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【土浦市】読み方があってもどんな料理か分からん、でも食べたらどれも美味!旅行気分を味わえるタイ料理店

コイケケイコ土浦在住ライター(土浦市)

荒川沖駅周辺には、かつて「リトルバンコク」という別名があったといいます。その当時に比べるとお店の数は減ってはいるけれど、店頭にタイ語が躍り、おいしい料理を提供してくれるレストランは健在です。

いくつかあるタイ料理店の中でも、バンコクの街中にあるような大衆料理店の雰囲気を漂わせるお店が「コルア バムルン」。荒川沖駅から徒歩圏内の好立地に立つ比較的新しいお店です。

荒川沖駅から徒歩15分、2021年オープンのタイ料理レストラン

荒川沖駅東口から徒歩で約15分。交通量の多い国道25号線沿いに「コルア バムルン」はあります。同じ建物にタイマッサージ店も隣接するタイ尽くしの一角です。

お店の脇には駐車場も完備していて、そこに掲げられた看板にはタイ料理を代表する(と思われる)メニューの写真とにょろにょろのタイ語。うーん、分からん。

テーブル席のみの店内は大衆食堂のよう。BGMで流れているのはもちろんタイ音楽。店内に一歩足を踏み入れただけでタイへ訪れたような雰囲気でなんとなくワクワクします。

壁には写真付きで人気のメニューが貼ってあります。価格も記載されているので気になる料理を指さしてオーダーしてもいいですし、日本語が話せるタイ出身のスタッフさんにどんな料理かを聞いてからオーダーするのも楽しいです。

読解不可能な「本日のおすすめメニュー」を解説してもらいました

キッチン付近の壁にはランチ編、ディナー編でその日のおすすめメニューを書かれたボードがありますが、タイ語を読めない私にはちんぷんかんぷんです。ふりがなが振ってあってもそもそもどんな料理か分からず・・・皆さんはどんな料理か分かりますでしょうか?

①の「かう まん かえ」はタイのチキンライスとも言われる「カオ マン カイ」のことでした。写真付きのメニューを見ながら答えを探っていきます。

②の「とむ ヤむ くん」は、なんとなく分かりますよね。そうです、「トム ヤム クン」でした。なぜ「ヤ」だけカタカナかは謎ですが・・・。

③の「けん きょう わーん」は、「グリーンカレー」。グリーンカレーの言葉が日本では当たり前すぎてもはや異次元の読み方です・・・。

④の「かう ぱっけん きょう」は、「グリーンカレー風味のチャーハン」。壁に書かれたメニュー名とボードに書かれたメニュー名、どっちの読み方が正しいんだろう・・・。楽しくなってきました。

⑤の「しこんかてえむぴっくタイ」はメニューに掲載されていない特別メニューで、スタッフの方のジェスチャーなどから察するに豚のスペアリブをフライにしてご飯にのせた料理だそう。

⑥の「こい てぃお むーとぅん+ぬう とうん」になってくるとかなりの難題です。こんなに長いメニュー名ですが、スタッフさんに伺うと豚肉ラーメン(写真上)または牛肉ラーメン(写真下)とのこと。壁に貼られたメニュー名と全然違うふりがなになっていてもはや絶対に探せない・・・。

⑦の「ぱっ タイ」「パッタイ」のこと。うっかり写真を撮り忘れてしまいましたが、これぞタイ料理という代表的なメニューです。

⑧の「かう ぱっ くん」は、「海老チャーハン」のこと。絶対に分からん・・・。

⑨の「ぱっぽん かりー ぷーくん」「カレー粉であえて痛めた卵と蟹の炒め物」。タイ名物のメニューです。

⑩の「かう か ぽう かえ+むー」は、なんと「ガパオ」のことだそう。グリーンカレーと同じくガパオの言葉が浸透しすぎて「え、本当?」と何度も聞いてしまいました。

スタッフのSOMPHANさんおすすめのメニュー3品を実食!

