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【京都市】左京区『鞍馬寺』で行われる1000年以上の歴史を伝える京都でも古い行事『竹伐り会式』!

高津商会RICALIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

竹伐り会式』は、6月20日に『鞍馬寺』で行われる水への感謝と吉事の招来を祈る行事です。

『鞍馬寺』といえば、牛若丸と呼ばれた源義経が天狗(魔王尊)に武術を教わったという伝説の場所、また日本有数のパワースポットとしても知られています。

実際に「魔王尊」と呼ばれる天狗が住むと言われている場所で手を合わせることができます。

鞍馬竹伐り会式』は、1000年以上の歴史を伝える京都でも有数の古い行事。

この行事は、宇多天皇の時代から続くそうです。

長さ4m、太さ10cmもある青竹を大蛇になぞらえ、2人1組に分かれた鞍馬法師たちとされる、大惣法師(おおぞうほうし)ー僧兵の姿をした男たちによる勝負伐りが行われます。

平安時代,峯延上人(ぶえんしょうにん)が修行中に襲ってきた雄の大蛇を法力ー真言の秘法で退治し,雌の大蛇は鞍馬寺の香水(こうずい)を守護することを誓い,「閼伽井護法善神(あかいごほうぜんじん)」として祀られることになったという伝説が起源です。

『鞍馬寺本堂』で行われる蓮華会(れんげえ)の法会に付随する行事です。

先ず青竹の長さを切り揃える竹ならし、そして龍に因んだ舞楽が奉納されます。

弁慶かぶりの僧兵姿の鞍馬法師は、「高津商会」の小道具でも見られる姿です。

江戸中期頃から「近江座」と「丹波座」に分かれ伐る速さを競い、その年の農作物の吉凶を占うようになりました。

その後、僧侶が出てきて檜扇(ひせん)を振り上げると一気に勝負伐りが始まります。

災禍を断ち、豊作を占う伝統行事である『竹伐り会式』、1000年以上も続く行事であることに感謝を覚えますね!

鞍馬寺
京都市左京区鞍馬本町1074
Tel.075-741-2003

LIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

京都で生まれ育つ。世界各地を周遊、欧米中心に20年ほど滞在し京都に帰還。日本のコアな伝統文化や芸能、神社仏閣や裏歴史、催事らを国内外の旅サイト・雑誌・新聞で執筆。経験に基づく“陰謀説”の電子書籍出版あり。ジャーナリスト、写真映像家、イベントプロデューサー、特殊ツアーガイドから日本庭園庭師までマルチに活躍。京都太秦にある老舗『髙津商会』にて映画・美術装飾・アート&エンタメ、海外事業に携わりつつ伝統文化・芸能などに関わる史実や古美術らについて勉強中。『京愛』や『日本愛』を深める毎日。

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