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新型iPhone買うならフィルター購入はマスト、POLARPROなら装着でいつもの写真がアート級に

木村ヒデノリテックジャーナリスト/兼業主夫

 iPhone15 Proの進化と相まって、POLARPROの撮影用フィルターがすごいことになっています。

 テックジャーナリストで兼業主夫のヒデです。これさえあれば一味違うSNS投稿ができます。

CP(偏光)フィルターだけでも持っておくと水の中に落ちた紅葉など撮れる写真がかなり増えます
CP(偏光)フィルターだけでも持っておくと水の中に落ちた紅葉など撮れる写真がかなり増えます

 今回紹介するPOLARPROの新型LightChaserは67mmリングアダプターも選択でき、フィルター選択の幅が格段に広がりました。iPhone 15 Proでは外部ストレージ録画(ProRes)やLog撮影にもネイティブで対応したので、フィルターも活用すれば表現力が10倍くらいアップしますよ。

レンズケースも付属し持ち運びやすい
レンズケースも付属し持ち運びやすい

グリップにはライトやフラッシュがつけられる、ケースはマグセーフ対応でMOFTも問題なく使えた
グリップにはライトやフラッシュがつけられる、ケースはマグセーフ対応でMOFTも問題なく使えた

フィルター1つで撮れる画像が違う

 動画も静止画もですが、フィルターがないと撮れないものがあります。わかりやすいのは偏光(CP)フィルター。これは反射を抑えてガラスの向こう側や水中を綺麗に映してくれるものです。違いは一目瞭然。

フィルターがあるだけでこんなに違いが出る
フィルターがあるだけでこんなに違いが出る

 これすごくないですか?どちらもiPhoneにCPフィルターをつけて撮影したものです。SNSに投稿する写真もこういうちょっとした工夫で差別化できますね。

 「反射を抑えられる」というのは「他の人が撮れないものが撮ている」ということなので。iPhoneで撮影したとしてもここまで違いが出るのなら持っていて損はありませんよね。他にも強い光の下で黒をより黒く写す、ということもできるフィルターなので、基本付けておくフィルターとしても良いものです。

VNDフィルターもぱっと見で一味違うと思わせる肝

 VNDフィルターというのは、いわゆるサングラスのようなものです。このLightChaserのフィルターは特に日中白い色をおせえてくれる印象で、これによって全体の色味がはっきりしてプロが撮ったような写真にできます。

同じ露出やシャッタースピードで撮る必要はあるが違いは一目瞭然
同じ露出やシャッタースピードで撮る必要はあるが違いは一目瞭然

 しかもこのサングラス効果の強さをレンズの回転で変えられるのがVNDの利点。普通のNDフィルターではわざわざ付け替えなくてはなりませんが、LightChaserのVNDならその場で変更できるので屋外から室内に入った時にも変更が容易で非常に撮影がしやすいのもポイントです。

レンズ周りを回転させると3~6まで強さを変えられる
レンズ周りを回転させると3~6まで強さを変えられる

使うアプリ選定や設定にはちょっとした知識がいる

 製品というか、使う側の難易度がやや上がるのはデメリットなことも。iPhoneでは基本自動的にISO感度やシャッタースピード、露出が変わってしまうので、それをマニュアル設定にしなければならないのに少し知識が必要な点は懸念する方もいるでしょう。しかしそのような工夫は特に動画など、後から編集する時には必要なものの、写真を撮る際はディフォルトアプリにおまさせしてフィルターだけつける、というのが一番良い結果でした。

それぞれの設定がどう作用するかの基本は頭に入れておく必要がある
それぞれの設定がどう作用するかの基本は頭に入れておく必要がある

 また、ファイル設定をRAWにしておくのも必須でしょう。これだと多少白飛びしていても黒潰れしていても戻せますので安心です。しかし、RAWだとしてもさらにVNDフィルターを使って白飛び、黒潰れのないように調整してから撮った写真は、精細感やノイズ含め格段に綺麗になります。また、サードパーティ製アプリではピントが会いづらくなったり、ノイズ感が大きくなる(これはおそらくiPhoneが自動で取り除く処理をしているのでデフォルトアプリでは現れないノイズ)こともあるので、目的外ではデフォルトカメラが推奨です。