たくさんあるメニューの中で初めていただくならどれがいいのかをスタッフのSOMPHAN(ソンパン)さんに伺いました日本には20年以上住んでいるので日本語も上手。とっても親切で丁寧なサービス担当のスタッフさんです。

【おすすめメニュー①】トムヤムクン(1200円)

タイ料理の代表格でもある「トムヤムクン」がなんといってもおすすめだそうです。大きな丼たっぷりに入ったトムヤムクンは、酸味とスパイシーさも楽しめる一品。暑さでバテ気味の日に味わうと元気が出ます。

レンゲでスープの中をすくってみると大きな海老が姿を現しました。写真では1尾ですが、この大きさの海老がなんと2尾も入っていました。トマトの酸味と甘みも効いていて食が進みます。

【おすすめメニュー②】カオマンカイ[スープ付](1200円)

ライス系メニューでは「カオマンカイ」がイチ押しです。タイのチキンライスとも言われるカオマンカイは、シンガポールの海南チャーハンがルーツ。ほろほろになるまべやわらかく茹でた鶏肉をご飯にのせていただきます。このご飯は、鶏肉の茹で汁を使って炊いているので肉の旨みが染み込んでこれだけでも十分おいしいんです。

食べ方は、まず香辛料やハーブが効いた甘いタレを鶏肉にかけます。

スプーンでご飯をすくいます。ひと口で食べられるくらいが適量です。

ご飯の上に鶏肉を乗せて口の中へ。肉の旨みがじゅわっと広がりあまりのおいしさに思わずほほえんじゃいます。こちらも夏の暑い時期でもおいしくいただけるさっぱりとした味わいです。

【おすすめメニュー③】パッタイ(1000円)

「パッタイ」とは、タイでは焼きそばのことを指していて、米粉で作った平打ち麺と甘酸っぱいソースが特徴的です。

今まで割り箸で味わっていたパッタイですが、提供されたカトラリーはスプーンとフォーク。どうやって味わうのかなと教えてもらったら、パスタのようにフォークでくるくると麺を絡めて食べるのがポピュラーとのことでした。

生もやしと麺を絡めて食べると、麺のもっちり感に加えてもやしのしゃきしゃき感も楽しめておすすめです。

そのままでも十分においしいのですが、途中から「味変」してみました。

まずは砂糖をスプーン1杯分。「麺に砂糖?」と驚きましたが、甘酸っぱいソースの旨みが引き立ち、美味しさが増します。

合わせてピーナッツをクラッシュしたものをお好みで。芳ばしい味わいに加えて食感も楽しくなります。

レモンをぎゅっと搾って酸味を足します。爽やかな味わいでますます食が進みます。

隠し味にナンプラー(魚醤)を少し加えます。タイ旅行気分を加速させる調味料です。

唐辛子もお好みで。辛いのが比較的得意な私は1杯強を加えてホットな味わいを楽しみました。

ホットな料理を楽しんで心身を元気に

「コルアバムルン」の「コルア」はタイ語で「台所」を意味し、「バムルン」には「良い状態を保つ」「メンテナンスをする」といった意味があります。つまり、ホットでおいしいものを食べることで心身が整う場所といったところでしょうか。

タイ語で「おいしい」は「アロイ」。食事を終えてお店を後にするときは、ぜひ笑顔で「アロイ」と伝えてあげて下さい。よりタイ旅行気分を楽しめるはずです。

<店舗情報>
コルアバムルン
場所:茨城県土浦市荒川沖2-19-10 MAP
電話番号:029-896-4428
営業時間:ランチ11:00~15:00、ディナー17:00~23:00
定休日:月曜
駐車場:あり(無料)
ホームページ:なし
Instagram:なし

土浦在住ライター(土浦市)

土浦市在住のフリーランスの編集・ライター。海外・国内の旅行関連のガイドブックや書籍制作をはじめ、ブライダル情報誌の編集にも携わる。食べること・飲むことが好きで、趣味が興じて最近では食を中心にWEB、紙媒体などで取材執筆活動中。地元土浦の飲食パトロール、歴史やカルチャー学習も積極的に行っています。

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