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ドトールの珈琲がより好きになる物語

マッシイタリア人フードライター

こんにちは、イタリア人フードライター マッシ(@massi3112

日本全国にあるドトールは、知らない人がいないくらいポピュラーなコーヒー店。朝はモーニング、お昼はランチセットからケーキ、そして焼き菓子まで気楽に食べられる素敵なお店。

初めて見た時に、どうやって読めばいいのか、なぜ「Doutor」という名前になってるのか、知らないうちに深く考えてしまい、すでに研究が始まっていた。まずは、多くの人にドトールのことを教えてもらった結果、商品の話が大半を占めていた。

僕が調べた結果気が付いたことや驚いたこと、面白いことなどについて書きたいと思う。

皆さん、Doutorという言葉は何語だと思う?英語に見えるかもしれないけど、実はポルトガル語で意味は「医者」。英語にすると「doctor」。コーヒー屋さんはなぜ「医者」の名前にしたのか。ここから話が深くなる。

ドトール創業者の鳥羽博道さんはブラジルのコーヒー農園で働いていた。住んでいた場所が「ドトールピントフェライス通り85番地」であったことから、その後日本で会社を設立した時にそのころの気持ちを忘れないために店名に「ドトール」を選んだ。

これを知るだけで、ドトール創業者のコーヒーへの愛情が伝わってくる。

「ドトールコーヒーショップ」の1号店は、1980年4月18日に原宿でオープンした。間口4m、奥行7m、わずか9坪ほどの小さな店だったけど、「安く」「早く」しかも「味」はフルサービスの店に負けないという発想は日本で初めてのヨーロッパスタイルの喫茶店だった。

現在はドトールやヨーロッパスタイルのカフェは当たり前になってるけど、40年以上前のことを考えると本当に驚く。たった1人のパッションからここまで成功できるなんて、さすが日本人の強みだ。

鳥羽博道さんは当時コーヒーの価格を150円と決めた。原価や色々な経費などから導きだすのではなく、毎日お客様の負担にならないコーヒー1杯分の価格はいくらだろうという考え方があってこの価格になった。

そしてコーヒーカップのことにも驚く。今はカップを使うのが当たり前で皆さんは深く考えないかもしれないけど、当時では画期的だった陶器のカップが利用された。

現在は美味しいコーヒーや飲み物だけではなく、ケーキもパニーニも美味しくいただける。この中でヨーロッパを感じたのは「ジャーマンドッグ」と「ミラノサンド」という商品。ドイツのソーセージ、イタリアでよく愛色されてるハムのパニーニ、フランスにありそうでないミルクレープ、ベルギーのワッフル、様々な焼き菓子など。よく考えたら日本にあるたった1店舗から、ヨーロッパの旅が始まる。

やっぱり、奥深くまで知れば知るほど、そのお店の良さ、商品の美味しさと魅力をより楽しめる。ドトールに行く時にはぜひ、この記事を思い出して貰えば嬉しい。

Massi

イタリア人フードライター

イタリア・ピエモンテ出身の日本食が大好きなイタリア人。「サイゼリヤの完全攻略マニュアル」や、KADOKAWAで食のエッセイ「イタリア人マッシがぶっとんだ、日本の神グルメ」を書いた人。日伊の違いの面白さ、日本食の魅力、食の美味しいアレンジを発信中。国内を中心に美味しい情報をお届けします。

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