 現在私が使っているのはなんと最新式ではなくiPhonw12 Proというかなり前のモデル。ようやくRAWフォーマットは使えるようになりましたが3世代前ということで機能的にはだいぶ低い。そのカメラでフィルター付きで撮ってこのクオリティです。

iPhone12 Pro/RAW/デフォルトアプリ/LightChaser Mist VND 光が差し込む場所でこんなテイストをスマホで撮れたら最高
iPhone12 Pro/RAW/デフォルトアプリ/LightChaser Mist VND 光が差し込む場所でこんなテイストをスマホで撮れたら最高

 最新式のiPhoneは光学ズームなどの機能やより高性能なプロセッサー、そして何よりProRes形式で外部記録できるようになったという最大のメリットがあります。この仕様とLightChaserを組み合わせれば真の意味でアート級の作品がiPhoneで撮れると言えるでしょう。

新型LightChaser Pro 15は弱点が完全克服されている

 さらにこの最新式のLightChaser Pro 15は弱点が全てアップグレードされた最高仕様でこれはお世辞ではなく「買うしかない」と感じました。私の場合はまずiPhone15 Proからですが(苦笑)

LightChaserだけでなく通常の67mmフィルターが使えるようになったのも素晴らしい
LightChaserだけでなく通常の67mmフィルターが使えるようになったのも素晴らしい

 これまで若干気になっていたレンズフィルターが外れやすい問題も解決。さらに、これまでLightChaser専用フィルターでやや気になっていたVNDの濃さにもとらわれることなく使えるようになっています。なんと一般的なカメラで採用されている67mmのねじ込み色フィルターが装着できるアダプターが登場したんです。これは英断としか言いようがない。

フィルターも外れにくくなって隙のない仕様に
フィルターも外れにくくなって隙のない仕様に

以前は押さえが弱くて落とさないかと持ち運びに若干不安があった
以前は押さえが弱くて落とさないかと持ち運びに若干不安があった

 私自身は自分の他のカメラにもいくつものPolarPro製品を使っていますし、それがそのままiPhoneでも使えるというのは最高でしかありません。

愛用しているハッセルブラッドでも活用しているPOLARPROのフィルター
愛用しているハッセルブラッドでも活用しているPOLARPROのフィルター

 一部PolarProのフィルターを使うと青被り(全体に少し青っぽい画になってしまうという意見があるのは理解しています。しかしケースによってはその方が雰囲気が良い時も多い印象で、どうしても気になるならPolarPro専用で色補正できるテンプレート設定を作っておけばナン100枚あろうが一瞬で補正できます。

 製品の作りの良さや最大サイズであるマットボックス付きBaseCampではなんとグラデーションフィルターも使えるなど、いよいよiPhoneで撮っても技術や知識があれば一眼レフを越えられるのでは?という時代に突入してきた感があります。

こんな本格的なマットボックスもつけられる
こんな本格的なマットボックスもつけられる

これまでにないグラデーションの選択肢も使えるようになったのは素晴らしい
これまでにないグラデーションの選択肢も使えるようになったのは素晴らしい

 昨今の円安の状況を考えると日本で輸入をしてくれているUAVOOMさんがある程度在庫を持っていてくれてすぐに手に入るのもとてもありがたいなと感じました。現状USサイトから買っても送料とか考えると結構高いですからね...時間もかかりますし。(ただBluetoothシャッターについては国内技適が取れていないようなないのが残念...今後に期待です。

UVAOOMの豊富なラインナップは迅速に手に入って嬉しい
UVAOOMの豊富なラインナップは迅速に手に入って嬉しい

 私はiPhone15 Proに機種変した瞬間に間違いなく買います。そのくらい携帯での撮影をレベルアップしてくれる素晴らしい製品でした。

公式サイト
POLARPRO

国内公式サイト

UAVOOM - LightChaser Pro 15
国内正規販売店
UAVOOM

テックジャーナリスト/兼業主夫

バークリー音楽大学映画音楽作曲科卒。家事育児をしながらレビュー記事や動画を作っています。ガジェット好きが高じて築50年団地をスマートハウスにリノベ、沸騰ワード10で紹介されました。家事時短できる製品から育児に役立つハイテクおもちゃまで幅広く紹介していけたらと思っています。

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