Yahoo!ニュース

電動自転車界のテスラ、VANMOOFをパパチャリ化したら車より断然便利だった

木村ヒデノリテックジャーナリスト/兼業主夫

こんにちは、テックジャーナリストで兼業主夫のヒデです。

2022年は電動キックボードの実証実験がはじまるなど、まさにパーソナルモビリティ元年でしたね。僕も色々試してみたんですが、イチオシはやはりこれ、"電動自転車"です。

というのもどのモビリティよりも手軽にどこでも停められて、スピードも24kmまで出せるから。使い慣れた自転車で素早く移動できるっていうのが便利なんです。

今は写真よりさらに進化したパパチャリになってますがオールシーズン使えて車ほとんど使わなくなりました!

見た目が電動自転車とは思えないスタイリッシュさのVANMOOF X2
見た目が電動自転車とは思えないスタイリッシュさのVANMOOF X2

長女の誕生を機に自転車へシフト

東京に来るタイミングで自家用車を手放した木村家ではもっぱらタイムズカーシェアを愛用していました。運よく自宅目の前の駐車場に6台もあるので本当に便利。

でもやっぱり家の近所にパッと行きたいって時にわざわざ車だと...てなっちゃったんですよね。なので娘が産まれたタイミングで自転車を探し始めました。

原付バイクとも比較。駐輪しやすさだけ考えても僕は自転車の方が手軽だと思います
原付バイクとも比較。駐輪しやすさだけ考えても僕は自転車の方が手軽だと思います

前輪が外れた状態で段ボールに入って届きます
前輪が外れた状態で段ボールに入って届きます

簡単に組み上げられるけど、DIYとかしない人にはやや難易度高めかも
簡単に組み上げられるけど、DIYとかしない人にはやや難易度高めかも

一番大変な作業を終えた時に使う吹き戻しも付属、欧米的なウィットの効き方
一番大変な作業を終えた時に使う吹き戻しも付属、欧米的なウィットの効き方

自転車の何がいいって渋滞ないし、駐車場のこと考えなくていいし、こがなくていいんだったら車よりメリット満載なわけですよ。だからやっぱり電動がいいなということで。

VANMOOFはさすが自転車版テスラと呼ばれるくらいでハイテク感が満載です。鍵はボタン押しただけで開くし、ロックは後輪のボタンを蹴るだけ。シフトチェンジや細かい設定もアプリから変更できます。

何キロでギアチェンジするかも調整可能。アップデートでさらに機能が充実してきています
何キロでギアチェンジするかも調整可能。アップデートでさらに機能が充実してきています

右ボタンで加速できるので子供を乗せて信号待ちからのスタートでもふらつかない。ほんとVANMOOF最強...。

自転車で出かけるのが車より早い時がある

1歳ちょっとから娘をスクールに入れようと思っていたので、その送り迎えに使いたいというのも自転車にした理由です。

初めて座ってみてテンションが上がる娘1歳半
初めて座ってみてテンションが上がる娘1歳半

ちなみに海外ではロードバイクにチャイルドシートを着けるスタイルは一般的です。これで出かけたり送り迎えをしたりします。

この他にサイドカーみたいなやつを自転車で牽引するパターンもあります。たまに東京でも見かけるかな
この他にサイドカーみたいなやつを自転車で牽引するパターンもあります。たまに東京でも見かけるかな

VANMOOFは最大で30kmくらいまでアシストできる性能がありますが、日本独自の法律で国内は24kmまでに制限されています。これはちょっと残念。だけど子供を乗せて走るなら30kmは怖いので僕の使い方にはちょうどよかったかもしれません。

頑張らないで普通にこいでいると平均時速は18〜20kmくらい。これでも渋滞の多い道なら余裕で車より早く現地につきます。何度か遠方の美容室まで行きましたが、車で渋滞なし30分のところを35〜40分で到着するイメージ。

