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※閉店※【土浦市】なめらか豆腐がクセになる、麻婆豆腐+麺+”どぼん”が人気の「一富士二鷹三豆腐」

コイケケイコ土浦在住ライター(土浦市)

お店の前を通るたびに入ろうかまた今度にしようかと躊躇していたお店のひとつが「炎の麻婆豆腐専門店 一富士二鷹三豆腐」。そこまで辛さに強くはないけれど、麻婆豆腐は好きという中途半端な私なんぞが入ってよいものか…しかし、入ってみたいという欲望には勝てず意を決して店の扉を開きました!

2021年4月オープンの麻婆豆腐専門店

土浦駅西口より徒歩約7分。亀城公園へと向かう大通りの途中、土浦名店街の入口付近に「炎の麻婆豆腐専門店 一富士二鷹三豆腐 土浦店(以降、一富士二鷹三豆腐)」があります。真っ赤な看板に描かれた燃えたぎる富士山と豆腐をつかむ鷹のイラストが目印です。

ちなみに「土浦店」とありますが、こちらが本店。今後支店が増える可能性はありますが、現在麻婆豆腐を専門店で味わえるのはここだけになります。

店内はカウンター席のみで最大6名まで着席できます。外観と同じく赤が主体ですが、シックな黒が効いていておしゃれな雰囲気です。

5種類から選べる麻婆豆腐メニュー。期間限定メニューも見逃せない!

お店の外壁にも貼られていますが、「一富士二鷹三豆腐」のメニューは、一番人気の「炎の麻婆豆腐」(800円)と塩味の「炎のうま塩」(800円)、マイルドさとエスニックなスパイシー感も加味した「チーズカレー」(800円)、ほどよい酸味が食欲をそそる「酸辣麻婆豆腐」(800円)、辛さの頂点を極めた「炎魔 EMMA」(1200円)の5種があり、それ以外に期間限定メニューもあります。取材時の5月末は担々麺。ごまの風味たっぷりで女性客を中心に人気を集めています。

厨房で腕を振るう椎名貴大(しいなたかひろ)さんは、中国料理店での料理人経験があり、「麻婆豆腐の世界は奥が深い」と常々思っていたそう。ご縁があって店を任された「一富士二鷹三豆腐」では、椎名さんがメニュー作りから味なども考えています。試行錯誤を重ねてラインナップされた5種類の麻婆豆腐は、自慢の逸品揃いなのです。

辛さは5段階。ちょうどよい辛さを求めるなら「3辛」がおすすめ!

初めてならどのメニューに挑戦するのがいいかを伺ったところ「炎の麻婆豆腐」をおすすめしてもらいました。辛さは5段階から選べますが、最も多いという「3辛」をオーダーしてみました。

今回特別に厨房で作る様子を見学させてもらいましたが、さすが麻婆豆腐=中国料理というだけあって強い火力の中でスピーディーに作り上げていきます。ベースとなる味作りにはしょうがやニンニク、それにオリジナルでブレンドした調味料があわさり、味に深みが増していきます。

豆腐はなめらかさな舌ざわりを楽しんでほしいと絹を使っています。これで1人前の量なのですが使う豆腐の量がたくさん! ひき肉と長ネギもたっぷり入ってこれだけで十分においしそうです。

とろみをつけてじっくりと味をしみこませたら麻婆豆腐の完成です!

麻婆豆腐が完成したら麺を茹で上げて丼の中へ。丼には自家製の醤油スープが薄く敷かれていて豊かな風味が特徴の麺との相性抜群です。

「スープの量は、最初多めにしたり、スープなしも試してみたのですが麻婆豆腐とのバランスを考えながら何度も作っていたら、現在のような少ないスープ量がいちばんおいしく仕上がったんです」と椎名さん。

その言葉通りというわけではありませんが、味わってみるとなるほど確かにこのスープ量しか考えられないというくらいのベストバランスです。

麺の上に麻婆豆腐をたっぷりとのせます。

刻みねぎと糸切り唐辛子、お好みで山椒をかけて「炎の麻婆豆腐」の完成です!

「一富士二鷹三豆腐」には、炙りチーズ(100円)や炙りチャーシュー(2枚)(100円)といったトッピングメニューもあります。麻婆豆腐とチーズの組み合わせが気になって炙りチーズを追加してもらいました。

麻婆豆腐の上にチーズをたっぷりとのせてバーナーで一気に焼き上げます。こんがりと焼き上がってどこか洋食のような趣です。

麺をすくいあげると麻婆豆腐とチーズがからまって、ぴりっとした辛さの中にチーズならではのマイルドな味わいも楽しめます。炙りチーズをトッピングしたこともあって麻婆豆腐の辛さはちょうど真ん中の3辛にしてもらいましたが、火を噴くような辛さというよりも旨辛いという表現がぴったり。辛さを求めるならプラス100円で4辛に挑戦してもいいかもしれません。ちなみにプラス200円の5辛は辛いもの好きを満足させる“超人”レベルなのでご注意を!

〆に半ライスを追加オーダーして“どぼん”!

麺だけでも十分お腹いっぱいになりますが、麻婆豆腐をご飯でも味わってみたい・・・そんな欲を満たしてくれるのが通称“どぼん”といわれるライスを麻婆豆腐に入れて味わうスタイルです。ちょっとだけご飯を麻婆豆腐の海に浸からせて味わいたいという方は半ライス(100円)がおすすめです。一富士二鷹三豆腐のライスは、「桜井さんちのコシヒカリ」といって茨城県小川町で収穫される甘みの強いコシヒカリが楽しめます。

麻婆豆腐メニュー各種を注文すると、フレッシュサラダか杏仁豆腐が付いてきますが、私のおすすめは断然杏仁豆腐です。中国料理店に従事していたという椎名さんが作る杏仁豆腐はコクがあって絶品です!

今回は初めてなので最も人気のある「炎の麻婆豆腐」をいただきましたが、次に訪れるときには夏バテ予防も兼ねて酸辣麻婆豆腐に挑戦してみたいと思っています。もちろん最後は半ライス“どぼん”で。あんなに入るのに躊躇していたお店ですが、すっかりお気に入りの一店になりました。

※テイクアウトにも対応しています。麻婆豆腐だけの単品テイクアウトもOK。テイクアウトの場合、トッピングはチャーシューのみ対応になります。

<店舗情報>
炎の麻婆豆腐専門店 一富士二鷹三豆腐 土浦店
場所:茨城県土浦市川口1-1-28 MAP
電話番号:080-7261-6875
営業時間:ランチ11:00~15:00(LO14:30)、ディナー17:00~21:00(LO20:30)
定休日:水曜(不定休あり)
駐車場:なし
ホームページ:なし
Instagram:ichifuzi_nitaka_sandoufu

土浦在住ライター(土浦市)

土浦市在住のフリーランスの編集・ライター。海外・国内の旅行関連のガイドブックや書籍制作をはじめ、ブライダル情報誌の編集にも携わる。食べること・飲むことが好きで、趣味が興じて最近では食を中心にWEB、紙媒体などで取材執筆活動中。地元土浦の飲食パトロール、歴史やカルチャー学習も積極的に行っています。

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