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ビックリ! 二郎系×ネパール系、奇跡のハイブリッドラーメンが東京に!

カレー細胞/松 宏彰カレーキュレーター

名古屋の人気「二郎系」ラーメン『ミゾグチヤ』が東京屈指のエスニックタウン東十条に進出。

ところがここ、ただの二郎系じゃなかったんです。

『ミゾグチヤ 東十条店』

オープンは2023年12月10日。

幟を見ればビックリ。

なんと「二郎系ラーメン×ネパール麺」を融合させたお店なんですと!

この近辺にも多く住むネパールの方々。

ネパールには「トゥクパ」というラーメンに近い麺料理もありますから、確かに親和性は高そうです。仏教徒の多いネパールですから豚肉への抵抗もありませんしね。

食券機には「ネパル麺」の文字。

なんだかワクワクしてきました。

食券をネパール人店員さんに渡すと、

「ニンニクとマサラ入れますか?」

の一言。楽しい!

肉ネパル麺(M) ¥1600

うぉぉぉ!

めちゃくちゃ二郎系ビジュアルじゃないですか!

しかし麺リフトしてみて驚きました。

褐色の太麺、この色はもしや?

聞けばやっぱりそうでした。

ネパールの山岳地方で主に食べられているシコクビエ。ネパールで「コド」と呼ばれ、パン(コドコロティ)や焼酎(ロキシー)などの原料になるヘルシーな穀物なのですが、この麺の色はそれ。

実はこちらネパール産のコドと国産の「ゆめ牡丹」を混ぜて作った「コド麺」とのこと。

麺からして日本とネパールが融合しているわけですね。

しっかりとした噛みごたえがとても好みでした。

そしてスープはまごうことなき二郎系・・・なのですがもやしの下にはなんとムラコアチャール(ネパール式大根の漬物)が。さらにニンニクと粗挽きマサラ。

分厚いチャーシューは脂の臭みもなく、純粋に良い豚肉として堪能できます。

しっかり二郎系で、かつ確かにネパール。

ガッツリパンチがあって満腹感もなかなかですが、二郎系でたまにある「油と脂で気持ち悪くなる」感じは皆無。

ネパールをミックスした新奇性を抜きにしても、個人的には『鷹の目』と並ぶ二郎系ツートップの旨さなのでした。

ネパール人店員さんの背中には、日の丸とネパール国旗が一つになったロゴが。かっこいい!
ネパール人店員さんの背中には、日の丸とネパール国旗が一つになったロゴが。かっこいい!

カレーの世界では日本とネパールの融合も割と増えてきていますが、ラーメンの世界でもこういう試みが広がれば楽しいですよね。

【店舗情報】

ミゾグチヤ 東十条店

070-5333-5558

東京都北区東十条4-1-3

営業時間:11:30~14:00 17:00~21:00

定休日:水曜日、臨時休業あり

溝口屋 公式Instagaram

カレーキュレーター

大手CM制作会社にてディレクター・広告プランナー・執行役員を務めたのち2021年独立。カンヌ広告祭金賞、NY.OneShow銀賞などの他、TVアニメ「やさいのようせい N.Y.SALAD」総合演出、渋谷スクランブル交差点4面ビジョン連動アニメ「トキノ交差」などを手掛ける。その一方で日本全国からアジア・アフリカ・南米に至るまで4000軒以上のカレー店を渡り歩き「カレー細胞」の名でカレーカルチャーの振興に向けた活動を行う。「マツコの知らない世界」などメディア出演多数。主なイベントプロデュースとして「JAPANESE CURRY FESTIVAL」などがある。ポケットカレー株式会社代表取締役。

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