メタバースやものづくりで使える?最新3Dスキャナーを一度挫折した人が確かめてみた
いつかは自分のフィギュアを作りたいみなさんこんにちは、テックジャーナリストで兼業主夫のヒデです。8年前に早まって高額な3Dスキャナーを買ったものの1回しか使わずにお蔵入りにさせたことがあります。それから数年、3Dプリンターには見向きもしなかったのですが、最近の進化がすごくて再び興味を持ち始めました。
こちらの3Dスキャナーは国内向け出荷前なんですが、海外ではもう発売されています。こういうのがあれば、例えば好きなフィギュアやパーツをスキャンした後に組み合わせてアレンジして自分のアバターにしたり(※著作権には注意)、ガンダムをスキャンしてそこにピッタリ合うパーツを作ったりできますよね。
最新のスキャナーは素人でも色々遊べそう!
僕が8年前に使っていたやつはこれ。ものすごく高かった割にすぐずれるんですよ。3Dスキャナーはもうこのズレとの戦い。これがこちらのWhaleではかなり優秀になっている。年月って素晴らしい。
今回惹かれたのは近距離用と遠距離用の二つのカメラが付いていて、1.5cm〜2mまで対応できる点。小さいものも高精細ということだったんですが、もしかすると僕の個体の差で目元や髪の毛がそこまですごく精細にはならなかったのが少し残念。
コップのようなオブジェクトはかなり綺麗にスキャンできました。お気に入りのコップを拡大印刷して植木鉢として使う、みたいなことはできそう。
ちょっとだけスキャン、を繰り返して後で合成できるのが優秀
素人にも優しいなと思ったのが、ソフトウェアの有能さ。シンプルな見た目で高機能なので、挫折は昔よりだいぶしなそう。特に自動アラインメントというスキャンデータ同士をくっつけてくれる機能が優秀。これがあるので無理してぐるぐる撮らなくても片面撮影、もう1面撮影、後で合体!ができる。
一番便利なのはターンテーブル上にものを載せて自動で回転させたまま、ハンディでスキャナをかざしてスキャンする方法。これなら1度で横からと上の方まではスキャンできるので、あと1回横に倒してスキャンするだけで完了するので簡単です。
大きなものほど精細に!メタバースやものづくり用途には十分使える
先ほど目のあたりの精細さが惜しいと書いたんですが、実際はあれにテクスチャと呼ばれる立体の写真が貼られるのでかなりリアルになるんですよね。だからアバターに使うならあれくらいでも十分。3Dプリンタで出力しようとすると、ちょっと無理があるけど石膏像程度のディテールなら本物をそのままコピーしたような再現度となります。
使ってみた感じだと大きめのものの方がディテールが損なわれない印象があるので、そういうものをフリマで見つけてきてアバター作るのは面白そう。
寸法もかなり正確なので、バイクカスタムのベースはスキャンしちゃうというのもありかも。いちいちモデリングして設計してたら面倒ですからね...苦笑
というわけで表題に戻りますが、メタバースやものづくり用途には断然アリです!
デメリットはというと、ちょっとソフトウェアが荒削りなところ。この辺りは日本への出荷までにアップデートしておいてほしいです。あと筆者の環境がMacだったのですが、Windowsで使っている人よりも少し遅く感じました。パソコンのパワーは必要なのでそこは注意が必要です。
この後もう少し色々な用途で使ってみるつもりなので、続報をお待ちください。
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