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キッチン・寝室・リビングは安全ですか?防災士が教える、住まいの安全チェックをやってみよう!

栗栖成之防災士×探偵ライター
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普段から住まいの安全は、どのようにチェックされていますか?

キッチンやリビング、寝室には思いもよらない危険が待っています。

しかし、一体どこをチェックすればよいのか分かりませんよね。

そこで今回は、防災士である筆者が指摘する、キッチン・リビング・寝室別のチェックポイントを確認してみましょう。

キッチンをチェック!

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キッチンでは先ず、食器棚をチェックします。チェックポイントは転倒防止金具など、地震の際の転倒防止措置を行っているかです。

食器棚はガスコンロと向かい合う位置に、設置されていることが多いはず。

震度5弱の地震の際でも、食器棚がコンロ側に倒れたことによって、コンロのスイッチが押されて自動的に火が付く事例もあります。

そうなると、コンロの火によって食器棚が燃えて、火災に発展することも!

震度7の地震のゆれでは、転倒防止装置も役に立たないかも知れません。

ですが、食器棚によって圧死する可能性は高いため、転倒防止策は重要です。

また、ガスコンロを日常的に使用する際には、服の袖はきちんとまくっておくか、腕抜きなどで広がらない対策が重要です。

ナイロン系の服の場合、コンロの火に袖が少し触れただけで着火し、直ぐに燃え広がってしまいますからね。

命にかかわる程の大火傷につながるため、コンロのそばでは衣服に要注意です。

リビングのチェック:仏壇!

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リビングに仏壇を置いている方は、ロウソクや線香への注意が必要です。

ロウソクや線香が倒れて火事になった事例は実際に多くあり、今年に入ってからだと、故・田中角栄元首相の旧邸宅での火事が記憶に新しいところでしょう。

この火災の原因は、1階の仏壇に供えられた線香といわれています。

この火災のように地震のゆれに関係なく、火のついたロウソクや線香が倒れて出火することは珍しくないのです。

仏壇でロウソクや線香を使用する際には、必ず見守っている状態で使用します。

  • ロウソクや線香の転倒に注意する
  • 周りに燃えやすい物を置かない
  • 無人になる場合は必ず消す

リビングのチェック:たこ足配線!

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リビングでは、多くの電化製品を使っていることでしょう。テレビ、DVD、ゲーム機など、コンセントでたこ足配線していませんか?

たこ足配線が多いと、コンセント部にほこりが溜まりやすい状況を作っています。

また、見栄えが悪いためテレビ台の後ろなどに隠していませんか?

YESと心で答えた方は要注意です!

  • たこ足配線は避ける
  • コンセントタップは見える場所で定期的に掃除する

寝室をチェック:寝たばこ&灰皿!

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寝室では、タバコの吸殻をチェックします。

近年では禁煙者が増えて寝室でタバコを吸う割合は減っていますが、1人暮らしのスモーカーの方や、タバコを離すことができないヘビースモーカーの方は、寝室で寝るまでタバコを吸っていませんか?

寝たばこはもちろん止めないとダメですが、灰皿に吸いがらを溜めておくのもダメです。

消したつもりでも、少しの火が残っていれば大火災に繋がっていきますから、水につけるなど、確実に消火する必要がありますよ。

  • 寝たばこは絶対にしない
  • 飲酒⇒喫煙⇒うたた寝に注意
  • 吸いがらを灰皿にためない
  • 吸いがらは水で完全に消してから捨てる
  • 火種を落とさないよう安全な場所で喫煙する

まとめ

最後までご覧頂きありがとうございます!

内容的には、誰もが知っていることだったでしょう。

「わざわざ、防災士が解説するほどか?」と、疑問を抱く方もいるでしょう。

しかし、ここで紹介したチェックポイントが守れなくて火災を起こしたり、地震時に圧死したりしている現実があります。

そのため、自分でキッチン・寝室・リビングの、安全チェックをしてみてはいかがでしょう!

防災士×探偵ライター

これまで、洪水・土砂災害・地震・津波・高潮など、あらゆるハザードマップを作成。2017年に防災士とひょうご防災リーダーの資格を取得。2014年からWEBライターとして活躍し、現在では経験と資格を活かしてさまざまなメディアに多ジャンルにて記事を投稿中!フリーでの執筆活動をメインにしつつ、探偵として地域の困りごとも解決している。

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