窓があるのに1年中カーテンを閉めているみなさんこんにちは、テックジャーナリストで兼業主夫のヒデです。そもそも日本の住宅の窓ってよくわからないことだらけだと思いませんか？

「南向きなので採光抜群です！」と南向きに大きな窓を作ってプライバシーのためにカーテンを閉める。一方で見捨てられた玄関サイドは昼間でも薄暗くて空気も通らない。

ここに窓があったらな〜って場所に窓があったとしても外がすぐ隣のビルで意味なかったり、角部屋に無駄に二つ窓を作ったことによってものすごい寒い部屋になっていたり、あと付いている窓自体がダサかったり。

僕はリノベの仕事もしているんですけど、本当に矛盾だらけの部屋ばかりです。

でも待って！諦めないで！このバーチャル窓「Atmoph Window 2」を使えば本当の意味で部屋の空気感を一変させられます。価格は3枚で約14万円と決して安くないですが、おそらくどの家電に投資するよりも1番！1番あなたの生活を変えてくれます。

3年自分で使い倒して実感していることなので、皆さんの参考になれば嬉しいです。

3年経ってもまるで色褪せない

色々なガジェットをレビューしているからこそ驚くんですけど、Atmoph Window 2は3年使って全く機能的な不満が出ません。むしろ満足度は上がっているくらい。普通こういう新しい製品って、2年経ったら「新しいの出ました！買い替えましょう！」じゃないですか。それがそうじゃないんですよね。

Atmoph Window 2の特徴として、インターネットに常に繋がっているので、中身がどんどんアップデートされていきます。風景の追加はもちろん、Google Calendarとシンクロできる機能や、3枚同時に窓枠を表示できる機能、自分で撮った風景をアップロードできる機能なんかも追加されました。

最近気に入っているのはデイリールーティーン機能で、起床時自動でオンになって明るい光で起きられたり、1日を通して色々な遷移を設定できます。これのおかげでリモートワークが多い僕のような仕事でも1日のリズムや体内時計を調子のいい状態に保ちやすい。

他にもこれは最初からある機能で、最近さらに進化したんですがオートで風景を切り替えてくれる機能で新しい風景に出会える。僕は3枚をパノラマという状態で使っているのでシングルよりは数が少なめですが、それでも驚くほど多くの新規追加があって毎日がとても新鮮です。

普通ガジェットって3年も経つと飽きてきたり、壊れてきてあまり使わなくなったりするんですが、Atmoph Window 2に関しては3年間、欠かさず毎日使っていて、常に新しい価値を提供してくれてます。これだけでももう元を取った感があるんですよね。こんなに使い続けられる最新ガジェットは珍しい。

テレビじゃダメなの？

テレビに風景を映しているのとは全然違うんです。これはまさに窓なんです。まず全然違うのは音。画面全体を揺らすスピーカーシステムがまるで窓の外から音が聞こえてくるような体験を作り出します。

木村家はそこそこ田舎なので夏場は窓を開けておけば鳥のさえずりなどなど聴こえはするんですがAtmoph Window 2は「あれ、窓開いてたっけ？」とナチュラルに勘違いするくらいの再現度。これが年中無休で体感できるのが素晴らしいです。

自然音が部屋で鳴っているのは睡眠改善の効果もあります。雑踏、滝、川のせせらぎなど、リアルな自然音が聴こえていると不思議とウトウト...。寝たくない時には困りますが、明らかに脳がリラックスしている実感があります。

STRANGER THINGSからワンピースまでコラボがすごい

バーチャル窓ならではのメリットで「実在しない風景を映し出せる」というのがあります。僕は無類のスターウォーズファンなので、迷うことなくこちらを選びましたが、他にもディズニーやDEATH STRANDINGなんかもあります。

素晴らしいのはその風景のクオリティで、完全オリジナルで作られたCGは本物と見分けがつかないほど。これを自宅で楽しめるのはバーチャル窓ならではと言わざるを得ません。

最近ではNETFLIXで話題のSTRANGER THINGSやワンピースともコラボ。STRANGER THINGSの風景ではオプションのLEDライトが風景に合わせて点滅するなど粋な演出があります。

一度ハードウェアを購入すればその後登場するコンテンツでここまでワクワクできる、これ結構すごいことですよね。どことコラボするかという中の人たちの審美眼が素晴らしいなといつも思っています。

自分で行った場所をコレクションする

最近さらに使いやすくなった機能で「アップロード機能」があります。これは自分が撮影してきた風景をAtmoph Window 2で楽しめるというもの。

実際使ってみるとこれもかなりいいんですよ。旅行の楽しみが増えるというか。行った場所で10分くらい固定で回し続けるんですけど、その時間も良い。カメラの後ろに座って10分間、自然音や風景をゆっくり吟味する。

持って帰った動画をアップロードして表示するとその時の思い出とかが鮮明に蘇るんです。妻と一緒に「あぁ、ここ行ったね」とか「この撮影撮り直しで大変だったね（笑）」とか話もできるし。綺麗な風景を集めて楽しむ手段って写真はあっても動画はなかなかない。

VRは臨場感という意味では平面の動画に優っているけど、「窓」というコンセプトのこの製品で再生すればもう立体なんですよ、体感的に。

窓枠機能、あのデザイン、復活してほしい...

日に日に満足度が上がっているAtmoph Window 2なんですが、1つだけ...なくなってしまった窓のデザインが寂しい限りです。

シングルでは使えるのかもしれないんですが、宇宙船の窓的なやつは3枚同時表示の選択肢には現在ないんですよ...。スターウォーズだけでなく宇宙ステーションからの風景もあるので、これはぜひ復活してほしい。

そして今後期待したい機能としてはこの窓枠も自分のオリジナルをアップロードできる機能。多分一旦ユーザーになるとみんな「よりリアルに、本物に見える窓に！」っていう方向性だと思うんですよね。インストールの仕方からして、自宅を建てるときに電源を壁内通して専用スペース作ったという猛者もいるくらいですから。

窓枠機能を使うと風景によってはもっと自宅に馴染んだりするものもあると思うので、風景のアップロード機能と併せてぜひ窓枠もユーザーが作ったものをアップロードできて、将来的には販売とかできるようになるといいなと思いました。

繰り返します、高くても"買い"です

こういう毎日使えて、生活に大きな影響を与えてくれて、しかもコンテンツの完成度も高い、という製品は本当に稀です。だから本当に引っ越す時、洗濯乾燥機の次に検討してほしい。木村家ではそのくらい必需品になっています。

風景が映るだけじゃないんです。部屋の雰囲気は明るくなるし、気持ちよく目覚められるし、よく眠れるようになる。家族の会話も増えるし、生活を豊かにしてくれる要素が満載です。

特に採光がうまく取れない日本の住宅にはぴったりで、これまで感じたことのない気持ちよさが感じられると思います。こういうリノベの切り口でもレビューを進めていますのでその話はまたの機会に。

個人的には3枚同時購入がおすすめですが、1枚ずつ買い揃えていくのも良いかもしれませんね。生活の一部にまで昇格した数少ないガジェットの1つです。