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【土浦市】パン好きが推す「蔵工房うち山」で人気の天然酵母パンを実食!密度の濃いふわもち食感の謎に迫る

コイケケイコ土浦在住ライター(土浦市)

最低でも1日に1食はパン、さらにはおやつにパンと自称パン好きのライター・コイケがハマっているのが「醸す生食パン工房うち山」の生食パンです。

いつもは「イオンモール土浦」にある「わくわく広場」で購入していますが、今回は土浦市おおつ野にある実店舗に初来店。

おいしさの秘密にぐぐっと迫ります。

フルーツサンドやラスクなど、生食パンを使ったメニューもあわせてご紹介します!

日立に本店を構える生食パン専門店が土浦に初進出

総合病院土浦協同病院から徒歩約3分の場所にある「醸す生食パン工房うち山 土浦市おおつ野店」(以降「うち山」)は、茨城県日立市にある生食パン専門店の初支店です。

店頭に立つのぼりには「日立発、蔵つき麹の生食パン」というフレーズが。蔵つき麹とパン・・・これは一体どういうことなのでしょう?

うち山の名称は、明治5年(1872年)に茨城県日立市南部で創業した『内山味噌店』の内山(うちやま)がもとになっています。

阿武隈山脈の最南端、澄んだ空気と清涼な湧水に恵まれた地にある味噌蔵には良質な麹菌が存在し、おいしい味噌造りへと導いています。

「その味噌蔵に工房を設けてパンを作っているのが「うち山」です」と話す古関(こせき)さん。自身も「うち山」のパンのおいしさにハマり、パン作りや店頭での商品の案内も行っている土浦市おおつ野店のスタッフさんです。

おいしい味噌を造るうえで麹菌は欠かすことのできない存在です。目には見えない菌を巧みにコントロールすることが味噌の出来栄えを左右するといいます。

「うち山」のパンは、その味噌蔵から届けられる天然酵母や水を使って作っています。

天然酵母は、味噌蔵に付いた麹菌で起こしたもの。食べておいしく、天然酵母独自の風味が感じられます。

パンやお菓子はなくなり次第終了、午前中の来店がおすすめです

土浦市おおつ野にある「うち山」の店舗は、パンを焼く厨房を兼ねていることもあって販売スペースは小さめです。1~2人も入るといっぱいになりますが、逆をいえばお店を貸し切り感覚で買い物ができるような楽しさもあります。

商品はなくなり次第終了の売り切り型。できれば種類が最も豊富に揃っている午前中(10:00~12:00)の間に出かけることをおすすめします。

どう違う?人気の2大生食パンを食べ比べ!

店頭のボードには「うちやま」「いずみ」「あずき」という「うち山」の看板商品の販売状況が掲示されています。中でも人気なのが「うちやま」「いずみ」という2大生食パン。形意外に味わいや特徴に違いはあるのでしょうか? 実際に購入してみて食べ比べをしてみました。

ふわふわでクリーミー、そのまま食べておいしい「うちやま」

店の名前を冠した「うちやま」は、味噌蔵に付いた麹種酵母を使用することで甘酒のようなほのかな甘みが実現した生食パンです。ふっくらとやわらかく、クリーミーな味わいで食パンでありながらスイーツのように楽しめる逸品です。

レギュラーサイズ(880円)は1.5斤と通常より大きめで食べ応え十分です。ハーフサイズ(480円)もあるので少しずついろんな味を楽しみたい方はこちらがおすすめです。

天然酵母の香りも楽しめる、パン好き絶賛の生食パン「いずみ」

「毎日食べたい食パン」がコンセプトの「いずみ」は、小麦粉と天然酵母、バターと水のみで作られる生食パン。密度が濃く、もっちりとした食感がたまりません。

スタッフの古関さんは、1.5斤分あるレギュラーサイズを6等分にして毎朝食べてから出勤するほどのお気に入り。

実際に口にしてみると天然酵母ならではの風味がふわっと広がり、味噌蔵が工房だということを実感する香りも楽しめます。

そのままでもおいしいですが、トーストすることで格段にうまみがアップ!マーガリンやバターのシンプルな味付けがおすすめです。

レギュラーサイズ(1.5斤)770円、ハーフサイズ430円

「うちやま」の生地に大納言あずきを贅沢に使った「あずき」

人気パンをもうひとつ。菓子パンとして楽しめる「あずき」です。

ふわふわの食感が特徴的な「うちやま」のパン生地に、あずきの中でも最上級とされる大納言をたっぷりと練り込んだパンは“極上のあんぱん”といった感じ。

うず状に練り込んだ大納言は端の部分までみっちり。

砂糖控えめなのにあずきの甘みが引き立ちます。

レギュラーサイズ410円、ハーフサイズ220円

季節限定パンも必見です!

