ヘッドフォンだと髪の毛ぺちゃんこになるから片方無くなったって俺は完全ワイヤレスイヤホンを使い続けるんだ！というみなさんこんにちは、テックジャーナリストで兼業主夫のヒデです。

完全ワイヤレスイヤホンはもうAirPodsで決まりでしょ、と興味を失ってました。なんなら最近は骨伝導が快適すぎてワイヤレスイヤホンすら使わなくなっていて...。そんな状況にも関わらず興味がわいたのがこれ、CYBERBLADEです。

今回は発売前に試す機会をもらえたので良いところ、悪いところ含めて書きます。気になっている方の購入の参考になれば幸いです。

Bluetoothって実は音質が悪い

ワイヤレスなのに超低遅延、さらにBluetooth非対応の機器でも使える、と聞いたら一体どうやってるの？って興味が湧いちゃいますよね。

そもそもBluetoothって音が良くないの知ってましたか？Bluetoothで接続している以上、送れる音の上限があるからです。完全ワイヤレスイヤホンの売り文句が「ノイズキャンセリングが凄い」とか「バッテリーが長持ち」とかになってるのはそのため。

一応aptX HDならハイレゾもいけるんですが、遅延が結構ある...。音楽を聴くだけならいいけど、映画などを高音質で聴きたい用途には使えないんですよね。あとは機器がaptX HDに対応している必要があるなど、使える場面がかなり限られているのが現状です。

以上から音質を追求するなら有線だよね！となっていたのがこれまで。そこに風穴を開けたのがCYBERBLADEなんです。ケースにもチップを内蔵し、伝送を中継することでほぼ非圧縮の音を36msという超低遅延で伝送できるようにしています。

この方式なら機器がaptX HDに対応・非対応関係なく使えます。なんならBluetooth機能が付いていないNintendo Switchもワイヤレス化できちゃいます。ケースを中継機にしたおかげで、ワイヤレス、かつ高音質で聴ける機器がが大幅に増えました。

Bluetoothイヤホンでは超えられなかった技術の壁を発想で超えてきたのがすごい。他のワイヤレスイヤホンはいらないけど、CYBERBLADEは欲しいなと思わせてくれました。

イルミネーションに充電ノブ、ケースの七変化が魅力的

実用性もよく考えられています。ケースは単体でもゲーム機などと接続できますが、ドックも付属しているので持ち出すときはパッとかばんに入れられます。

帰宅後は充電を兼ねてドックに置くとパソコンなどと接続、デスクのヘッドフォンとして使えます。さらにケースのふたを回すと音量調節が可能！ワイヤレスイヤホンて音量調節が面倒な時、意外とあるのでこの機能はGOOD。

パソコンやゲーム機と接続中、電話がかかってきたらケースぶたをダブルタップするとスマホに切り替わってくれてスムーズに話せます。イルミネーションはいらないかなと思っていたけど、見ていて綺麗なので僕は気に入りました。

充電ケースがしっかりと役割を持っているので、家でどこかにいっちゃうこともなくなったし、本当によく考えて作られてるなという印象でした。

ノイキャンはちょっと弱め、試してから買えるのは良い！

ちょっとイマイチだなと思ったのはノイキャンの効き具合。わりとしっかり耳に入れてもAirPodsと比べると弱めです。環境音はしっかりキャンセルしてくれるんですが、話し声の帯域はあまり消えないようです。まぁその分ノイキャンしたまま話しかけられても反応できるので、ここは好みが分かれるところかもしれません。

もう一つ気になるのは価格。ここまでの機能が入ってるから当然といえば当然ですが、一般販売価格52,000円（税込）はなかなか手が出しづらいですね。AirPodsのようなセカンド的な立ち位置じゃなくて、デスクとゲームと外出時全て置き換える！ということであれば買いだと思います。AirPods Proも39,800円だし、円安早く終わらないかなと思っちゃいますね（苦笑）

値段は迷うところですけど、音質は明らかに解像度が違うというかシャープだなとわかるレベルで違いがあります。都内であれば2月末まで試聴ができるようなので買う前に試すのをおすすめします。

スマホだけじゃなく自宅のいろんな場所で使えるよ、という提案はすごく斬新で良いなと思いました。ゲームの音声を遅延なくワイヤレスで聴けるのはかなり良いかもしれない、ムレないし軽いし。ゲーム時間の長い人には特におすすめかなと思いました。