Yahoo!ニュース

サバイバルにおける「3・3・3の法則」を、防災士がチャットGPTに質問してみた結果!

栗栖成之防災士×探偵ライター
photo AC

3という数字は何かとよく使われる数字で、「333」はエンジェルナンバーとして有名です。

数霊術における「3」が持つ数字の意味は「成功・繁栄・誕生・幸運」などを意味しており、大変縁起の良い「大吉数」とされています。

また、サバイバルでは「3・3・3の法則」と呼ばれることもあるため、今回はこの「3・3・3の法則」について紹介します。

また、防災士としてチャットGPTに「3・3・3の法則」についても質問してみましたので、ぜひご覧ください。

サバイバルにおける「3・3・3の法則」とは、3分・3日・3週間を表す!

photo AC
photo AC

サバイバルにおける「3・3・3の法則」とは次の意味を示しています。

  • 空気がなければ3分で死亡する
  • 水がなければ3日間で死亡する
  • 食べ物がなければ3週間で死亡する

いずれも、人が死にいたるまでのカウントダウンを意味する数字であり、幸福とは真逆の意味で使われています。

最初の空気がなければ3分で死亡する意味ですが、このことを今話題のチャットGPTに質問してみました。

空気がない状態で人間は何分生きられると思う?

photo AC
photo AC

チャットGPTの回答

空気がない状態では、人間は通常数分から数十分の間しか生きられません。
具体的な生存時間は個人や状況によって異なりますが、一般的には2~3分以内に意識を失い、その後10分程度で致命的な損傷が生じます。

とのこと。さらに、その根拠をチャットGPTに聞いてみると、次のような至極まともな回答が返ってきました。

Q:その回答の根拠はどこから?

チャットGPTの回答

私の前回の回答は一般的な医学的知識に基づいています。空気がない状態での生存限界やその影響については、医学書や研究論文、救急医学の教科書などで広く議論されています。
特に、脳が酸素不足になるとどのように反応するかについては、多くの研究が行われています。
ただし、個々の状況や健康状態によって生存限界は異なるため、一般的な指標として捉えられています。

つまり科学的な理論に基づいて考えると、3分間空気がなければ脳が酸欠になり死に至るという訳です。

水がない状態で人間は何日生きられると思う?

photo AC
photo AC

次に水がない状態で何日生きられるかも質問してみると、AIは次のように回答してきました。

水がない状態では、人間は通常3日から1週間程度しか生きられません。ただし、環境や個人の健康状態によって異なる場合があります。
水分は体内の多くの生化学的プロセスに必要であり、水分不足は脱水症状を引き起こし、臓器の機能を著しく損なう可能性があります。そのため、水がない状態では生存が困難であり、早急な水分補給が必要です。

これから読み解くと、水がない状態でも3日以上生き続けることが可能のようです。

実際に災害現場でも生存確率が大幅に低下する「72時間(3日間)の壁」がありますが、72時間を超えても生存した例は多くあります。

ついでなので、次の質問もしてみました。

人が餓死するには何日必要だと思う?

この問いには、次のような回答をしています。

人が餓死するまでに必要な日数は、個人の体重、身体活動レベル、生理的状態などによって異なりますが、一般的には数週間から数か月程度とされています。
体重や体脂肪量が多い場合は生存期間が延びることがありますが、長期間の飢餓状態では栄養不足により身体の機能が著しく低下し、最終的には致命的な状態に至ります。
ただし、これらの時間枠はあくまで一般的な目安であり、個人差や状況によって異なる可能性があります。

3日&3週間を考えると、やはり備蓄は重要

photo AC
photo AC

AIであるチャットGPTは、ネット上のあらゆる情報から瞬時に問いに答えます。もちろん、100%正解でなく誤情報も含まれるでしょう。

しかし、今回の回答は間違いではないといえるでしょう。まとめれば、サバイバルにおける「3・3・3」の法則とは、最低ラインのことであり確定要素ではありません。

空気を吸えない状況は通常考えれば溺れることでしょうから、人間が溺れた際には3分以内に蘇生させないとダメだということです。

水分は3日以内の補給が必要であり、食事も3週間までに栄養のある食事をとることが命をつなぐためには重要です。

ということは、やはり個人単位で水や食料の備蓄をしていなければ、3日間水を飲めない状況が続くと命の危険が生じることとなります。

災害時に孤立しても生き残れるよう、自宅では備蓄が必要であり、出かける際にはペットボトルや水筒、携帯食の持参が必要といえるでしょう。

防災士×探偵ライター

これまで、洪水・土砂災害・地震・津波・高潮など、あらゆるハザードマップを作成。2017年に防災士とひょうご防災リーダーの資格を取得。2014年からWEBライターとして活躍し、現在では経験と資格を活かしてさまざまなメディアに多ジャンルにて記事を投稿中!フリーでの執筆活動をメインにしつつ、探偵として地域の困りごとも解決している。

栗栖成之の最近の記事