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【京都市】中京区 縁結びの神様&病気平癒の神様が祀られる『元祇園 梛神社』は『祇園祭』ゆかりの神社!

高津商会RICALIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

梛神社』は、「新撰組」でも知られる「壬生寺」近くにある神社。

正式名称は「元祇園梛神社」と言います。

平安時代、清和天皇は、疫病の流行を鎮めるため播磨国飾摩より牛頭天王を勧請し、鎮疫祭を行ったのが起源とされます。

源 某と言う者が此の地に居住し、神霊を朱雀大路に近い梛の林中に祭祀した。後に八坂の郷に御遷座のとき、当地の住人は花を飾った風流傘を立て、棒を振り、楽を奏して神輿をお送りしました。これが祇園会の起源ともいわれ、古来より祇園会に傘鉾の役人は壬生村より出る定めになっていると伝えられています。

厄除け・縁結びで知られる『梛神社』はスサノオノミコト(牛頭天王)ほかを祀り、疫病除けの神で知られます。

境内には式内「隼神社」も鎮座し、二つの本殿が並ぶ珍しい神社です。

「隼神社」は延喜式神名帳にも名が残る由緒ある神社であり、1918年に「梛神社」の境内へ遷座されました。

天下安穏五穀豊穣を護らせるため、朝廷からの信仰が厚かったとか。厄除の神、病気平癒の神である、武甕槌神(たけみかづちのかみ)と隼大神(はやぶさおおかみ)が祀られています。

縁結びの神様病気平癒の神様が、隣同士の本殿に鎮座されているとは、心強いですね!

神社の御神木である梛の木の葉は、縦向きの葉脈によって裂けづらい構造をしています。

そこから転じて古来から「縁が切れない」、「良縁を結ぶ」ご神徳があると信じられてきました。

「梛の実」おみくじが付いた「願いの実」もあります。

特別御朱印の種類も豊富!

中でも驚いたのが、宮本武蔵で知られる「八大神社」と御朱印コラボをされていること!

過去記事をご参照ください→ 『八大神社』は「宮本武蔵」が「一乗寺下り松の戦」の前に立ち寄った神社!

そう言われてみれば、『八大神社』は、祇園の「八坂神社」と同じ御祭神(素戔嗚尊・稲田姫命)を祀っていることから「北天王」「北の祇園社」と呼ばれているのを思い出しました!

「梛神社」と「八大神社」がスサノオ(牛頭天王)繋がりで、「祇園祭」の時期に特別御朱印をコラボで出されているのが納得できました。

他にも、良縁や縁結びの神様らしく、持っているだけでご縁がいただけそうな御朱印もありましたよ♪

そして、「祇園詣」限定の特別お守りと御神職手作りの「茅の輪」が授与されています。

『蘇民将来子孫也」と書かれたお札を身につけておくことで、厄災を逃れることができると言われています。

「八坂神社」でも、毎年摂社『疫神社』で行われる『祇園祭』最終日の大祓え。

過去記事をご参照ください→「祇園祭」の最終日は『疫神社』で「夏越祭」♪

『梛神社』でも『茅の輪』をくぐって京都の熱い夏を無事乗り切ることができますように祈願しながら、厄払いをします。

また、境内北側に御供石があり、祇園祭の山鉾巡行の際にこの石の上に神饌を置いて神に供える習わしになっているそう。

大通りに面したその鳥居にいつも興味をそそられつつ、なかなかゆっくり参拝することがなかった「梛神社』。

「祇園祭」が始まった7月に、「祇園会」の起源とされる「梛神社(元祇園社)」にご縁をいただくことができたことに感謝を覚えます♪

『元祇園 梛神社』

場所;京都市中京区壬生梛ノ宮町18-2

TEL:075-841-4069

LIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

京都で生まれ育つ。世界各地を周遊、欧米中心に20年ほど滞在し京都に帰還。日本のコアな伝統文化や芸能、神社仏閣や裏歴史、催事らを国内外の旅サイト・雑誌・新聞で執筆。経験に基づく“陰謀説”の電子書籍出版あり。ジャーナリスト、写真映像家、イベントプロデューサー、特殊ツアーガイドから日本庭園庭師までマルチに活躍。京都太秦にある老舗『髙津商会』にて映画・美術装飾・アート&エンタメ、海外事業に携わりつつ伝統文化・芸能などに関わる史実や古美術らについて勉強中。『京愛』や『日本愛』を深める毎日。

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