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秘密基地のようなギャラリーでぶっ飛んだアート展「獸(第1章/宝町団地)」9/25まで【渋谷区富ヶ谷】

Luna Subitowriter editor(東京都渋谷区)

渋谷区富ヶ谷に今夏OPENした秘密基地のようなギャラリー「CONTRAST」で開催中のグループ展「獸(ジュウ)」の第1章 宝町団地が 9/25で最終日を迎えます。かなりぶっ飛んだインスタレーションなので、まだ体験していない方はぜひ。

エントランスはこちら。代々木公園駅1番出口前の商店街から1本入った路地に掲げられたオレンジの幕が目印。

「獸」ロゴのインパクト、アングラ感むんむんですね。「獸」とは、黒い獣を主人公とした全7章に渡る物語の名前。物語は毎年1回、計7年かけて展覧会形式で展開していく予定だそう。

総合ディレクションを務めるのはGILLOCHINDOX☆GILLOCHINDAE (GCD☆GCD)。グループ展には日本画家、彫刻家、現代美術家、デザイナー、ラッパー、DJなど多様なアーティストが参加
総合ディレクションを務めるのはGILLOCHINDOX☆GILLOCHINDAE (GCD☆GCD)。グループ展には日本画家、彫刻家、現代美術家、デザイナー、ラッパー、DJなど多様なアーティストが参加

今回はその壮大な物語の第1章「宝町団地」。主人公である黒い獣の幼少期がテーマになっており、幼い獣が過ごした東京郊外の宝町団地が舞台に。

地下から2階まで使った会場は大きく4つに分かれています。こちらは地下にある1つ目の展示空間。参加者を子ども時代にいざなうイニシエーション的なイメージ。

子どもにさせるための入口 くらちとものすけ
子どもにさせるための入口 くらちとものすけ

映像と立体のインスタレーションをかいくぐりながら、獣のシュールな夢の世界に迷い込んでいく感じ。。

地下から、2階にいざなう階段が2つ目のスペース。ここにもなぞのオブジェが。。

 はんす
はんす

2階は3つ目のスペース「宝町団地」。

おうしぎょく  GCD
おうしぎょく  GCD

うわ。。なにこれ

使い古した子ども用毛布がホラー。

これは事件現場の遺留物…ではなく、このタオルの下で幼い獣?がもぞもぞ蠢いており。。。

2階から1階へ。ここが4つ目のスペース「タコ山公園」。宝町団地の子どもたちのお気に入りの場所だそう。

よこてたいき
よこてたいき

床一面に砂が敷き詰められており、壁のボールや地面に転がったゴミ袋、ビニールのかかった物体も、やはりもぞもぞガサガサ蠢いている。。

ごみ袋といってもアートなので、購入可能。
もしかすると、中に獣が潜んでいるかもですが。。

そうそう、ギャラリーの入口では、
会場MAP的なものと獸のロゴ入りキャンディが手渡されます。

拙宅のケモノが、持ち帰った棒つき獸キャンディーをしきりにくんくん。舐めたら普通に美味しかったけれど、後で獸に化けるかも。。

ちなみに「宝町団地」とは、松本大洋氏の漫画『鉄コン筋クリート』の舞台になった「宝町」から引用したそう。宝町という名を目にした時にピンときたけれど、今展も鉄コンの世界観に通じるものがあるように感じました。

松本大洋氏の漫画『鉄コン筋クリート』第1巻より
松本大洋氏の漫画『鉄コン筋クリート』第1巻より

アートの概念を覆すような面白い体験ができるので、どうぞお見逃しなく。
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CONTRAST コントラスト
東京都渋谷区富ヶ谷1-49-4
03-6427-5227
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writer editor(東京都渋谷区)

奥渋在住20余年。旅、アート、インテリア、ウエルネス、映画、猫など多様なメディアに携わる文筆家。

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