VANMOOF X3で実際に走ってみた動画がこちら

到着後美容室の目の前に駐輪できるので駐車場から歩くことを考えると車より早いと思います。

冬乗らないかと思ったら全然乗るじゃん

購入前は「買っても冬使わなくなっちゃうなかぁ」という不安を妻に告げずにポチってしまいましたが、これが痩せ我慢でもなんでもなく冬も乗るんですよ。

やっぱり利便性は寒さに勝るということか...。逆に目の前だけどちょっと離れている駐車場に行って、車を出して...の方が面倒でやらなくなる。人間の心理はほんとに不思議です。

装着してるのは世界でも人気のTHULE製、現在は後部座席用も付けてます
装着してるのは世界でも人気のTHULE製、現在は後部座席用も付けてます

オプションも充実しててグッド。特にウインドスクリーンは寒さ対策にもなるし前に乗せるなら必須
オプションも充実しててグッド。特にウインドスクリーンは寒さ対策にもなるし前に乗せるなら必須

子供もしっかり防寒させれば自宅周辺スーパーなどにも連れて行けます。日本だと最近ビニールハウスみたいなカバーを付けてるの見かけますが、うちの娘は無くても寒がらなかったです。

前衛的な分デメリットもあるけどそれを便利さが上回る

デメリットもちゃんと書いておきます。まず高い。そしてよく壊れます(笑)主にバッテリー周りが弱い。

値段は円安の煽りをモロに受けて現在最新モデルのS5、A5ともに487,000円。これは高いよ...。これだったらバイク買うという人も多いはず。

自転車にこの金額は躊躇する..よね...
自転車にこの金額は躊躇する..よね...

そしてバッテリー周りが弱い。4ヶ月に1回くらい通算4〜5回は修理に出しています。保証期間を延ばしてあるので全部無料で修理できているものの、修理中移動手段が無くなってしまうのは痛い。

当初はそこまで壊れなかったんだけど、個体差なのか僕のはこんな状況です。YouTubeのコメントでバッテリー以外の部品は送られてくるので自分で直せるよ、的な返信してるんですが、その後バッテリーが何度も壊れました...これはまた動画にしなきゃと思っております。

自宅まで引き取りに来てくれて、1週間程度で戻ってくるけど、混み合ってるとずっと待たされることも。機能性で全く不満はないけど、これだけはどうにも不便でした。

機能性は120点なだけに壊れやすいのが残念...
機能性は120点なだけに壊れやすいのが残念...

しかし!

正直に言ってこのデメリットを利便性が上回ります。普段圧倒的に便利だし、このユーザーエクスペリエンスは他の電動自転車では体験できません。

その証拠に壊れやすさを体験した後も乗り続けています。初詣から新年の買い出しまで大活躍。もちろん自腹で購入したし、何なら2台持ちです!(笑)(安い車買えるじゃんてツッコミが聞こえる...)

もちろんロードバイクも良いですが「楽に遠くまで行けて、駐車や渋滞に悩まされない!」という体験を最大化したい人にはピッタリだと思います。

壊れやすさを加味しても、車を使わなくなったし、娘とたくさん出かけるようになったので僕は大いに満足しています。

VANMOOF公式サイト
https://www.vanmoof.com/ja-JP

関連記事
40万円超えの電動自転車がもたらす感動の移動体験!VanMoofのEバイク「Electrified X2」の魅力
https://kimuras.jp/blogs/tech-magic/vanmoofx2
通勤にも使える“パパチャリ”はどこまで進化できるのか
https://kimuras.jp/blogs/tech-magic/papachari

質問やご意見、これレビューしてほしい!のリクエストはぜひTwitterのDMから送ってください。
著者SNS
Instagram: ヒデ-兼業主夫の日常@hidenori.kimura
Twitter: ヒデ-ただの兼業主夫@hidenorikimura
YouTube: 新きむら家@rekimuras

テックジャーナリスト/兼業主夫

バークリー音楽大学映画音楽作曲科卒。家事育児をしながらレビュー記事や動画を作っています。ガジェット好きが高じて築50年団地をスマートハウスにリノベ、沸騰ワード10で紹介されました。家事時短できる製品から育児に役立つハイテクおもちゃまで幅広く紹介していけたらと思っています。

木村ヒデノリの最近の記事