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【京都市】東山区 『大将軍神社 ( 東三條社 )』は京都屈指のパワースポット♪

高津商会RICALIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

794年の平安京造営に伴い第50代である桓武天皇大内裏鎮護のために建てたのが『大将軍神社』 ( 東三條社 )です。

大内裏鎮護のために都の四方に祭祀した大将軍神社。その東南方角にある神社です

素戔嗚尊(スサノオ)をご主祭神とし、藤原兼家を配祀とします。

平安宮の東に位置しているこの『大将軍神社』は、2023年に実は大きなニュースがありました。境内にあるキツネの像2体が盗まれたのです!

狐の像は木製で重さは1体5kgほどでした。

末社『荒熊稲荷社』に飾られていた狐の像、先祖代々より受け継がれてきたものだそうです。

また、2017年の台風21号によって高さ約20mの榎の木が倒れて稲荷社が倒壊し狛犬が下敷きになる被害を受けました。今では再建されています。

この地は粟田口にも近いので、京に入る七口の一つ、三条口の要地に当るため邪霊の侵入を防ぐ意を以って重要視されていたそうです。

京の7口についての過去記事を御参照ください→豊臣秀吉による『御土居』(土居町)と『京の7口』

京都の要所には「洛外」との出入り口になる「七口(ななくち)」が設けられました。

粟田口・東寺口・丹波口・鳥羽口・鞍馬口・大原口・荒神口がそうです。

藤原兼家東三条殿もこの辺りにあったが、応仁の乱で荒廃してしまったそう。今では、「東三條社」としてその名跡を残しています。

御本殿でお参りします。無病息災、厄除け、災難除けのご利益があります。

方位神である大将軍神は、陰陽道において方位の吉凶を司る八将神(はっしょうじん)の一神。魔王天王とも呼ばれる大鬼神だそうで、大将軍神を祀っていることで知られる『大将軍八神社』もその一つ。

過去記事を御参照ください→ 『大将軍八神社』牧野省三&尾上松之助の「石の玉垣」と『日活大将軍撮影所』

「高津商会」や日本映画の歴史にとって大切な場所である「大将軍八神社」。

現在の大将軍(スサノオ)を祭神とする4つの大将軍神社は以下になります。

東: 左京区の岡崎神社と、東山区の東三条大将軍神社。

西: 上京区の大将軍八神社。

北: 北区の今宮神社摂社疫神社と、西賀茂大将軍神社。

南: 伏見区の藤森神社境内。

大将軍は牛頭天王の息子とされ、スサノオと同一視されました。また、牛頭天王はスサノオと習合して祀られているところもあります。

祇園社(八坂神社)も大将軍を祭っており、コンコンチキチンの音色で知られる「祇園祭」などは「八坂神社」のお祭りです。

「大将軍神社」では、季節の御朱印を主に土曜、日曜に授与されているそう。

また、「大将軍神社東三条社」は鵺(ぬえ)伝説が残る神社。

鵺伝説と藤原氏について書いた記事があります。過去記事御参照ください→ 「鵺」が出没した森があった⁈『東三条院址』と藤原一族

境内の外から御神木を見上げるとハート型になった木の先が見えました。

京都屈指のパワースポットと言われるだけあるパワフルな場所ですよ♪

大将軍神社 東三條社 

所在地:京都市東山区三条大橋東三丁目下る長光町640

LIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

京都で生まれ育つ。世界各地を周遊、欧米中心に20年ほど滞在し京都に帰還。日本のコアな伝統文化や芸能、神社仏閣や裏歴史、催事らを国内外の旅サイト・雑誌・新聞で執筆。経験に基づく“陰謀説”の電子書籍出版あり。ジャーナリスト、写真映像家、イベントプロデューサー、特殊ツアーガイドから日本庭園庭師までマルチに活躍。京都太秦にある老舗『髙津商会』にて映画・美術装飾・アート&エンタメ、海外事業に携わりつつ伝統文化・芸能などに関わる史実や古美術らについて勉強中。『京愛』や『日本愛』を深める毎日。

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