を焙じる香ばしい香りが漂っています。

販売を兼ねたギャラリースペースでは地元出身の漆芸家さんの作品が。

地元だけではなく、新潟県自慢のカトラリーや器の数々も。

多賀茶焙煎所といえばあん味堂と同様に取り扱っている「いろり庵」のおかき。
かどまるは以前、この黒いパッケージの燻製おかきが好きすぎて大人買いして、新潟のお土産として配ったことがあります。日持ちもするのでお勧めですよ!

多賀茶焙煎所で焙煎されたお茶たち。焙じ加減もライト(浅煎り)、ミディアム(中煎り)、ディープ(深煎り)がありますね。焙じ具合の好みで選べるのはさすが焙煎所ならではです。

忘れてはいけない、お茶と並ぶ焙煎所のもう一つの主役である「あん味堂」の和菓子たち。餡とチョコレートを合わせた羊羹、あんショコラシリーズはどれも個性的です。

今の季節はわらび餅がお勧め!まろやかでもっちりしたわらび餅と、香ばしいたっぷりきな粉がとても美味しいです!

季節の上生菓子もお忘れなく。食べるのが勿体ないくらいの繊細な美しさと上品な甘さ。益々お茶が欲しくなる逸品です。

早速カウンターでお茶とお菓子もいただいてみましょう。

好きなお茶を好きな焙じ具合で!お茶を淹れる所作にも非日常感

お店自慢のヒマラヤ杉のテーブル。職人の仕事の細やかさと繊細さ、正確さに思わず触れずにいられなくなります。
お店自慢のヒマラヤ杉のテーブル。職人の仕事の細やかさと繊細さ、正確さに思わず触れずにいられなくなります。

座席につくと、スタッフさんがメニューを持ってきてくれます。左がお茶(6種類)、右は甘味のメニューです。

お茶は一つ一つ、スタッフさんが丁寧に説明してくれます。お茶を選んだら焙煎の加減も伝えてください。浅煎り、中煎り、深煎り、お好きなようにどうぞ。
お茶は同じものを3杯目までいただくことができます。風味の違いをお楽しみください。

この日は多賀オリジナルの焙じ茶「一番棒茶」を深煎りで、甘味はクリームあんみつをオーダーしました。

お茶の焙煎を待ちながら、お茶を煎れる妙高山の伏流水の白湯をいただきます。
口当たりがまろやかで甘味も感じられ、「この白湯美味しいですね!」と他のお客様もびっくりしていました。普通の天然水とも全く違うので是非お試しください。

スタッフさんがお茶を用意する間の時間はお茶を煎れる所作を見ているのも楽しいです。
お茶を焙じる香ばしい香り、茶釜からお湯を汲むわずかな音、温かい湯気、非日常的な時間。素敵だなあ…。

まずは1杯目。深煎りなだけあって、最初の香ばしい香りが何ともいえません。しっかりお茶の味のパンチが効いているのに、後から伏流水の優しさもやってきます。
奥深くてとても美味しいです。

お待ちかね、あん味堂のクリームあんみつ。夏仕様の貝の形の最中が可愛いです。
もちもちの牛皮、寒天、こし餡、バニラアイスにふっくら柔らかいえんどう豆がたっぷりトッピングされています。お店のオリジナルの焦がし焙じ茶パウダーと焦がし焙じ茶蜜をかけていただきます!

ご覧ください、つるりとして涼し気な寒天とえんどう豆。
このえんどう豆、ふわりと優しく柔らかくて豆本来の旨味と豆感が凄い、絶妙な炊き加減。甘味好き、特に豆が好きな方は是非試してみて欲しい逸品です。
焙煎所の甘味処ならではの焦がし焙じ茶蜜はちょうどいい具合にすっきりもあり、ほんのり塩気を感じさせるパウダーとの相性もばっちり。
あんみつ自体の素材はシンプルなのにいろんな味や食感が楽しくてとても美味しいです!

ここで2杯目の焙じ茶。なんと1杯目より角がとれてすっきりしています。甘味と一緒にいただくとちょうどいい!同じお茶なのにこんなに変わるとは思いませんでした。

では3杯目はどんな感じになるのだろう…と、3杯目はサービスのおかきと一緒にいただきます。今度は更にすっきり感が増して伏流水の甘さ、まろやかさがグッと力強い感じがします。1杯目と3杯目でこんなに風味が変わってくるものなのですね!
今度は違うお茶と甘味を試してみたくなります。ご馳走様でした!