「うちやま」の生地に大納言以外のあんを使った季節限定商品も必見です。

取材に訪れた10月下旬はかぼちゃを練り込んだ「かぼちゃあん」(レギュラー460円、ハーフ240円)が。

これからは秋の味覚の代表格である栗やりんごを練り込んだパンも登場予定。

冬にはカフェオレなど温かい飲み物と相性が良さそうなパンも考案中だそう!

「B品」は、パンの温度を計測するために穴を開けたもの。味わいはまったく変わらないので店頭にB品が出ていたら狙い目です!

「うちやま」を使ったフルーツサンドも大人気!

店頭の冷蔵ケースにはサンドイッチやプリンが並び、その脇にはラスク商品が陳列されています。

サンドイッチは、フルーツ系がメイン。

通年楽しめる「いちご」(680円)や「パインミックス」(480円)が人気で、温室みかんを丸ごと1個使った「みかん」(480円)などの期間限定メニューも見逃せません。

サンドイッチに使っているパンは厚めにカットされた「うちやま」です。ふわふわの生食パンの食感とみずみずしいフルーツの食感がベストマッチ。

また、「パンとフルーツのおいしさを楽しんでほしい」と生クリームではなくクリームチーズを使っているのもうち山流。さっぱりとしていながらも濃厚なクリームがフルーツの酸味や甘みを引き立てます。

私のおすすめは「パリパリチョコバナナ」(580円)。

ハイカカオチョコレートで知られるカカオ含有率70%の上質なチョコレートを使っているのがポイント。

また、チョコレートをそのまま使うのではなく、一度溶かして薄く伸ばしたチョコレートを刻んでサンドしているので、パリパリ感が強めです。

バナナの自然の甘みとクリームのコクと相性抜群です。

ラスクも「うちやま」「いずみ」で食べ比べ!

おやつにぴったりのラスクは2~3種類、不定期ですがハロウィンなどのシーズンやイベント限定のラスクが登場することもあります。

「醸すラスク」(250円)は「うちやま」を使ったラスク。クリーミーさが特徴の生食パンらしく、サクサクなのになめらかな食感も楽しめます。

「カップラスク」(320円)は「いずみ」を使ったラスク。「醸すラスク」と比べると噛んだときの食感がより軽やかで小さくカットされているので食べやすいのも魅力です。

「スティックラスク」(300円)も「いずみ」を使ったラスク。のりしおがまぶされていて程よい塩気も楽しめます。

初めて「うち山」のパンを楽しむなら、私のおすすめはハーフサイズの「うちやま」と「いずみ」を購入して食べ比べをぜひ。どちらも“蔵付き麹”ならではのおいしさを実感できますが、食感や味わいもまったく異なるのでパンの魅力を堪能できるはず。

パンに合うジャムやも販売しているのであわせてチェックしてみてくださいね。

<店舗情報>

醸す生食パン工房 うち山 土浦おおつ野店

住所:茨城県土浦市おおつ野8-24-15 3号室 MAP

電話番号:029-869-6061

営業時間:10:00~18:00(なくなり次第終了)

定休日:無休

駐車場:あり(無料)

支払い方法:現金

ホームページ:https://kamosu-uchiyama.com/

Instagram:uchiyama_tsuchiura

土浦在住ライター(土浦市)

土浦市在住のフリーランスの編集・ライター。海外・国内の旅行関連のガイドブックや書籍制作をはじめ、ブライダル情報誌の編集にも携わる。食べること・飲むことが好きで、趣味が興じて最近では食を中心にWEB、紙媒体などで取材執筆活動中。地元土浦の飲食パトロール、歴史やカルチャー学習も積極的に行っています。

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