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【京都市】右京区 時代劇のロケ聖地である古刹『神護寺』にて和気清麻呂公の「和気公祭典」とお墓参り♪

高津商会RICALIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

紅葉の名所として知られる京都高雄にある古刹、高雄山『神護寺』。

「そうだ、京都行こう」のポスターであること、また数々の時代劇のロケ地でもあり、聖地巡礼のかたも多いです。時代劇などの小道具の老舗会社『高津商会』もいつも大変お世話になっている『神護寺』さん。私が本当に大好きで尊敬いっぱいのお寺さんです♪

5月9日までは「高雄曼荼羅(江戸模写本)」の特別公開もされています。これは、本当に必見!

大きな黒い壁を特別に設置しての日本一大きい曼荼羅が見れます。高雄曼荼羅は何度見ても飽きる事はありません。とっても学びが多い曼荼羅です

『神護寺』では、「神護寺」の前身となる「神願寺」と「高雄山寺」を建立した『和気清麻呂』公が祀られています。

愛宕五坊の一つとして「高雄山寺」を創建、824年には「高雄山寺」と「神護寺」を合併したと伝わります。

奈良時代後期から平安時代初期に活躍した「和気清麻呂」公が開き、空海が真言密教の礎を築いた日本仏教にとって重要な寺院が『神護寺』です。

京都市右京区高雄にある高野山真言宗遺迹(ゆいせき:弘法大師空海が住まわれた寺)本山の寺院です。

平安遷都の提唱者であり、また新都市造営の推進者として知られる「和気清麻呂」公。公の没後に「神護寺」境内にその墳墓が祀られ、霊社が建立されました。

後の「護王神社」になる、昭和10年に復興された「和気公霊廟」が「神護寺」にあります。

その「和気清麻呂」公の大切な法要が毎年5月4日に「神護寺」で行われます。

5月4日に行われる「和気公祭典」は、護王神社創祀の地である「神護寺」で、「護王神社」の神職さんが来られて行われます。

「護王神社」は狛猪が出迎える足腰の神様を祀る神社としてもよく知られます。

「和気清麻呂」公が猪の助けを得て「宇佐八幡宮」に参るという説話が残るので、イノシシは「神護寺」にはご縁がある場所とも言われているそうです。つい先日、私も「宇佐八幡宮」にご縁をいただき、ご参拝させていただきました。

宇佐神宮(大分)
宇佐神宮(大分)

宇佐神宮は全国に4万社あまりある八幡様の総本宮、八幡大神(応神天皇)・比売大神・神功皇后をご祭神にお祀りしてます。

「護皇神社」
「護皇神社」

奈良時代(769年)、皇位継承問題で揺れる朝廷の勅使として宇佐に派遣され、八幡大神より神託を受け国の危機を救った廷臣である「和気清麻呂」公を祀る宇佐神宮の末社である「護皇神社」がありました。

「護皇神社」
「護皇神社」

江戸時代である1851年に、第121代「孝明天皇」は『神護寺』に祀る『和気清麻呂霊社(護王善神廟)』に、「正一位護王大明神」の神号を授けられました。

「和気清麻呂」公のお墓もあります。私は「神護寺」へとお参りさせていただくたびにいつもお参りさせていただくようにしています♪

「神護寺」境内から続く山道を登って行くと、「和気清麻呂」公のお墓が見えてきます。

清麻呂公に手を合わせて、世界の秩序を正し末長く平和な世が続くようにお祈りさせていただきました。

実は、著名な文化人から連絡が突然きたのも和気清麻呂公の関連からでした。

今、「神護寺」さんで「高津商会」の小道具展イベントをやっていると知って、東京にいる彼の代わりにお墓詣りをしておいてほしい、というお願いでした。

清麻呂公が結んでくださるご縁は、すごいパワフルです!

今も5月7日まで「神護寺」の世継地蔵院よこにある通常非公開の迎賓館にて開催中の「小道具と時代劇の世界」展!

「和気清麻呂」公のお墓詣りをしながら、国家鎮護を祈りつつ、「神護寺」さんで開催中の「高雄大曼荼羅」を是非、ご堪能ください!

高雄山「神護寺」
〒616-8292 京都市右京区梅ヶ畑高雄町5番地       
電話 075-861-1769 
・JR京都駅、地下鉄烏丸線京都駅からJRバス「高雄・京北線」で約50分、「高雄」下車、徒歩約20分
・阪急京都線烏丸駅、地下鉄烏丸線四条駅から市バス8号系統で約45分、「高雄」下車、徒歩約20分

LIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

京都で生まれ育つ。世界各地を周遊、欧米中心に20年ほど滞在し京都に帰還。日本のコアな伝統文化や芸能、神社仏閣や裏歴史、催事らを国内外の旅サイト・雑誌・新聞で執筆。経験に基づく“陰謀説”の電子書籍出版あり。ジャーナリスト、写真映像家、イベントプロデューサー、特殊ツアーガイドから日本庭園庭師までマルチに活躍。京都太秦にある老舗『髙津商会』にて映画・美術装飾・アート&エンタメ、海外事業に携わりつつ伝統文化・芸能などに関わる史実や古美術らについて勉強中。『京愛』や『日本愛』を深める毎日。

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