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アニサキスに正露丸は効くのか試してみた&炙りしめ鯖の作り方

筋肉料理人料理ブロガー、料理YouTuber
刺身用のマサバです。サバの刺身は美味しいですが、アニサキス症のリスクがあります。

こんにちは、筋肉料理人です。今日は炙りしめ鯖の作り方と、サバを刺身やしめ鯖で食べる時に気になるアニサキスに正露丸は効くのか?試してみたので紹介させて頂きます。

アニサキスって何?

アニサキスは寄生虫の一種で、サバ、アジ、サンマ、カツオ、イワシ、ヒラメ、サケ、イカ等、ほとんどの魚に寄生しています。特に多いとされるのがサバです。

アニサキスは通常、魚の内臓に食いついていますが、魚が死んで温度が上がる(魚が漁獲されて温度が上がる)と、内臓から筋肉に移ってきます。これを刺身で食べるとアニサキス症になることがあり、胃や腹部に激しい痛みが出るので病院で内視鏡治療を受けて、アニサキスを取り出してもらう必要があります。

アニサキスの食中毒を防ぐには?

アニサキスは魚の温度が上がると身に移るので、魚の温度が上がる前にさばいて内臓を取りだし、身にアニサキスが移っていないか確認してから刺身にします。

もしくはアニサキスは加熱かマイナス20度の冷凍24時間で死滅するので、中心まで加熱するか冷凍するしかありません。

※アニサキスは酢に漬けたり、日本酒に漬けたり、しょう油、薬味に漬けても死にません。

ですが刺身は生だからこそ美味しいです。小魚なら特にそうで、冷凍しても美味しいのはマグロやサーモン、イカ、タコ位でしょう。そして、かつおのたたきのように表面を炙るだけでは不十分です。

私は九州在住なので、冬になるとサバの刺身やごまさば(博多の郷土料理)をよく食べるので、やっぱり、アニサキス症は気になります。

※太平洋側の魚に寄生するアニサキスと、日本海側の魚に寄生るアニサキスは種類が違い、日本海側の魚に寄生するアニサキスは身に移りにくい事が確認されたそうです。その為、九州では昔から鯖の刺身が食べられてきたと思われます。

正露丸がアニサキス症に効く?

以前から噂では聞いたことがあったのが、正露丸がアニサキス症に効くらしいという事です。本当なのか半信半疑だったのですが、ネットで調べてみると正露丸のHPで資料が公開されていました。

大幸薬品が、胃アニサキス症の予防・症状改善のための薬剤として

木クレオソートの新たな活用方法を特許出願

https://www.seirogan.co.jp/dl_news/file0095.pdf

ちょうど、博多の郷土料理「ごまさば」を作ったので、その時捌いたマサバから取り出したアニサキスで実験してみました。

実験動画を作りましたので、まずは下の動画をご覧ください。※途中、アニサキスが大量に寄生した内臓の映像と画像が出ます。ニョロニョロ系が苦手な方は早送りしてください。

取り出した内臓から採取したアニサキスを2つのガラス容器に入れ、片方は水、片方は正露丸3粒を100mlに溶かした溶液を入れて、正露丸がアニサキスに効くのか試しました。

左側が正露丸を溶かした溶液に漬けたアニサキス。右が水に漬けたアニサキスです。
左側が正露丸を溶かした溶液に漬けたアニサキス。右が水に漬けたアニサキスです。

結果、30分後に確認したところ、水に漬けたアニサキスは元気っぱいに動いていますが、正露丸を溶かした溶液に漬けたアニサキスは動きが鈍くなっていました。

1時間後に確認すると、正露丸を溶かした溶液につけたほうは動きが極端に遅くなり、死んではいませんが殆ど動かない状態になっていました。1時間後でも水に漬けた方は元気いっぱいです。

これでアニサキスが死んだかどうかはわかりませんが、正露丸がアニサキスに何らかの効果があるのは間違いないようです。

もし刺身を食べてアニサキス症かなって違和感を感じたら正露丸を飲み、それから病院に行くのは一つの選択肢かなと思いました。

但し、正露丸にアニサキス症に対する効果は記載されていませんので、その点は考慮する必要があります。

我が家の常備薬から長らく正露丸は姿を消していましたが、これを機会に常備薬に戻すことにしました。その後、たまたま、飲み会の翌日、お腹を壊してしまい、正露丸を飲んだらバッチリ効きました!これが本来の使いかたですね。

関連ページ

厚生労働省 アニサキスによる食中毒を予防しましょう

炙りしめ鯖の作り方

下の動画は炙りしめ鯖の作り方です。九州のしめ鯖は刺身用のサバを使い、軽く締めて作る事が多いです。軽くしか締めないので中は生の状態で、脂ののったサバを美味しく食べられます。

手順は

1.サバを三枚におろす。

2.おろした身にたっぷりの塩、砂糖をして1~2時間締めます。

3.塩洗い流して酢に30分漬けます。

4. 薄皮を向いて腹骨を切りとり、小骨を抜きます。

5.銀皮をバーナーで炙って刺身に切ります。

こんな感じで中は生な状態のしめ鯖ができます。

下の動画を参考にご覧ください。

長崎県五島産のサバを使って作っています。

料理ブロガー、料理YouTuber

料理ブロガー、調理師、料理研究家。フィットネス全般の愛好家。料理レシピ開発、料理教室、料理イベント、料理の撮影、スタイリングなどを手掛ける。プロフ名の筋肉料理人は、30年以上続けている筋トレを捩ってつけました。目標は70歳でベンチプレス100キロです。

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