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【下北沢カレーフェス2023開幕】インド料理店なのにカツカレー?下北沢のちょっと変わった人気店へ突撃

カレー細胞/松 宏彰カレーキュレーター

いよいよ開幕しました「下北沢カレーフェスティバル2023」

今年は10月5日(木)〜10月22日(日)まで18日間の開催で、参加店は圧巻の116店舗

会期中はイベント限定カレーやミニカレーなど、 さまざまな種類のカレーを楽しめるほか、素敵な賞品に交換できる恒例のスタンプラリー(参加費500円)も実施。

さらに今年は下北沢を舞台とした大人気TVアニメ「ぼっち・ざ・ろっく!」とのコラボにより、メインキャラクターである4人組ガールズロックバンド「結束バンド」が公認アンバサダーに就任。カレーマップで紹介しているアニメのモデル地を巡り、「ぼっち・ざ・ろっく!」の世界観にたっぷりと浸ることもできます。

各店舗のオリジナルカレーを食べ歩きながら、下北沢の街を楽しみ尽くしちゃいましょう。

さて今回は、個性的なカレー店が溢れる下北沢でもちょっと変わったお店をご紹介。なんと、インド料理店なのにカツカレーが名物なんです。

カツカレーを提供するインド料理店、その店名は?

「インドでは豚を食べない」 多くの人がそう信じているのではないでしょうか。ところが、インド料理店なのに看板メニューがカツカレーという、一瞬「え?」と思うようなお店が下北沢にあります。

その名も・・・『印度』(インド)

これ以上ないどストレートな名前ですね。

元々、下北沢南口の駅近くで人気店だったのが、今年3月に移転。新しい店舗は下北沢南口商店街の坂を下り、『餃子の王将』がある交差点を左へ曲がったあたりとなりました。

お店の前にはドドン!と「絶品カツカレー」の文字。

インドなのにカツカレー?
インドなのにカツカレー?

なかなかのミスマッチ感にちょっと混乱してしまいます。

新しい店内はめっちゃ広々。前の店舗でも客入りは良かったのでこの広さでも充分回転するということでしょう。人気店の自信です。

「印度」のカツカレーをオーダーしてみた。

オーダーはもちろん「インド料理店イチオシの」カツカレー。

絶品カツカレー 1,280円(ポークキーマ・辛口)
絶品カツカレー 1,280円(ポークキーマ・辛口)

種類が選べるカレーはポークキーマを選択。豚×豚の組み合わせ・・・インド料理店でこれって本当にアリ?

いやいや、ちょっと待ってください。

14億人以上の人口を誇るインドには、豚肉を食べないヒンズー教徒やイスラム教徒だけでなく、仏教徒やキリスト教徒もいるわけで、西海岸ゴアの名物料理なんて豚肉とビネガーを用いた「ポークビンダルー」というカレーだったりします。日本人が考えているよりもはるかにインドの多様性は凄いわけで「インド料理店でカツカレー出すなんておかしい」なんて意見は野暮というもの。

もっとも、日本のインド料理店の多くは、豚肉OKなネパール人の経営だったりもするし、この店のカツカレーだって日本のカツカレーとインド料理の融合だったりするので、何が正しいかは人それぞれ意見があることでしょう。

ともあれ、一つ揺るぎない事実は「このお店のカツカレーは美味い」ということ。

トンカツに用いられている豚肉は「東の匠SPF豚」。お肉が柔らかく、歯切れの良さが美味しいブランド豚。これだけでも美味い!

柔らかな肉、甘みある脂、サックリした衣
柔らかな肉、甘みある脂、サックリした衣

ポークキーマは基本甘味強め。辛口でオーダーして甘辛テイストで楽しむのが個人的にはベストです。カツとカレーのマッチングも意外なほどバッチリ!

逆にトンカツ屋さんがこのカツカレーを出してたら超話題の行列店になってるんじゃないかしら、そんなレベル。

実に侮れないインドカレー店の名物カツカレー、ぜひお試しあれ。

フェス限定メニューも

下北沢カレーフェスティバル期間中は『ハニーチーズナン&カレー食べ放題(1,880円)』も提供。カツカレーとどっちにするか、迷ってしまいますね!!

店舗情報

印度 下北沢店(インドカレー)

世田谷区代沢5-32-10 1F 営業時間:11:00〜LO21:30

定休日:なし 電話:03-6826-9811

公式Instagram 公式X(旧twitter)

下北沢カレーフェスティバル2023

開催日:2023年10月5日(木)~2023年10月22日(日) ※時間は参加店舗の営業時間に準ずる

スタンプラリー参加費:500円

公式サイト

カレーキュレーター

大手CM制作会社にてディレクター・広告プランナー・執行役員を務めたのち2021年独立。カンヌ広告祭金賞、NY.OneShow銀賞などの他、TVアニメ「やさいのようせい N.Y.SALAD」総合演出、渋谷スクランブル交差点4面ビジョン連動アニメ「トキノ交差」などを手掛ける。その一方で日本全国からアジア・アフリカ・南米に至るまで4000軒以上のカレー店を渡り歩き「カレー細胞」の名でカレーカルチャーの振興に向けた活動を行う。「マツコの知らない世界」などメディア出演多数。主なイベントプロデュースとして「JAPANESE CURRY FESTIVAL」などがある。ポケットカレー株式会社代表取締役。

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