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【京都市】山科区 『山科地蔵』と蝉丸、閻魔大王の若かりしお姿を拝見できる『徳林庵』

高津商会RICALIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

8月22日&23日に行われる伝統行事である『京の六地蔵めぐり』のご一体である『山科地蔵』は、小野篁(おののたかむら)公により852年に作られた六体の地蔵尊像のうちの一体です。(過去記事参照→https://creators.yahoo.co.jp/kozushokairica/0100292490

その『山科地蔵』は、旧東海道の街道にあります。京への出入り口を守ってくださってます。

『徳林庵』は、臨済宗南禅寺派『柳谷山 徳林禅庵』で、1550年に、盲目の琵琶法師であった「人康(さねやす)親王」の末葉、「雲英正怡禅師」が『人康親王』の菩提を弔うお寺として創建。

山科四ノ宮『徳林庵』でもお幡をいただきました。6体一緒に玄関でお守りいただきたく思います。

「目の神さん」「ひとやすさん」「さねやすさん」とも呼ばれ、親しまれる「山科地蔵」さま。

普段は、お堂は閉められていますが時々お顔を拝見できる機会があります。800年以上続く「京の六地蔵めぐり」もその一つです。本当に、何度見てもため息が出るほど美しいお地蔵さまです。お堂の天井にある天龍も見事!

祈願内容により、色がちがうお地蔵様をいただく事もできますよ!

小さなお地蔵さまも見守ってくださってます。

『徳林庵』の門を入ると、古くなったお幡が吊るされてました。また、お厨子に入った閻魔大王がご開帳になっています!とっても美しい閻魔大王。「六地蔵」を作った小野篁は、夜は「六道の井戸」から冥府の閻魔王宮に通って閻魔様の補佐をしていたとする説話が『今昔物語集』にあります。

こちらでは、桔梗もとっても綺麗に咲いていて、なんだか別世界にいるような感覚になりました。

地蔵菩薩の化身といわれる「閻魔大王の若い頃のお姿」を拝見できただけでも有難い気持ちになりました。

六体のお地蔵さまもありました、本当にお一人お一人が愛らしいです♪

その横には、人康(さねやす)親王・蝉丸の供養塔が建っています。琵琶法師・四ノ宮祖神とあります。芸能の神様でも知られる「蝉丸」さま。いつもお参りをする際に、しっかりと手を合わせさせてもらいます♪

「大日如来」さんもご開帳されてました。5:00~22:00まで行われる「六地蔵めぐり」、仕事の前と帰りに私はいつもお伺いしてお詣りさせてもらってます。

コロナ禍前は、「四ノ宮まつり」で数多くの屋台が出て道を歩くのも困難なほどの人が集まっていました。私たちも、夏休みの最後にあるこの「四ノ宮まつり」を楽しみにしていました。早く、あの賑わいが戻り安全にお地蔵さまをお迎えできる日がくるといいですね♪

徳林庵
住所:京都市山科区四ノ宮泉水町16
TEL:075-583-0353

LIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

京都で生まれ育つ。世界各地を周遊、欧米中心に20年ほど滞在し京都に帰還。日本のコアな伝統文化や芸能、神社仏閣や裏歴史、催事らを国内外の旅サイト・雑誌・新聞で執筆。経験に基づく“陰謀説”の電子書籍出版あり。ジャーナリスト、写真映像家、イベントプロデューサー、特殊ツアーガイドから日本庭園庭師までマルチに活躍。京都太秦にある老舗『髙津商会』にて映画・美術装飾・アート&エンタメ、海外事業に携わりつつ伝統文化・芸能などに関わる史実や古美術らについて勉強中。『京愛』や『日本愛』を深める毎日。

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