ふと顔を上げると目の前に製菓室が。
製菓担当、和菓子職人の古川さんは作業中のようですが、ちょっとお邪魔してみましょう。

大好評の焦がし焙じ茶蜜、販売決定!あん味堂は次のステップへ

冬まではイベント的に出店して和菓子を販売していましたが、多賀茶焙煎所に移ってからは常時販売することになったあん味堂。和菓子屋が集中するエリアである本町商店街周辺の中でも少し変わった立ち位置にいましたが、主にインスタ世代を中心にファンの心を掴んできました。

古川さん
「ここにいるとお客様の反応を直接見ることができるので、どうかな…ってちょこちょこ見てたりしてたんですよ。オープン時は様々大変でしたけれど、座席数に限りがあるのにもうリピーターの方もいるのでありがたいです」

もうリピーターが!こんなに素敵な場所でお茶と甘味が楽しめるなら通いたくなるのもわかりますね。

かどまる
「和菓子なら『次の季節は何があるかな』という楽しみもありますものね。6月の上生菓子が出たばかりですが、もう何か次のことを考えているのでは?」

古川さん
「そうなんです、スポット的な七夕をモチーフにしたお菓子や夏らしい水菓子もいいな、と。今も箱を購入してくださればセット販売もできるようになっていますが、お中元へ向けての商戦にも準備を進めています」

餡を整形している古川さん。この製菓室から様々な和菓子が出来上がっていくのですね。
餡を整形している古川さん。この製菓室から様々な和菓子が出来上がっていくのですね。

かどまる
「そういえば、あんみつが凄く美味しかったです!あの焦がし焙じ茶蜜、いいですね!」

古川さん
「ありがとうございます!お茶の焙煎所ですからお茶に合うお菓子やお茶を取り入れたものを作っていこうと思っているのですが、あの焦がし焙じ茶蜜も凄く好評で沢山お問合せをいただいています。これから販売する用意も進んでいるんですよ」

これはいいことを聞きました、単体で販売決定したのですね!
今はまだ容器などを選んでいる段階のようですが、販売が始まったら家庭でもあの味を好きに楽しむことができるようになります。お勧めはパンケーキにかけたり、焙じ茶蜜を使ったラテだそう。決定次第、かどまるも買いにこねばなりません…!

古川さん
「ただ、販売するお菓子の種類を増やして沢山作ればいいというわけでもないので、お客様の様子を見ながら喜んでもらえる商品を作りたいですね」

販売する態勢が変わりきっと忙くて大変な日々だったと思うのですが、確実に前を見て丁寧に仕事に向き合っている古川さん。新たな商品のお話も聞くことができましたし、益々あん味堂から目が離せません。
作業中のお忙しい中、ありがとうございました。

利用券5枚集めると和菓子1つプレゼントも!

多賀茶焙煎所では、ご利用後にお客様が選んだお茶について紹介が書かれたカードをお渡ししています。このカードを5枚集めるとあん味堂の和菓子を1つプレゼントするサービスを実施中。通うお楽しみが増えますね!

そしてこの建物の2階では民泊施設がオープンを控えています。駅に近い仲町エリアの観光がこの建物を起点に変わってくる予感がします。
お1人でも、お友達同士や外国からのお客様もきっと喜ぶワンランク上の非日常と美味しいお茶と和菓子が楽しめる多賀茶焙煎所。まだ未体験の方はどうぞ足をお運びください。

多賀茶焙煎所
住所 上越市仲町3丁目1-9
電話 025-526-7570 FAX. 025-526-7570
定休日 毎週火曜日
営業時間 販売 10:00 - 17:30 / 茶室 11:00 - 16:30 (L.O 16:00)
お問合せ 公式ホームページ又はインスタグラムへお気軽にどうぞ

菓子工房 あん味堂

珈琲と緩いものを愛すWebライター(上越市)

角(かど)は丸くやわやわと。上越の雁木がある地区に移住して10年、美味しい&楽しい情報をご紹介します。

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