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プロが選ぶ絵の具はこれだ!水彩画スターターセットの揃え方【初心者向け】

かとう・さくらイラストレーター

こんにちは。イラストレーターのかとう・さくらです。

「今日からあなたも絵描きさん」をテーマに、楽しく絵を描くアイデアやコツをお伝えしています。

本日のお題は「水彩画スターターセットの揃え方」です。

はじめに

皆さん、最近「絵の具」は使いましたか?

水彩絵の具で絵を描くのが大好きな私にとっては、とても身近なものですが、

「子供の頃に使って以来だな〜」と言う方の方が多いのかもしれませんね。

でもリーズナブルで場所や年齢を選ばずにできる趣味として、おすすめの画材なんですよ。

楽しくて自由度の高い画材、水彩絵の具。

使えるようになれば、手帳に今日のごはんや旅の思い出をスケッチしたり、

玄関やお手洗いに飾る小さな絵が描けたりと、毎日の生活に潤いが生まれます。

絵を描く前の段階…丸や四角に塗った色を並べていくだけでも、「なんだか癒される」と言う人が多いのだとか。

さあ、ご一緒に楽しい水彩ライフを始めましょう!

何が必要?

おうちに子供の頃使っていた水彩セットがあれば、それで大丈夫。

卒園、卒業されたお子さんのお古でも良いですね。

無ければ、買いに行きましょう。

必要なものはこちらです。

どの絵の具を買えばいい?

パレットと筆は、はじめはお安いものでOK!

文具売り場の他、100円ショップやホームセンターなどでも手に入ります。

水入れは、ジャムの空き瓶や紙コップで。

紙は、手帳でもスケッチブックでも水彩紙でもお好きなものをご用意ください。

タオルは筆の水分を拭いたりするのに使います。

使い古しのタオルや雑巾など、汚れたら捨てられるものが良さそうです。

迷うのが絵の具ですよね。

試しに「水彩絵の具 おすすめ」と検索してみると、沢山出てきます…!

メーカーサイトやネットショップの説明書きを読んでみましょう。

「透明水彩」「不透明水彩 (ガッシュ) 」などの単語が出てきませんか?

これは描きたい絵の雰囲気でどちらを買うか選びます。

透明水彩はふわっと淡い黄色をベースにだんだん濃い色を足していく描き方、不透明水彩はベタ塗りした濃い赤に明るい色を重ねていく描き方です。
透明水彩はふわっと淡い黄色をベースにだんだん濃い色を足していく描き方、不透明水彩はベタ塗りした濃い赤に明るい色を重ねていく描き方です。

でも実は…

透明、不透明、どちらにも対応できる絵の具があるんです!

それは…学童用絵の具

(先ほど、子供のお古の絵の具セットで良いですよと言ったのはこのためです)

有名なのは「サクラクレパス マット水彩」と「ペンてる エフ水彩」でしょうか。

これら学童用絵の具は、多量の水で絵の具を溶けば透明水彩風に、少量の水で溶けば不透明水彩風になるよう作られています。

子供が使うものなので安全度が高く、チューブ形状も使いやすいです。

(専門家用絵の具には、口に入れると健康を害する恐れのある物質が含まれているものもあります)

そしてお財布に優しいお値段!

プロ御用達絵の具には1本1000円以上する物もある中で、学童用は1本100円程(実売価格)。

100円ショップやホームセンターでバラ売りしている他、ネット通販では12色セットで600円前後で買える所もあったりします。

初期投資が少ないと「やってみようかな?」のハードルが下がっていいですね…!

なに色を買えばいい?

お店やネットで学童用絵の具の売り場を見てみましょう。

沢山の色がありますね。

これは小さな子供でも迷わず好きな色で塗れるように、だそうです。

でも色数は、混色 (=色を混ぜて新しい色を作ること) すれば無限に増やせます。

最低限必要なのは、5色。

まずはこの5色があれば、ほとんどの絵が描けちゃいます。

バラで買うならこの5色をぜひ。

(5色にお好みの色を買い足すのももちろんOKです)

12色セットで買うなら、どこのメーカーでもだいたい5色全部入っています。

準備完了!

必要なもの一式が揃いました!
必要なもの一式が揃いました!

ちなみに一式揃えるのにかかる費用は…

筆は100円ショップの筆でもOK。絵の具も同じ物がDAISOで1色110円で購入できました。どちらもDAISOで買った場合は880円で一式揃いますね…!
筆は100円ショップの筆でもOK。絵の具も同じ物がDAISOで1色110円で購入できました。どちらもDAISOで買った場合は880円で一式揃いますね…!

机の上での配置にきまりはなく、自分が使いやすい並びがベストだと思います。

私の場合はこんな感じです。

色が取りやすいからと右(=利き手側)にパレットを置く人もいます。
色が取りやすいからと右(=利き手側)にパレットを置く人もいます。

100円ショップのパレットやジャムの空き瓶で十分良い作品が描けますが、見た目にこだわってみるのも楽しいですね。

こんな風に…

見た目から入るタイプです…!
見た目から入るタイプです…!

次回はこのセットを使った絵の描き方をご紹介予定です。

楽しみにお待ちください。

それではまた。

イラストレーター

うさぎと猫と恐竜が好きなイラストレーター。三重県出身、管理栄養士、二児の母。「かわいくて、ほっとする。やさしい世界」をコンセプトに絵を描いています。

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