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【土浦市】川えびがつけダレに!? もちもち極太麺との相性ぴったり「土浦ラーメン」天然・川えびつけ麺

コイケケイコ土浦在住ライター(土浦市)

土浦駅東口から歩いて約10分、水郷橋のその先に「土浦ラーメン」はあります。

お店の入口の脇にふと目をやると「祝 天然・川エビつけ麺」の垂れ幕のようなものが…。

天然の川えびのつけ麺というだけでも謎なのに、なにやらお祝いごとのような…。あまりにも気になりすぎて、こちらのメニューをいただきにお店にお伺いしてきました。

この道23年目のベテラン店長の挑戦は今もなお続いています

店内はカウンター席のほかにテーブル席、入り口を入って右奥にお座敷席もあります。2021年で23年目を迎えたという「土浦ラーメン」は、店長の竹内信夫(たけうちのぶお)さんが腕を振るうラーメン店。元々はブラックバス釣りのプロとして活躍していたというユニークな経歴を持つ竹内さん。その時の趣味がラーメン店巡りで、いろんなラーメン店の味を楽しんでいたのですが、自分ならどんな味を作ることができるのだろうと独学でラーメン作りを学び、お店を構えることに。

「最初は醤油、味噌、塩の3種類しかなかったんだけど、こんなラーメンあったらどうだろう、この食材を使ったラーメンを作ってみたいと20年近くやっていたら、ものすごいメニューの数が増えちゃって(笑)」と、竹内さんは笑いながら話します。

メニュー表にはたくさんの種類が載っていて、どれを選んでいいか迷った場合はカウンター席に飾ってある人気ランキングを参考に選んでみるのも一案です。一番上に書かれている「鶏白湯(とりぱいたん)ラーメン」は、もはや殿堂入りレベルの人気メニューで、ここ最近人気急上昇している「天然・川エビつけ麺」が第二位にランクインしています。

3年もの間、試行錯誤を重ねて完成した店長自慢の「天然・川エビつけ麺」

こちらが天然・川エビつけ麺のつけダレです。

「干しエビや海のエビなどでつけダレ作りを試したことがありますが、満足のいく味に仕上げることができなくて。霞ヶ浦の川エビを使ってみたらどうだろうと試してみたところ、コクもあって味も奥深く、理想的だったんです」

試行錯誤を重ねたのちに納得の味に仕上がり、さらにコクを出すために土浦産の柴沼醤油を加えたところ、味が昇華したのだそう。

こちらが「天然・川エビつけ麺」(890円)。あつあつのつけダレに極太麺、トッピングは海苔とメンマ、レッドオニオンのスライスと、シャキシャキの水菜、チャーシューです。

麵をタレにつけると、とろりとしたタレが極太麺全体に絡みつきます。そしたいよいよ実食。川エビを丸ごとミキサーにかけて鶏油や鶏皮、玉ねぎなどの野菜と一緒に炊いたというタレは、見ためのこってり感とはまったく違い、コクがありながらも優しい味わいです。隠し味の醤油がアクセントになっていて、品の良さも感じられます。

「土浦ラーメン」は、チャーシューが好評で、常連のお客様の中にはこの厚みを希望される方もいるそうです。ラーメンそれぞれのスープの味になじむように薄味に仕上げているチャーシューですが、つけ麺の場合はスープではなくタレにつけて食べるため、特製の醤油ダレに漬けてバーナーであぶった状態で提供されます。

お箸で簡単に切れるほどやわらかいチャーシュー。思わずご飯を注文したくなるほどのおいしさです。

自宅で作って味わえる持ち帰り用もあります

筑波山地域ジオパークは、茨城県中南部に位置するつくば市、石岡市、笠間市、桜川市、土浦市、かすみがうら市の6市からなり、地域内で採れた食材を使った商品や製造された商品で筑波山地域ジオパークをイメージできるような商品を審査して認定された商品のことを指しています。

2021年9月に「筑波山地域ジオパーク認定商品」に選ばれた天然・川エビつけ麺。認定商品として評価されたポイントは、霞ヶ浦で獲れる川エビを用いていることと土浦産の柴沼醤油を用いている点です。

お店で味わえるのはもちろん、つけダレと生麺がセットになった持ち帰り用もあります(2食セット864円)。お好みのトッピングで味わうことができるので、お土産に購入してみるのもおすすめです。

店舗情報
土浦ラーメン
住所:茨城県土浦市蓮河原新町1-33
電話番号:029-811-6861
営業時間:火~金曜11:00~14:00、18:00~22:00、土・日曜・祝日11:00~15:00、18:00~22:00
定休日:月曜
駐車場:あり(無料)
ホームページ:なし
Instagram:tutiuraramen

土浦在住ライター(土浦市)

土浦市在住のフリーランスの編集・ライター。海外・国内の旅行関連のガイドブックや書籍制作をはじめ、ブライダル情報誌の編集にも携わる。食べること・飲むことが好きで、趣味が興じて最近では食を中心にWEB、紙媒体などで取材執筆活動中。地元土浦の飲食パトロール、歴史やカルチャー学習も積極的に行っています。

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